【親の作文対策】国立小学校のお受験 |筑波とお茶の水

小学校のお受験シーズンに向けて、9月に入れば、流石にそわそわし始めることだと思います。

お子さんは既にお受験のための勉強をされていると思いますが、親御さんはこれから本格的に準備という方もいらっしゃるはず。

うちは、作文や面接の準備を本格的に開始したのは、(筑波に関しては)抽選後です。※1 ※2

(作文の準備とはいっても、想定回答集などは作りませんでした。過去の出題例を確認して、自分だったらどう解答するかを考えておきました。)

※1 ちなみにお茶の水に関しては、抽選通過するかわからなかったので、抽選日の1か月くらい前から、時々、過去問を確認していました。

※2 作文や面接の準備を本格的に開始したのは抽選後ですが、作文や面接で使えそうなネタ作り(例えば、登山やキャンプなど)は相当前からやっていました。

私立併願の方ですと、国立の抽選前から履歴書の書き方や、面接対策等は開始されていると思いますが、国立専願であれば、抽選後から本格的な作文対策をしても十分に間に合うと思います(ただしネタ作りは前もって準備する必要アリ)。


今日は、国立小学校の作文の書き方について、自分の体験談を基にお伝えします。

自分の体験談を基にお伝えはしますが、ここでお伝えする方法が唯一の正攻法であるはずはなく、作文の攻略法については、様々な方法はあると思いますので、あくまでも、たくさんある方法のうちの1つとして活用して頂ければと思います。

国立小学校で作文があるのは、筑波とお茶の水だけだと思うので、この2校についてお伝えします(学芸世田谷と小金井は、受験していないので作文の有無についてはよくわかりません)。

作文を書いているときの周りの雰囲気

作文の書き方についてお話する前に、作文の書いているときの雰囲気や周りの状況について感じたことをお伝えします。

筑波の作文のときの雰囲気など

筑波は検査のときに、教室へ集合後、保護者がクラス単位で一斉に講堂に移動することになります。

座席は指定で、あらかじめ(子供の)受験番号順に座る席が決まってます。

で、作文開始前には学校側から「作文は合否に関係ない」という説明はありますが、本当のところはどうかわからないので、保護者としてはベストを尽くしたいところです。

作文に関して、筑波はそれほど突飛なお題は出ない(出題されなかった)ので、スタートの合図と同時に、いっきにガーっと書き始める人が多かった記憶があります。

例年、出題される問題がある程度決まっているので、文章は書きやすいと思います。


お茶の水と違って、筑波は作文を書き終えても、その場から退出できずに、受験生である子供たちが講堂に戻ってくるまで、席に座ったままその場で待機することになります。

(検査が終わると、子供たちは保護者が待機している講堂にホッとした表情をしながら引率されてきます。そこで解散となり、子供と一緒に退散となります)

お茶の水の作文のときの雰囲気など

筑波は抽選後から検査(保護者の作文)のときに期間(約1か月)がありますが、お茶の水は抽選後、多少の休憩時間はあるものの、すぐに(抽選と同じ会場 講堂)で保護者が作文を書くことになります。

私のときは、作文を書く席は自由でした。講堂内の空いている席にそれぞれ座って作文を書いてOK。みなさん、点々バラバラに座って書いてました。

お茶の水は、筑波と違って、例年同じようなお題が出題されるわけではないので作文対策は難しいかもしれませんが、普段から自分なりの考えをキッチリもっておけば、自ずと作文対策にはなるのかな、という印象はあります。

お茶の水は、保護者の作文の出来、不出来が合否にモロに影響があるはず。

作文の際の雰囲気ですが、こちらも筑波と同様、開始と同時に書き始める方がいらっしゃった記憶があります。ただ書きづらいお題だったので、半数以上が後半まで残ってたと思います。


