(再挑戦)黒緑ブリザード

このnoteでは、私が先日まで開催されていたへルボロフカップにて最高レート1710まで到達した黒緑ブリザードの使い方について書こうと思う。

ヘルボロフカップ

追記:めでたいことにドギラゴンカップでもレート1700に到達しました。そのため一部加筆させていただきました。

ドギラゴンカップ


(Ⅰ)デッキリスト解説

ヘルボロフカップで使用

採用カードを全て解説する意味は無いと思うので大事なカードについてのみ書く。

※カード名は基本的に略称で書くが、略称がはっきりしないものは誤解を避けるためフルネームで書く。

①デッドリー・ラブが3枚の理由


デッドリー・ラブは最強のご都合カードだ。2マナの除去が弱いわけがなく、唯一のトリガーでもある。できるなら4枚入れたい。しかし、4枚入れるとあまりにも手札事故が多発する。(あくまでも私自身の話。)そのため、妥協して3枚となった。手札事故が起こらない、あるいは起こっても我慢できる人は4枚入れよう。

3枚しか入れてなくてもこの事故り様である

②超次元ゾーンのカードについて

黒鰤というデッキでは、死海龍セット、ヤヌス、プリン、ジオザマンの6枚は基本的に確定枠。

残りの2枚については以下のような理由で採用した。

・ブーストグレンオー

私は絶対に白単サザンだけには負けたくなかったので採用。コッコルアの除去手段である。それ以外では特に使い道がないので全然入れ替えていい。

・時空のガガ・シリウス

単純にパワーが1番高いブロッカーという理由で採用。でもほぼパワーが高いことが活きたことは無かったので、ブロッカーとして運用でき、死海龍に擬似的な除去耐性を与えることもできる2枚目のガロウズセブカイザーのほうが多分いい。

採用率が高い以下のカードが何故不採用なのか触れておこう。

・シュバル

速攻デッキに対しては蓋をすることができ、コントロールデッキに対しても呪文詠唱を牽制できるカード。

しかし、私は長らく黒鰤を使っていて、「シュバルを出して勝った試合は、多分シュバルを出さなくても勝つ。」と思うようになった。

シュバルというカードは、その後の相手の行動(クリーチャーの召喚と呪文の詠唱)に制限をかけるカードであり、既に盤面に出ているカードには干渉できない。すなわち、既に相手の盤面にリーサル+1以上の打点がある場面では、シュバルシリウスを出しても殴りきられてしまう。

シリウスシュバルを出したが、盤面だけでリーサルがあり、次のターンに殴られて負ける。
盤面にクリーチャーが並んでいる時はこっちの方が強い(余談)
こうゆう盤面なら確かにシリウスシュバルが強いけど…
これで十分間に合ってる

総括:シュバルは強いけど、なくてもなんとかなる、だから不採用。

途中、余談をしてしまいすみません。

・ジョン+ヤヌス(2枚目)

分かりにくいかもしれないので具体的に画像で

この編成の強みは基本的には以下の2つだろう。

・ジョンが進化クリーチャーを主軸としたデッキ(ツヴァイ、サソリス、白単サザン、白緑鰤、黒緑速攻)にささる。
・ザビミラで砕けるクリーチャーが3体しかいなくてもリーサルを作れる。(※下図)

ぴったりジャスキル

私がこの編成にしなかった理由は以下のとうり。

・ツヴァイやサソリスにはそもそもザビミラが間に合わない試合が多い。
・トリガー1枚で止まってしまうジャスキルに魅力を感じない。

多くの人は2つ目の理由に納得できないかもしれない。「魅力を感じない」という個人的感想だからね。

どう書いたら納得してもらえるだろうか、、、

(以下駄文)

私が、絶望的な状況でもワンチャンを作れるカードよりも、ギリギリ競り合っている、どちらが勝つかわからないような試合で自分を有利にするカードの方に枠を割きたい、と考えているからだ、としか私の文章力では書けない、、、

