2Pickのマリガンの思考

皆様、お久しぶりです。エレガント・コアラです。今回はマリガンの考え方について記事を書きました。構築(ローテーション)と異なり、2Pickでは毎回デッキが変わるため、一概にマリガンの結論を出すことは難しいです。しかし、マリガンの考え方や、パターンはいくつか存在しますので、参考になれば幸いです。
「よく序盤に事故って負ける」、「いつもキーカードを引けなくて決めきれない」、「2コスは常にキープしてるけど正しいのかわからない」、そんな悩みを抱えている方はこの記事でそのヒントが見つかるかもしれません。

最高のハンド

最高のハンドとはどのようなハンドでしょうか。そのための条件がいくつかあります。

①序盤(1~4T)にパスせず動ける。

②中盤以降(5T~)もリソースが尽きず、幅広い選択肢をとれる。

③ゲームに勝ち切るためのキーカード(特に金虹)に適切な場面でアクセスできる。

④相手の動きに対しての切り返しのカードを用意できている。

この4項目を満たしているハンドこそ最高のハンドであるといえるでしょう。また、逆に多くの項目を満たせていない手札は最悪の手札であり、そのリスクを減らさなくてはなりません。そのためのマリガンは非常に重要とも言えます。

マリガン頻出パターン

まず最初にマリガンの頻出パターンから紹介します。これはクラスやデッキに関わらず、汎用性の高いものであり、皆様の感覚と一致するものも多いと思います。

①序盤の動き+キーカード
これは一番わかりやすい例でしょう。デッキで必ず引きたいキーカードと序盤の動きを合わせてキープします。最高のハンドの①と③を満たしています。

キープ例1
キープ例2

②手札の減らない序盤の動き
キャントリップ(1ドローのついてるカードのこと)フォロワーやリソースカードによって手札を減らさずに、序盤の展開をできるとき。最高のハンドの①と②を満たしつつ、ドローによって③を満たす可能性も上がります。

キープ例3
キープ例4

先後で変わるマリガンの考え方

同じデッキであっても先攻と後攻でマリガンが変わることは少なくありません。先後の特徴をそれぞれ見ていきましょう。

先攻:
①先にフォロワーを展開できるため、相手のリーダーを攻撃しやすい。
②システムフォロワー(常在型能力)を活用しやすい。
③特定のPPで強く使えるカードを先にプレイできる。
これらの特徴から先攻は攻撃的な立ち回りに有利といえます。特に相手のリーダーを攻撃しやすい点は最大の魅力といえるでしょう。

後攻:
①ドローが一枚多く、リソース面で有利になりやすい。
②2Tの動きに除去カードのプレイも含めることができる。
③先に進化ターンを迎えるため、強力な進化時効果を生かしやすい。
逆に後攻は防御的な立ち回りや、進化ターンでのカウンター的な立ち回りに有利と言えます。またリソース的に有利なため、序中盤の動きが安定しやすいです。

これらの特徴はマリガンでキープするカードにも大きく影響します。
先攻は攻撃的な立ち回りに有利なため、1コスフォロワーや横展開を押し付けるようなカードが強力になります。一方で、後攻は先に展開された盤面を捌かなくてはなりませんので、除去カードや、進化時に強力な効果を持つフォロワーが強力になります。

[先攻で強力なカード例]

優秀な1コスフォロワー
強力なシステムフォロワー
攻撃的なアミュレット(疾走フォロワー)
5ppでの押し付けカード

[後攻で強力なカード例]

優秀な除去カード
リソースが有利な後攻では強力な効果
攻守を入れ替える進化時能力

強い動きをするためのマリガン

マリガンにおいて「2コスだから」という理由でキープしていませんか?デッキの中に2コスが複数枚あるときに、どの2コスを一番プレイしたいのか、その優先順位を考えることも大切です。特に序盤の動きが手厚いデッキでは、キープする「強い2コス」とキープしない「弱い2コス」を事前に考えておくとよいでしょう。

例えば下のデッキでは宿り木のモモンガを強い2コスとしてキープし、それ以外は弱い2コスとして返します。

マリガンから考えるピック方針

ここまではデッキが完成している前提でのマリガンの話でしたが、2Pickはデッキを組むところから勝負が始まっています。そのため、マリガンのことも考えながらピックしなくてはならないわけです。マリガンから考えるピック方針は大きく分けて2パターンあります。

①安定マリガンプラン
2コスなどの序盤の動きをキープすることを前提にデッキを組みます。この場合、先攻では2コスフォロワーが5枚あれば80%程度の確率で2ターン目にプレイできるので、2コスの枚数を減らし、中盤以降に強力なカードを多くピックすることが出来ます。低コストのカードの枚数が減るため、リソース切れになりにくいというメリットがあります。

②ハードマリガンプラン
弱い2コスはマリガンで返す前提でデッキを組みます。この場合、先攻では2コスフォロワーは8枚あれば80%程度の確率で2ターン目にプレイできるので、安定マリガンに比べて多くの2コスフォロワーをピックしておく必要があります。マリガンでデッキ全体に対してアクセスできる可能性が上がるため、強力なキーカードを引きやすいというメリットあります。

ピックを進める段階で、キーカードがゲームに与える影響を考慮しながら、2コスをどれほど優先するのかを決めるとよいでしょう。よくキーカードをひけずに負けてしまう方は、ハードマリガンプランを念頭にデッキを作ってみるとよいかもしれません。

最後に

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。いくつかのパターンとして紹介しましたが、2ピックは毎回デッキが変わります。そのためアドリブ力が求められることも多いです。また、デッキが攻撃的なデッキなのか、防御的なデッキなのかによって、それぞれのデッキにあったマリガンがあるはずですので、是非ご自身ででいろいろと試してみてください。その際に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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