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170223 疾走する想像力

楽しい楽しいヨークの小旅行だった。
🍂の現代音楽のレコードレーベルの仕事のためにヨークへ行くのに便乗したのだった。
いつもくっついていて、こんなにくっついていられる他人がいることにビックリする。
長らく孤独だったけど、こんな未来になるなんて、過去の自分が知ったらほっとするだろう。
海外で身近に親族もいないし、一人でいる期間が長かった。
「🍂」というのは友だちにLINEでCのことを「彼は」と書いたつもりが「🍂」と変換されて送られて、二人で爆笑したときから、Cは🍂となった。

margaret howell でセールのときに少しずつ服を買っているんだけど、今回は思い切って2着買った。
それがうちの住所と似ている住所に誤配送されたようで、その消えた箱の行方はわたしの推理の賜物、自力で解決しつつあるけど、まだ服はここにはない。

推理したフラットに行き何度かドアベルを鳴らすも不在。
だいたい自分の記憶にない配送が来て、宛名が自分の名前ではない場合、人はそれを受け取らないとおもうけど、その人はなぜか受け取ってサインまでする。
XKと。

そのフラットに置き手紙をする。
わたしの荷物が間違って届いていませんか。
もしご存知のようでしたらお電話ください。
その夜知らない番号から電話がきたけど、出なかった。
あ!もしや!?
とおもって翌日こちらから電話すると、男性が出た。
低い枯れた声でぶっきらぼうな感じ。
怖い感じがした。
たぶん60過ぎとかの男性。
英語に訛りがあるので外国人。
わたしの想像力は一気に暴走する。
箱を開ける、中のものを見る、値段を知る、金になるとおもう、女がきたらどうにかしよう、階下のドアベルが鳴ったら3階までこさせよう、家に入れよう、それから、、、?
変な小説や映画の見過ぎでホラーふう、或いは猟奇的な筋書きが一気に駆け巡る。
一瞬なので止める暇がない。

それからヨークに行ったので、そのXKには週末に取りに行くといって、電話は切った。
金曜日にドアベルを鳴らしたけど出ないし、テキスト2回、電話2回、それぞれそのまま。
今朝また電話したら出た。
低いしわがれた声、重い声。
この誤配送はわたしのせいではなく、わたしも被害に遭って困っているので早く荷物を受け取りたい、と強目にいってみる。
XKは今自分はロンドンにはいないという。
月曜日の昼ごろ電話するというのだが、なぜ簡単に日時を指定して手渡して終わりにならないのか、イラッとする。
もしかしたら高齢なのかもしれない。
全てが鈍い気がする。

不在ならしょうがないので、月曜日に受け取りたいとはっきり伝えておく。
なんでこの知り合う予定のなかったXKと関わり合うのか、そもそも一体誰なのか、面倒くささと未知すぎる展開、短気な自分、せっかちな自分、早く服着てみたい!勘弁して!知らない人、うちの住所知っているならうちまで持ってきて!ピジョンホールに入れておいて!わたしの宛名にサインしないで!なんなの!一体!?という表面と、内面奥深くの🫓なーんにもしたくない気持ち。





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