私は、勝率10%を20%にあげるカードよりも、勝率50%を60%にあげるカードの方が価値がある、と思っている。自分の中では、前者に当てはまるのは、無理矢理リーサルを組めるジョン+ヤヌス(2枚目)であり、後者はブーストグレンオーやガガシリウスなのだ、、、

(駄文終了)

※超次元のカードについて追記

ドギラゴンカップを通して感じたことを書いておきます。

・ガガシリウスはモルネク対面でかなり活躍したため入れておいた方が良さそう。モルネク(パワー:9000)よりもパワーが高いブロッカーなのが偉い。

・青緑ゼニス相手だと、ガガシリウスに、赤ヤヌスでSAとパワー+2000を付与することで、ガガシリウスがパワー13500のSAとなり、死海龍で攻撃しなくても修羅ベートーヴェンを除去できる。死海龍で盾を削りにいきたい時に使える小技。

・ドギラゴンカップを通して一回しかブーストグレンオーを使わなかったので、別のカードに変えていい。仮想敵の白単と全くと言ってもいいほど当たらなかった…。

③ドギラゴンカップで使用した構築について

上で示したリストと違うのはライフが石版に変わっている点だろう。

石版の採用理由は明確にはない。この枠は2コストのブーストならなんでも良いと思っており、ライフでも石版でもそれぞれに強みがあり、一長一短だと思う。

ただ、個人的にどちらのカードも十分に使った感想としては、ライフのシールドトリガーのおかげで勝てたという試合よりは石版のパワーアップで勝てたという試合の方が多いような気がする。

ちなみに、石版のパワーアップを終盤に使う時は、シャーベル&トレマのおかげで山札のカードが全部把握できてる場合が多く、そのような場合は山札を調整して(ジャスミンやホルデガンスね!)、確定でパワーを上げることができる。使いこなせるようになるとかなり楽しい。

カスケードは13000の3点になるよ

(Ⅱ)基本的な回し方について

①マナ加速→鰤を出して手札補充→盤面展開→ザビミラの流れを理解する。

序盤はマナにスノーフェアリーを埋めることを意識する。ザビミラ、デットリー・ラブは無理のない範囲で手札に残しておく2ターン目からはジャスミン、ホルデガンス、お茶を使いマナ加速を行う。盤面を並べる必要はなく、とにかくマナを伸ばそう。

その後、鰤を出して手札補充を行う。鰤はマナにスノーフェアリーがあればあるほど手札が増え、マナも増える。だからこそ、序盤では盤面よりもマナを増やすことを優先してほしい。

手札に鰤以外のスノーフェアリーがなくなった時を鰤を出す1つのタイミングにすると良い。順当に動けば、大体4〜5ターン目にこの瞬間が訪れるだろう。

鰤を出して手札を回復し、マナをアンタップしたら、盤面にクリーチャーを並べる。どの順番で出せば1番無駄がないのかを考えて出すようにする。

最後にザビミラを出して勝負を決めにいく。対戦相手のデッキを見て、ヤヌス+死海龍でワンショットをするのか、またはジオザマン+死海龍で2ターンに分けて攻めるのか、………、しっかり判断しよう。

この流れが一番の基本。しっかり覚えよう。

②先攻1ターン目ポレゴンはしない

先攻1ターン目にポレゴンは基本的に、いやほぼ絶対に出さない。

私の文章力だと上手く説明できないが、なんとか頑張るので察して欲しい。

まず、先攻1ターン目だと、対戦相手に関する情報が少なすぎて、ビートプランをとる選択ができない。そのため、ビートプランをとるから打点としてポレゴンを出す、ということは先攻1ターン目に関してはない。

ザビミラプランを選択するとしよう。その場合でも、マナにスノーフェアリーをなるべく多く置きたいため、ポレゴンはマナに置くスノーフェアリーとして手札に温存しておきたい。