このときの作文のお題が、過去の出題にはない予測不能なお題だったので、よく開始と同時に文章が書けるなーと思いました。

ちなみに、お茶の水は作文を書き終えた人から退出してOKです。私は最後まで粘ってましたけど、書き終えた人達はどんどん退出していきます。

国立小学校の作文対策について

前述しましたが、作文開始と同時に書き始める人達がいて、それはそれで全然アリだと思いますが、それだと文章が本当に作文みたいになってしまうのではないかと思います。

私の場合には、当初から小論文的な文章を書くと決めていました。

文章を書く時の時間配分としては、最初の10分弱で答案構成、残りの20分弱で文章を書いて、最後の数分で見直し。

文量の配分は、お題に対する導入部分:全体の1.5割弱くらい、本論:7割くらい、まとめ:1.5割くらいといった文量のイメージです。

作文みたいにただ単に文を書くよりも、小論文的に描いた方が、こちらの考えが明確になるというメリットはあると思っていましたし、多くの方が作文的文章を書いくると予想していたので、差別化できて(埋没しない)学校側の目に留まる可能性が高くなると考えていました。


作文対策としては(万が一、抽選を通過したときのために)できるだけ子供と、作文のネタ、面接のネタとして使えるようなことを一緒に経験するようにしていました。

例えば、一緒にスポーツしたり、虫取りをしたり、アウトドアをしたり。

高尾山は年少くらいのときから、ケーブルカーを使わずに下から登ってました。

その他、ゴミ出しとか、日常生活を含めて、いろいろな経験を子供と一緒に共有するようにしていました。


どのようなことを子供と一緒に経験しておけば、作文ネタ、面接ネタとして活用できるかを事前に考えて、それを基に計画的に経験するようにしていました。

いろいろなことを一緒に経験するなかで、子供の得意な部分や長所、短所もハッキリと見えてきますし、一緒に経験するなかで失敗も経験します。

一緒に経験するなかで感じた子供の長所や短所、得意な部分とか、光る部分など、どのように作文に盛込むかを考えて、引き出しは多くしておきました。

筑波の作文は、定番的な問題しか出題されないと思っていたので、過去の出題例を確認して、自分だったらどのような構成で文章を書くかを頭のなかでまとめていました。実際に定番なお題が出題されました。

保護者に対する学校側の期待もあると思うので、その期待とあまりにも乖離した内容を書くのはリスクが高まるだけだと思います。

お受験の作文を書くときに大切なこと

子供のお受験で文章を書く際に大切なのは、自分の経験、子供と共有した経験、普段自分が考えていること、感じていることに基づいて、自分の言葉で書くことだと思います。

個人的には、これが本当に大切だと思います。


お受験向けの幼児教室などに通っていると、試験直前に、模範解答みたいなものが回ってきますが、あれを暗記して貼り付けたみたいな文章は絶対に避けた方がいいと思います。答案としては、絶対に光らない。


教室等から回ってくる模範解答についてですが、(おそらく)文章のプロが書いたわけではないと思うので、無駄に文章が長かったりして、何を言いたいのかがよくわからない模範解答が多かった印象があります。


模範解答をほぼ暗記して、作文の際に、暗記したものを張り付けたみたいな文章を書くと、採点する側にとっては、めくってもめくっても似たような答案が続出する可能性があり、将に金太郎飴の状態となってしまって、採点する先生に対して訴求力が低下するはず。もちろん、答案としても埋没すると思います。


繰り返しになってしまいますが、作文で大切なのは、適切な文章構成を前提として「自分の経験や普段自分が考えていること、感じていることに基づいて、自分の言葉で書くこと」だと思います。

これって、お受験の作文のときだけではなくて、その他の試験(例えば、就活、国家試験などの論文試験とか)でも本当に大切だと思います。

自分の言葉としては、難しい言葉を使う必要は一切なし。

専門用語とか、硬い言葉は一切不要で、普段使うようなやさしい言葉でも全く問題ないと思います。

学校側も限られた時間のなかで、大量の作文(答案)を読む必要があります。

ですので、一読して意味がわかる文章、わかりやすい文章を書いた方が印象は絶対に良くなると思います。

作文の書き方のまとめ

・自分の経験や子供と共有した経験、普段自分の考えていること、感じていることに基づいて、自分の言葉で書く。難しい言葉、硬い言葉を使う必要はないし、難しいことを書く必要もなし。

・作文のネタにできることを事前に考えて、計画的に子供と一緒に経験する(これがひいては面接対策にもなる)

・過去問を参照して、子供と共有した経験、またその経験を基にした自分の考え等をどのように文章に盛込んでおくかを事前に考える

・文章構成はしっかり

・幼児教室が作成した模範解答は一読のみ。模範解答の暗記は避ける。

【面接対策】お茶の水女子大学附属小学校はこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?