イマーシブ系のドキュメンタリー番組『IMMERSIVE.WORLD』

アメリカのPBSで配信されている『Immersive.World』という番組があります。

これは「イマーシブ」(没入型)と呼ばれるさまざまなジャンルのコンテンツを各回のテーマに沿って、作品紹介を中心に映像と関係者のインタビューで紹介するもので、イマーシブ系の最近の潮流を映像で知ることができる、非常にワクワクする番組です。(しかも無料!)

英語の壁はありますが、やっぱり動画というのはイマーシブ系のイベントを紹介する上では見ているだけでも雰囲気が分かるので強いなと思います。

しかし、残念なことに海外からの視聴を制限しているらしく、日本からはVPN経由などの手段をとらないと観ることができません。
そこで「ARG情報局」で順次紹介しようと記事を書き始めたのですが、いつもの怠け癖もあってシーズン1の1話の紹介で止まっています💦

個人的にはVPN入れてでも観る価値のあるシリーズだと思いますが、日本からは各話のトレーラー動画やエピソードリストすら見ることができません。
そこでどんなエピソードがあるのか、機械翻訳ベースではありますが、シーズン1,2のタイトルと概要を紹介したいと思います。

ちなみにシーズン1の概要は紹介する作品やチームを具体的に記載していたので分かりやすかったのですが、シーズン2はなぜかそっけない概要になってしまって、結局見ないとわからないようになってしまいました。なんでかなあ?

■シーズン1

・Episode 1 Immersive Theater(イマーシブシアター)

 第1話では、ニューヨークの没入型劇場の世界を、俳優やダンサーなどの大物パフォーマーの視点から紹介します。
大ヒットした「Sleep No More」や画期的な「Here」を中心に、アーティストと観客の関係や、没入型作品に隠された謎に迫ります。
(2020年2月19日配信)

なぜかEpisode 1を中心に、イマーシブシアターのエピソードだけ製作会社がまとめたトレーラーがあります。

・Episode 2 Digital Galleries(デジタルギャラリー)

デジタル化が進むビジュアルアートの世界では、新しい電子ギャラリーが生まれています。
今回のIMMERSIVE.WORLDでは、ワシントンDC、ニューヨーク、マイアミに拠点を置くデジタルギャラリー「Artechouse」と、ニューヨークを拠点にビデオマッピングをハイアートに昇華させたプロジェクト「Super Real」を紹介します。今回紹介する作品は、一般の人が作品に参加できるようなインタラクティブなものです。
(2020年2月26日配信)

・Episode 3 Immersive Musical Theater(没入型のミュージカル・シアター)

没入型のミュージカル・シアターの演出とは?没入型のミュージカルシアターでは、デビッド・バーンとファットボーイ・スリムが制作した、観客が一緒に踊れるオフブロードウェイ・ミュージカル「Here Lies Love」の舞台裏を紹介します。
また、ブロードウェイの「The Great Comet of 1812」や、40以上の没入型ショーを制作しているThird Rail Projectsを紹介しています。
(2020年3月4日配信)

・Episode 4 Nonfiction Immersion(ノンフィクションへの没入)

アーティストやフィルムメーカーは、環境問題や社会問題、異国の地をテーマにしたドキュメンタリー映画にV.R.を活用しています。
ノンフィクション・イマージョン」では、「Say Something Bunny」や「The Privilege of Escape」など、実際の出来事を取り入れ、観客を新しい形のストーリーテリングに参加させるショーやアートインスタレーションを紹介しています。
(2020年3月11日配信)

・Episode 5 Immersive Intimacy(没入型の親密性)

「Immersive Intimacy」では、観客との親密性を極限まで高めた状況を作り出す演劇を特集しています。
ニューヨークのアパートで行われた2つのショーと、一人で見ることができる移動式の「劇場」を制作したクリスティン・ジョーンズのインタビューを紹介します。
また、ロンドンでは、俳優、バーチャルリアリティ、没入型環境を組み合わせた「Draw Me Close Project」を紹介しています。
(2020年3月18日配信)

・Episode 6 Immersive Fantasy(没入型のファンタジー)