対戦相手が仮に速攻デッキだとしても、先攻2ターン目に出せば殴り返し要員として活躍してくれるので問題ない。デッキ内に多色カードがないため、ジャスミン(ライフ)を打った後の1マナで出せるため、動きを阻害することもまずない。

ただし、覚えておいてほしいのは、先攻1ターン目にポレゴンはバトルゾーンに出さないよ、ということであり、先攻1ターン目にポレゴンをマナに埋めるのは危険である。特に対戦相手が速攻デッキの場合はそれが負けに直結しかねない。

③お茶とホルデガンスの優先順位

序盤、すなわち1体目の鰤を出す準備をしている時であれば、マナにスノーフェアリーを置ける方を優先する。例えば、墓地にスノーフェアリーがあればそれをマナに置けるお茶が優先される。逆に、墓地にスノーフェアリーがなければ、山札の上次第ではあるがスノーフェアリーを置ける可能性があるホルデガンスが優先される。

一度鰤を出した後であれば状況に応じてどちらを優先するべきかは直感でわかると思う。いちおう、大前提となる基本だけ書いておく。

・黒マナが欲しいといった場合であれば、当たり前だが、山札の上からマナに落ちる可能性のあるホルデガンスをプレイする。(もちろん、墓地に黒のカードがあるならお茶をプレイする。)

・後半になればなるほど、墓地のスノーフェアリー(カスケードを除く)は、カスケードでマナに置かれるカードの枚数を増やすため、極力墓地に置いたままが良い。
→お茶を使う場合はカスケードもしくは非スノーフェアリーをマナに置く。
→墓地にスノーフェアリーしかない、という場合であればお茶よりホルデガンスの方をプレイしたい。

・後半になれば、当たり前だがデッキアウトも気をつけなくてはならない。山札を1枚減らすホルデガンスよりもお茶を優先したい。

・耐久力の高いデッキに対しては、墓地のカードをお茶でマナに置く→ジオザマンで回収、という流れはよくやる。つまり、手札に残しておくならホルデガンスよりお茶のほうが価値がある場合が多い。

(Ⅲ)各対面について

①モルトネクスト

先攻ならワンチャンあるかないか、後攻なら9割負けである。割り切り対面。黒鰤のキルターンが5〜6なのに対し、モルネクのキルターンは4〜5で1段階早く、どう足掻いても勝てないことが多い。

万が一ザビミラが間に合った場合は、そのターン中にリーサルを組めない場合は、ガガシリウスやガロウズといったブロッカーで盤面を固め、帰ってきたターンでリーサルを作りたい。

②ロージア天門

基本的に負けない対面。ザビミラ死海龍で2ターンに分けて安全に殴り切ろう。ガン有利対面なので特にいうことがない。

ただし、ザビミラが全てマナに落ちると負けてしまうので、ザビミラがマナに落ちないように気をつける。トレジャーマップやジャーベルで山札の下に送ったのを確認しておく、あるいは手札にずっとキープしておく、など。

③トリガーカウンター系統

ロージア天門と同じで、まず負けない対面。こちらも同じく、ザビミラが全てマナに落ちるのだけ気をつける。

このタイプのデッキはロビーが入っており、序盤に盾を刻んでくることが多いので、無理のない範囲でお茶を抱えられるとよりよい。

④UKパンク

後攻の場合は鰤を(できるなら)出さない。鰤が盤面にいると、カツドンが鰤と相打ち、ドロンゴーをしてカツキングになり、5ターン目にリーサルを作られてしまうリスクがある(下図)。お茶、ホルデガンス、ジャーベルといった、盤面とマナ、手札を両方増やせる札を上手く使い鰤を出さないで盤面を並べたい。

