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ムケイチョウコク作品の中で一番好きかも!イマーシブシアター『明晰夢』

先日、ムケイチョウコク×文喫の体験型イベント『幻惑するリテラクチャ』のイマーシブシアターパート『明晰夢』のプレ公演(9/22)に参加してきました。

結果、今回の『明晰夢』は石川的にはムケイチョウコク作品の中で一番好きな作品となったので、その感想を書いていきたいと思います。
(そして写真を完全に取り忘れたのでw文字ばかりとなります。すみません。見出しの写真はプレスリリースからお借りしました)

なお、今回石川は「コトノハチケット」(自由に動き回れる代わりにキャストと濃密に絡める登場人物扱いではない)で参加し、取材者(片岡泉)を中心に追いかけたので、他のキャストを追った方だとまた違った意見があるかと思います。
また、ムケイチョウコクの過去作品のうち『漂流する万華鏡』と『ひみつのひみつのリビングのうた』には参加できてないので、ひょっとしたら今回良かった点ですでに他作品で実現されている点もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

まず何といっても物語が石川好みでした!ムケイチョウコクの作品は終わり方がけっこう重たいものが多くて、没入感強いイベントとしてはなかなか後に引くところがありました。しかし『明晰夢』はほろ苦い部分はあったものの、未来への希望も感じられる終わり方でバランスがとても良かった!
また、物語構造的も取材者は最初から何をしたいかがはっきりしているために行動のベクトルや意味が解りやすく、その上で大きな事件や感動的なシーンが絡んできて、物語のメリハリがあったのも素晴らしかったです。

あと、あくまでも端から見ての印象となりますが、登場人物チケットも過去の作品だと席に座っての体験が中心でキャストが絡んでくるのを待つことが多かったのが、今回は最初からキャストと共に動き回っているために、ずっと一対一的な濃密な体験ができ、それによって参加者も自然と役になりきりやすくなっているなと感じました。

設定的にも書店である文喫 六本木をそのまま世界観として活かしており、そこに本や言葉の物語がオーバーラップしてくるのがとても臨場感あってよかったです。また、幻想的な設定もリアリティを崩さず、しかも現実との合わせ鏡感が出ていて、上手く融合させたなと思います。

また、イマーシブシアターである『明晰夢』と同じ世界観を共有する音声AR型体験イベント『ボイスフレンド Whisper to you』も実施されており、一つの世界をまったく違った形の体験型イベントで立体的に体験できるのもとてもよい試みだと思いました。

残念なのは石川はもう参加できそうにないこと!終わったあとに「この人も追いかけたい!あの人も気になる!」と悲しみに暮れておりました。
10月1日現在、登場人物チケットはすべて売り切れているようですが、コトノハチケットは回によってはまだ購入できるようです。コトノハチケットでもイマーシブシアターとしての面白さを十分堪能できることは石川が保証しますので、興味ある方はぜひご参加ください。(できればボイスフレンド 『Whisper to you』もセットで!)

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