[CDB]2pickネクロ攻略ガイド

先日、ChallengeMasterをとることが出来たのですが、その際もっとも5勝してくれたのがネクロでした。なんとネクロを17回選択したうち、9回5勝しました。2回に1回は5勝できるデッキを組んでいることになり、これはとんでもないことです。今回は、CDB環境の王、ネクロクラスについて、①ネクロクラスの特徴、②優先カードについて解説します。ネクロクラスのデッキの組み方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ネクロクラスの特徴

 ネクロクラスの一番と特徴は、新パックのカードがとにかく強いことでしょう。新カードで、打点、盤面形成、回復、リソース、除去のすべてを手に入れ、またどれもS級のカードとあって一気に環境の王になりあがったわけです。後述する優先カードも軒並み新カードとなっています。2ピックにおいて最新弾のカードは提示されやすい仕様になっており、そのことも追い風となるわけです。
 一方で、若干の弱点もないわけではありません。ネクロクラスで負けるパターンは大きく分けて、①序盤のアグロ ②6Tまでの盤面押し付け の2パターンあります。ネクロは攻めが非常に強力な一方、序盤の処理は弱く、特にAOE(全体除去)がないため横展開をとり切れず押し切られることがあります。そのため、vsネクロでは横展開から序盤に押し切ることを狙うといいでしょう。逆に、ネクロを使用する際は、序盤の処理札や、攻守を逆転できるカードの評価を上げるとよいです。後手まくりカードを何枚か用意することで、苦手な後手での展開でも相手の攻めをいなせるデッキを意識するのです。6Tまでに押し切られなければ、7T以降は非常に強力な動きが何パターンも用意されており、場面に合わせて強力な切り返しを狙うことができます。
 逆にネクロ側が先攻をとって攻めているときはこんな悩みは不要です。反撃の隙も与えぬままゲームを勝ち切るパワーがあります。

優先カード

 各レアリティの優先カードを紹介します。評価は5段階で、カードプールでの相対評価になっています。また同じ段階でも、左の方が高い評価となります。
 評価の大まかな基準は以下になります。
S・・・絶対に欲しい。単体でとる。
A・・・欲しいカード。横のカードとの組み合わせの合計評価でとる。
B・・・場面によっては強い。SやAのカードの横にいれば喜んでとる。
C・・・パワー不足だが役割はある。積極的に欲しいカードではない。
D・・・お邪魔カード。基本的には避けたい。
 この評価は、あくまで最初の提示を前提としており、デッキによって評価が変動する場合もあるのでご注意ください。また、各カードの詳しい説明は個別で行いますので、気になるカードは説明を読んでいただけますと、より理解が深まるかもしれません。

先にカード評価をまとめてのせます。以降の記事ではレアリティごとに特徴的なカードは個別解説をしますので、気になる部分のご参考になればと思います。

金虹優先カード

S-tier みたら取れ!引ければ勝てる最強カード

マスカレードゴースト・・・今期の最強カードの代名詞。「みたら取れ」カード。超強力な盤面形成を行える。このカードを取れた場合、ゴースト関連カードの評価も大きくあがる。

ルルナイ・・・ネクロの弱点を完璧に補えるカード。盤面干渉能力に優れ、厳しい横展開もこの一枚で、しかも何度も返すことができる。また墓場が貯められる、リアニメイト3で複製できる、などあらゆる点で優秀。

ギンセツ・・・今期のギンセツは5コスとしても優秀。特にネクロミラーでは5ギンセツを返せるカードが少なく、相手のマスカレードゴーストをけん制するカードにもなる。もちろんゲームが伸びた際には9コスとして使っても強力。

ウーラノス・・・言わずもがな最強のNレジェンド。Nレジェは最初のみ提示されるので見る機会は少ないが、提示されれば喜んでとる。あらゆる場面で強く、また消滅も貴重。

A-tier 文句なしのパワーカード

カローン・・・このカードを取れた場合は、カローン進化でハイドラを蘇生できるようにデッキを組む。特に8コス以上のカードはとらないようにしなくてはならない。デッキに縛りはつくものの、決まれば6Tに守護裏ハイドラを押し付けられるので、ほとんどはそのまま勝てる。

ラカンドウラ・・・後述するブロンズのブレイカーケアとして横並びをされた際に刺さることが多い。AOE、打点、盤面形成と文句ない性能で、7コスと若干重いものの、AOEは希少で評価も高くなる。またこのカードが取れた際は宴楽サーチカードの評価も若干上がる。

トリックデュラハン・・・優秀な進化フォロワー。進化時のゴーストは攻めにも受けにも使えるので使い勝手が良い。また後3デュラハンが残った場合、進化顔で7点入るので一気にライフをつめられる。

B-tier あったら便利な優良カード

オルトロス・・・手札の消費こそ激しいものの、後4でのAOEは非常に貴重。他のカードにAOEがないため、逆にオルトロスが刺さることも多く、手札消費は他の優秀なリソース札が何とかしてくれる。

ギルネリーゼ・・・ネクロは進化フォロワーが少ないため、進化フォロワーとして評価できる。当然回復は非常に強力で、またごく稀に直接召喚できることもある。しかし直接召喚はサブプラン程度にとどめること。

パケルス、デスキャット、ソウルハンター
・・・使い勝手の良い低コスで、柔軟に組み合わせてプレイできる。試合に大きな影響を与えることは少ないが、試合を支える縁の下の力持ち的存在。

C-tier 優先してとることはない

デッドソウルテイカー・・・強いように見えて弱い罠カード。そもそも9Tを迎えない試合も多く、このカードでは盤面形成しかできないため、出せないことも多々ある。(ギンセツは5コスも使える上、9コスではエンドカードになるのと比較すると・・・)