また、ロビーやUKは盾を殴ってくるので、お茶を手札に抱えておきたい。

もちろん、無理のない範囲でよい。動きが悪い場合はカツドンを割り切るのも全然あり。

そして、後攻5ターン目に鰤を出して一気にザビミラまで行こう。

先行5ターン目にリーサルを取られる例
こういう盤面を作るのが理想

先攻の時は鰤を出して全く問題ない。バンバン並べて先攻5ターン目のザビミラを狙う。

エグザイルクリーチャーは同系列を2体出せないのを覚えておくとケアできるものが増える。例えば、カツドンをプリンで止めておけば、相手は2体目のカツドンを出せないため、死海龍を処理する方法がトンギヌスの槍しかなくなる。また、バトルゾーンにわざと豚を残しておくことで、カツドン破→豚自爆→ドロンゴーからの大量展開をケアできる。

⑤黒単、黒緑ヘルボロフ

序盤のハンデスで鰤が引っこ抜かれないようにだけ注意する。(後述するMRC対面での序盤の動き方も参考にしてほしい。)タイガニトロのせいでザビミラプランをとるのが難しい場合が多いが、あまり盾が強いデッキではないのでカスケードを抱えてビートプランを視野に入れるようにする。基本有利対面。

⑥MRC

とにかくハンデスで鰤が落とされないようにする。以下、序盤の動き方について私が考えているものをあげておく。(⭕️はプレイして大丈夫、❌はプレイしてはダメ)

・トレジャーマップはいつでも⭕️
・先攻2ターン目はジャスミン❌
・先攻3ターン目は
 前のターンに
  ハンデスを喰らってる
   →ジャーベル⭕️ホルデガンス❌
  ハンデスなし
   →ジャーベル⭕️ホルデガンス⭕️
・後攻2ターン目はジャスミン⭕️

諸説あり、だとは思うが私はこれに沿ってプレイしている。

またザビミラから死海龍を出したとしても、相手のマナに応じて死海龍で殴るかどうかを考えなくてはならない。

死海龍の効果でMRCはメテオバーンで呪文を唱えることができないため、MRCはパワー17000のSA、Tブレイカーとなる。盾が5枚あればまず殴り切られることもなく、ほぼターンが返ってくるだろう。

死海龍で攻撃した場合、7マナあると、5マナホール呪文から出されたガンビートで死海龍を破壊され、残った2マナでMRCを出され逆転されることがある。

一方、死海龍で攻撃しなかった場合、死海龍を破壊する方法は6マナのデスゲートしかなく、突破するには6+2=8マナが必要となる。

手札とも相談する必要がある。潤沢に手札があり、ハンデスが脅威でなければ溜めた方が良いだろうし、カツカツであれば多少のリスクには目を瞑って攻撃した方が良いだろう。

⑦白単サザン

ザビミラから死海龍を出すところまで漕ぎつければ勝てる対面。

死海龍を出した後の話を重点的にする。基本的にトリガーは入っていないため、リーサルを組める時は組んで殴ってしまおう。

一方、リーサルを組めない場合は、死海龍で盤面を荒らしながら殴り続ける。具体的にいうと、死海龍の攻撃時効果、あるいはブーストグレンオーなどでコスト軽減クリーチャー(コッコルア、ララァ、アクロアイト)を除去するようにする。コスト軽減クリーチャーがいなくなると、白単サザンの動きが極端に鈍くなるからだ。

特にキュベラは死海龍の攻撃時についつい手札に戻したくなるカードではあるが、1マナで出てきてサザンや龍アガピのコストを1下げる事実上の0コストクリーチャーなので、手札に戻しても次のターンにまた展開されるというイタチごっこになりやすい。(そしてどこかでエバロ→パーフェクトで負けに繋がる)。キュベラよりもコスト軽減クリーチャーの除去を優先してほしい

⑧白刃鬼

先攻か後攻かでほとんど勝負が決まるといっても過言ではない。黒鰤が鰤を出すのも、刃鬼が醤油を出してくるのも、どちらも4ターン目だからだ。先に出した方が大体勝つ。

先攻を取った場合は先攻4ターン目までに鰤を出すようにする。後攻を取った場合は、不本意ではあるが、醤油が出てくる前、後攻3ターン目に鰤を出すようにしたい。こうすることで、醤油の被害を最小限にとどめたい。