様々な芸術分野のクリエーターが、没入型メディア、ファンタジー、ストーリーテリングを新たに融合させ、観客を現実から逃避させています。
トライベッカ映画祭では、V.R.が子供向け映画を盛り上げています。ロンドンのSecret Cinemaでは、観客を映画の世界に誘うセットを制作しています。
また、ニューヨークの「Pip's Island」では、子どもたちの参加型メディアへの関心を高めています。
(2020年3月25日配信)

・Episode 7 Immersive Museums(没入型のミュージアム)

美術館では、人々の関心を引くために、体験型作品の力を借りることが多くなっています。
アルゼンチンのアーティスト、マルタ・ミヌジンの「Menesunda」のような没入型のインスタレーションやパフォーマンスを展示しているニューヨークのニューミュージアムを訪れます。
このエピソードでは、草間彌生やジェームズ・タレルなどの作品が展示されているピッツバーグの「Mattress Factory」も探訪しています。
(2020年4月1日配信)

・Episode 8 Immersive Light(没入感のある光)

光は、アーティストが美的な没入感のある環境を作り出すために使用する最も強力なツールの一つです。
このエピソードでは、ジェームズ・タレルとダン・フラビンがこのような抽象的な作品を作っています。
また、光の彫刻家とも言えるアンソニー・マッコールとアンネ・カトリーヌ・センスタッドにも会ってきました。
(2020年4月8日配信)

・Episode 9 Next Wave Immersive(次世代のイマーシブ)

今回は、ピッツバーグに拠点を置く劇団「Bricolage」を紹介します。Bricolageは、科学博物館などの非日常的な場所で、革新的な没入型作品を上演することで知られています。
また、サラウンド技術と一人の女優を使ってエドガー・アラン・ポーの人生に迫るショー「The Raven」を紹介します。
(2020年4月15日配信)

・Episode 10 Immersive Art & Beyond(没入型アートとその先)

バーチャルリアリティは、観客の心をつかみ、さまざまな分野をより魅力的にするために、ますます活用されています。
このエピソードでは、チャールズ・ディケンズの文学についてのVR体験や、海面上昇についての没入型パブリックアートについて掘り下げています。
また、ニューヨーク・タイムズ紙のインタラクティブ・メディア・ディレクターへのインタビューでは、ジャーナリズムの未来について語っています。
(2020年4月22日配信)

■シーズン2

・Episode 1 Immersed in a Pandemic - Environmental(パンデミックへの対応 -環境)

IMMERSIVE.WORLD第2シーズンの最初のエピソードでは、COVID-19のパンデミックを認識し、パンデミック中に制作または変更された、自然を主な環境や媒体とした新しい没入型作品に焦点を当てています。
(2021年5月5日配信)

・Episode 2 Immersed in a Pandemic - Digital(パンデミックへの対応 -デジタル)

COVID-19のパンデミック時に、アーティストがどのようにして新しい作品を作ったり、既存の作品をアレンジしたりしたかをご紹介します。
観客がさまざまなストーリーに触れられるよう、先端技術を活用したプロジェクトを紹介します。
(2021年5月11日配信)

・Episode 3 Sensory Immersive(感覚的なイマーシブ)

異なる空間を探索するだけではない、参加型の体験を探ります。
これらの作品は、観客を味覚、嗅覚、触覚、音などの様々な感覚に導きます。
(2021年5月19日配信)

・Episode 4 Immersive Music(没入型の音楽)

音楽と没入型の要素が融合した作品を紹介します。
大小さまざまな作品を紹介しながら、音楽を物語の中心に据えたショーを盛り上げる、没入型・参加型の要素に焦点を当てます。
(2021年5月25日配信)

・Episode 5 Immersive Mind(心への没入感)

心、メンタルヘルス、人間関係を探求する没入型の作品を紹介します。
心理的なテーマをさまざまな形式で扱うこれらの参加型作品は、観客を親密な問題の中心に置いています。
(2021年6月1日配信)

※シーズン2の更新は2021年6月1日で止まっているので、全5話かなと思いますが、もし6話以降が配信された場合は追記していきます。

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