サタナエル・・・ネクロのカードはサタンカードよりも強いカードも多いためサタンカードが必要ない。またリソースも潤沢になりやすいため、リソース札としてもやはり必要ない。

D-tier デッキが弱くなる!できれば避けたい

金虹でコストが非常に重いカード達。出すことがないだけならまだしも、カローンの対象になってしまう点がさらに足を引っ張っている。当然ハイドラを対象にした方が強いため、これらのカードをとらされるとカローンをとれなくなる。

銀優先カード

ホロウシップ・・・無料進化、回復、ドロー、墓地肥やしのすべてが偉い。特に墓場を大量に貯められるので、後半のハイドラをより強く使えるようになる。

フギン&ムニン・・・ホロウシップと合わせて3枚を目安にとりたい。ホロウシップと違ってボーナスがかかっているため、ピック出来る機会も多い。ホロウシップが取れていない時には代替カードとしてより積極的に取る。このカードにボーナスがかかっていることで、ネクロはリソースは潤沢。

つぶし宴・・・最強のテンポカード。先3にこのカードプレイして、一方的な展開になることは珍しくない。先述のリソース札とバランスを見ながらとるのがよい。

ハイドラ・・・一枚は絶対に欲しい。というのもこのカードを一枚とるだけで、極論墓場を全部使えるから。また、ドラゴンや、ロイヤルといった特定のリーダに対してめっぽう強く、一枚で詰ませる性能がある。ただ取りすぎると事故るので、1枚で十分。

不死者・・・3コストで2破壊と平均以上の性能。また重要な点として潜伏も処理できるので、特に潜伏の多いエルフ相手には重宝する。

ミスチーフゾンビ・・・エンハ7としてプレイすることが多い。エンハ7で使う際はゴーストを進化するケースも多く、進化のあまりやすいネクロで余った進化権を打点と回復に変換できるのは魅力的。

霊魂の統率・・・マスカレードゴーストとのコンボカードの一枚で、マスカレードが取れている際は優先度も一段階上がる。

幽体の剥離・・・手札消費がはげしいものの、テンポを取り返すカードとして優秀。ネクロの特徴として後手の弱さがあげられるが、その弱点を補える。ただし、とりすぎ注意で、二枚までにすること。

銅優先カード

スケルトンブレイカー・・・絶対欲しい最強カード。3枚くらいまではとってもよい。最悪2コスとしても使える点が優秀で、普通に2コスとして進化盤面処理しても3点飛ばせる。このカードを複数枚とっていれば強引に7Tブレイカー8Tブレイカーでゲームに勝てる。

幽霊犬・・・後手まくりカード。1Tにプレイすることで2/2/2とトレードできるので、先後を逆転できる点が非常に良い。また、手札を回しながら墓場も貯められるので、たとえ後半に引いたとしても腐りにくいのも高評価。

ウィップネクロマンサー・・・進化フォロワーとして優秀。後手4に進化をきることで、それを起点に攻守が逆転することも多い。特にピッツァヨーラが復活すると最大8点回復でき、相手のアグロプランを白紙にすることができる。また、ルルナイが取れている際はさらに優先度があがる。

幽霊船・・・打点と除去を兼ね備えた便利カード。先攻に強いカードで後手は使いにくいので、とりすぎると後手のときに困るので注意が必要。マスカレードが取れいる際はさらに優先度はあがる。

ネクロカーニバル・・・便利な2コス。エンハンスでマスカレードを復活できるのも凶悪。また、5ギンセツに対しギンセツのみ処理された場合、このカードでギンセツを復活すると一つ尾狐に攻撃バフをかけて相手のライフを大きく削れることは覚えておこう。

首無しの戦鬼・・・幽体の剥離で出せれば大きくテンポを取り返せる。また、エンハ4で一つ尾狐をだせたりと2コスとして使い勝手が良い。

包帯の絡みつき・・・後手まくりカードで、基本的に序盤に使う。ネクロマンス6を使うのはもったいないため、墓場がたまる前に使ってしまった方がよい。

霊体の侵入・・・打点効率はよく非常に強力ではあるが、ネクロマンス6が若干重たい。墓場がたまる後半はハイドラに墓場を使いたい。また、全体として打点は足りており、打点カードとしての需要はそこまでないため評価を落としている。

N優先カード

業火の巨人、御言葉の天使
・・・進化を強く使えるカードは評価が上がる。進化で複数面に触れるカードがネクロクラスは少なく、そのためNカードでの評価は非常に高くなる。

ウェポンオーガ・・・貴重なAOE。リアニ5で出てしまう点は注意。

フィーナ、グランス、ペインター
・・・進化2面触れるだけでも評価は高くなる。

串刺し、タックル、絶大
・・・使い勝手の良い除去は悪くない選択肢。ただ、あくまで1-1交換であり、テンポ的に有利にはならない。また取りすぎると先攻で暇になるので、バランスを見てとるとよい。

以上が優先カードの説明となります。皆様のご参考になれば幸いです。

最後に

 CDB環境では多くの人がネクロを1位にしていると思います。そのため、ネクロミラーが発生しやすく、「ミラーでどのようにして勝つか」が勝率を挙げるキーになるでしょう。私はそのひとつの答えとして、後手をまくれるデッキを作ることが大切だと考えています。今回の記事でも何枚かのカードは後手まくりのカードとして紹介しました。先攻で攻め切るための、また後手でまくるための研究が今後行われるであろうと想像すると楽しみでなりません。
 そういえば明日から、RSPT(プロツアー)も始まりますね。個人的にはフォレスト(G×G)さんを応援していて、今期も活躍を期待しています。皆さんもお気に入りの選手を見つけて、ぜひ応援しながら観戦してみてください。



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