手札にデッドリーラブがある場合、醤油に対する回答となるだろう。しかし、サイクリカには注意しなければならない。せっかくデッドリーラブを使って醤油を除去しても、サイクリカがあればリュウセイホールをもう一度撃たれ、全てが台無しになる。できるならば同一ターン中にデッドリーラブで醤油を破壊+鰤召喚+盤面展開を一気に行いたい

白刃鬼にはエターナルトラップ、ダイハードリュウセイなどが入っており、ザビミラ死海龍を使わずに攻めることは困難を極める。そのため、基本はザビミラプランをとるようにする。

しかし、対戦相手のプレイによっては、こちらがザビミラ死海龍の準備をしているのを見て、エターナルトラップやダイハードをマナに埋めることも多い。白刃鬼の有効トリガーは7〜8枚(ドン吸いとエターナルトラップだけ!)の場合が多く、エターナルトラップさえ踏まなければ相手の意表をついて殴り切れる場合も十分ある。

当たり前だが、特にこの対面ではザビミラプランとビートプラン、どちらも取れるようにしておくのが強い。

往々にして、刃鬼側が次のターンにザビミラ死海龍を出すのを見越してエターナルトラップで黒を選択してターンを渡してくる事がある。この場合、カスケードを出して殴り切ることを目指しても良いが、次のターンに負けなそう(=刃鬼が出てこなそう)ならば、ザビミラ死海龍を出すだけ出してターンを返してもよい。死海龍によって相手のサイクリカを封じる事ができるため、エターナルトラップによる耐久ムーブに入られることはほぼ無く、対戦相手のペースを容易に崩すことができる。

⑨ヨーデルイメン

あちらもキルターンが5ターンのデッキなので、基本的に先行が有利な対面ではある。キリューを引かれないことを全力で祈ろう。

・ヨーデルからフォーエバーリュウセイを出される→カスケードでビートする
・エメラルーダで盾を仕込まれる→ザビミラ死海龍

の2択の状態に持ち込むのが理想。

5cではないので、デッドブラッキオを心配しなくて良いのが救い。相手のお茶に関しては時に割り切って盾を刻むことも必要。

⑩赤単速攻

とにかくお茶とデッドリーラブを引く。

殴ってきた小型クリーチャーはポレゴンやストライクパックで引いたお茶、鰤等で処理していく。なんの役にも立たない話だが、相手の同一クリーチャーに2枚盾を割らせないようにできていれば勝てる場合が多い(経験) 。

ザビミラを出すことは滅多になく、基本的にリーサルを揃えた段階ですぐ殴る。

ただ、ガトリングを処理する方法がカスケードで殴り返すかデッドリーラブで破壊するかのどちらかしかない。デッドリーラブを引けている場合は問題ないが、そうでない場合はカスケードを最速で出すことを目指したい。基本的にジャスミンは出したら破壊してブーストする。

見た目の割にかなり有利対面。

⑪バイク系統

ビードデッキではあるものの、盤面を処理しながら走ってくるため、返しのターンに逆リーサルを組みにくい点、またパワーラインが高く殴り返すことが厳しい点などで苦戦を強いられやすい。

・赤単バイク

後攻だとほとんど勝ち目はない。先攻でもかなり厳しい戦いを強いられる。ほとんど勝ったことがないためあまりアドバイスはできないが、ビートプランを選択し、リーサルができたらすぐ殴るようにしよう。革命の鉄拳は諦め。

・赤青バイク

赤単よりキルターンが遅いため、勝率も少し上がる。対策らしい対策はないため特筆することがない。先攻をとれた場合はザビミラが間に合う場合も多いので、赤青バイクにクロックが入っていることを加味するとザビミラは持っておいた方が良いだろう。

・赤白バイク

前述した2つよりもキルターンが遅い代わりに異常に防御力が高い。そのためザビミラプランを狙う。(ブロッカーを一体出されただけでビートプランは瓦解しかねないよ。)

とにかく盾が強いのでなるべく死海龍で全て焼いて安全に〆たい。耐えられそうなら2ターンかけて詰めたいところ。

ドギラゴンカップで私が対戦したバイクはほとんどが赤白バイクであった。それを踏まえていくらか加筆しておく。

赤白バイクは基本的に4〜5キルをするデッキである。ただ4キルする場合は2ターン目のトップギアが必要であるため、多くの場合は5キルだろう。

先行を取れている場合はこちらが5ターン目にザビミラを出せばよい。後攻の場合はお茶などを絡めて後攻4ターン目のザビミラ着地を目指したい。

⑫黒鰤、白鰤

先攻なら勝ちたいが、

後攻なら負けてもしょうがない!!!

これしか書きようがない。盾を刻むプレイングもあるが、お茶が裏目すぎるので、基本私はしない。6点揃った段階でノートリを信じて殴ろう。

⑬カチュア(※追記)

ドギラゴンカップで大量発生したデッキタイプ。モルト王を投げられると有効トリガーがないためそのまま負けてしまう。一方、そうでなければなんとなる場合が多い。

4ターン目にヴィルヘルムを投げられたとしても、手札に進化元+鰤を持てていれば返しのターンにカチュアを鰤で殴ることで相手の動きを崩すこともしやすい。

”2ターン目1マナ加速→3ターン目1マナ加速”

ができていれば、先行4ターン目にヴィルヘルムを出されても、返のターンにマナは4マナあるため、

”マナチャージ+ホルデガンスorお茶+鰤+…”

で十分に立て直すことができる。

ただし、先行4ターン目の醤油だけはどうしようもないのでやめてほしい…。

(Ⅳ)最後に

上位勢に好まれており、一見するとかなり知的なデッキに見えるが、かなり運(特に手札)に左右されるデッキだ。いい意味でも悪い意味でも。十何連勝という上振れを何度も出す一方で、1日で100〜200レートが溶けることもザラにある。

このデッキを使って上位を目指そうとすればするほどメンタルがやられてしまう。数あるデッキの中からわざわざこのデッキを選択するのであれば、あらかじめレートを溶かす心づもりをしておくことをおすすめする。

ここまで読んで読んでくれてありがとう。このnoteを読んだあなたがランクマッチで1試合でも多く勝てるようになれれば幸いだ。

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約1年前にも黒鰤の解説noteを執筆しました。若干古臭さはあると思いますが、このnoteよりもより基礎基本に踏み込んだ内容なので気になったら読んでみてください。

(おまけ)死海龍を出し直す

プリン効果を受けたり、フリーズしたことにより攻撃できない死海龍を、デッドリーラブで自壊し、ザビミラで再度出し直すことで攻撃できる状態にする、プレイングは多くの人が知っていると思う。

この動きをするには盤面に空きが2枠無くてはならない。(死海龍は自壊すると2体に分裂するので1枠つかう。そしてザビミラを出すためのもう1枠。計2枠。)

デッドリーラブを打つ前の盤面(盤面に空きは2枠)
こうなる

ここで問題となるのはマナに10マナ(デッドリー・ラブ2マナ+ザビミラ8マナ=10マナ)がない時、すなわち7〜9マナしかないが、墓地に潤沢にスノーフェアリーがあるため、カスケードを途中で挟めばこの動きができる、という場面である。この場合、カスケードを出すための盤面の枠が必要となるため、盤面に空きをあらかじめ3枠用意する必要がある。

デッドリーラブを打つ前の盤面(盤面の空きは3枠)
こうなる

「1マナ余ったからポレゴンを出しておこう」などと言って脳死で盤面を埋めてしまうと、特に後者の動きができなくなってしまう場合が多い。気をつけよう。

また、後者の動きを見越して、ザビミラで6体破壊したが5体しかサイキックを出さない、というプレイングがあることは覚えておいて損はないだろう。

(終)

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