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UTMF 2022 完走記

 TDT200のnoteについて色々と反響を頂きどうもありがとうございました!
TDT200の1か月前に出場したUTMFに関する質問を多く頂いたので、少し時間が経ってしまいましたが自分の為にも残してみたいと思います。

UTMFとの出会いとUTMF 2022を走るまで

 2010年からトレイルランニングを始めて、すぐにUTMF発足の発表を聞き、壮大なレースに鳥肌が立ったのを今でも覚えている。ただ、その時はまだロングレースを走った事もなく、いつかは出たいとぼんやりと思ったものの、具体化もできない憧れ位のレースだった。ただし、夢のようなレースにほんの少しでも携わる事ができればと思い、初回の12年(11年は震災の影響で中止)はボランティアで参加させて頂き、13年はSTY、14年は抽選で落ちたためボランティアをやり、初めて挑んだのが2015年だった。ただ、途中で腸脛靭帯炎が発症し100km位でDNF。その後の16年、18年は抽選で落ちボランティアをやらせてもらった。
 そしてようやく走れた19年は最終エイドまで行けたものの、雪で身体を冷やしてしまいエイドで服を着替えている最中に、降雪によるレースキャンセルとなり、最後の1区間を走ることなく終わってしまった。厚木大学の仲間に相当なサポートをして貰っていたにも関わらずゴールできなかったこと、身体と心のマネージメントをしきれなかった弱さを相当悔やんだ。これを機に練習を変えて月平均60時間、450-500km、10000m D+位を続け備えていったが、コロナの影響で開催されず、3年間完走への想いを温め続けていた。

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スタート前の風景、天気が良く脱水に気を付けようと思っていた。

 ようやく今回スタートラインに立つことができた。本当に色々あったが、それぞれ書くといつまで経ってもスタートしないのでこの辺で。ここまで色々ありすぎて、スタート前の鏑木さんのスピーチで泣くギリギリまで追い込まれてしまったwただ、会場まで送ってくれた妻の励ましや、仲間やチームメイトや知り合いも多くいて、気負うことなくリラックスした気分でスタートできた。

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スタート前に有名人なチームメイトと。いつも刺激を貰ってます!

レース中の話

スタート~A1 計画 2:05~2:15 実績 2:10

 今回は25.5、26.5、27.5時間の3本の計画を立て、その間で走りつつ後半余裕があれば上げたいなくらいで考えていた。スタートは第1ウェーブの15列目位のところ、数時間後には夜になるため、ライトは頭と腰に装着済みだった。ウェーブ分けのお陰でスムーズに走り始めることができた。この区間はかなり走れる路面なので、勝手にペースが上がるのを気を付けなければいけない。公園を出てちょっと走ったところで、黒田(清)さん、奥野さんという安定感ある2人のパックに追いつきしばらく一緒に走る。ほぼ同じパックに根岸さん、一堂さん、菅原さん、増沢さん、定方さんもいてさながらチー100の練習会の様相だった。ペースが抑え気味なのでみんな余裕はあり、練習会とは違い楽しんでいる表情だった。ちょっと前には木曽さん、藤井さんもいて、下りは少しブレーキを掛けすぎな感があったので、藤井さんに少し近づいて行こうと決める。そんな感じで余裕を持ちつつ淡々と走って、送電線下のトレイル区間に突入する。そこで前を走っている人がSTRAVAでフォローしている近谷さんだと気付き、声を掛けて話す事が出来た。普段は引っ込み思案だが、トレイルだと少しそれが解消され、おかげで知り合いを1人増やす事ができた。だいぶリラックスしながら走ったが、気温がそこそこ高く結構汗をかき、脱水と翌日の熱中症への備えをしようと考えながらA1へ到着。

A1~A2 計画 3:05~3:15、実績 2:30、累積 4:40

 A1富士宮では、ドーナッツとジェルを貰い、水を補給してトイレへ行ってスタート。そしてすぐに藤井さんに追い付けた。藤井さんは自分より走力があり練習会ではいつも追いつけない存在。ただし、抑えて走っているだろうし、自分も余裕があったし、前半抑え過ぎないようにしようって思っていたのでそこからついて行かせて貰う事にした。キロ6分くらいのペースで呼吸はラクだったので、練習方法とか話す事が出来てかなり気も紛れた。途中1回トレイルに入りちょっと登りが入るが、そこも淡々と進みその先のロードでライトを点灯。ついに楽しいナイトセクションがスタートした。とは言っても淡々と走るしかなく、途中前後する選手と少し話したりしながら進んでいた。この辺で今回女子準優勝だった矢野さんに抜かれたが、藤井さんと2人で軽やかなんだけど気合が感じられる走りの凄さについて語り合っていた。多分キロ15-30秒差くらいなんだろうけど、この差は練習の質と量の積み重ねからくるもので、自分ももっとやらなきゃなって思えた。あとヒデキさんにも抜かれたが、相当爽やかで余裕そうだったので、この後追いつけるかな〜、追いつきたいな〜って思っていた。毎回序盤はどんなペースで行くべきか迷うが、その時には絶対答えは落ちてないので、心と身体と向き合い自分のUTMFに集中しようって事にした。しかも、藤井さんと結構話す事でリラックスはできていたので良しとした。A2手前の登りの林道区間で走りの筋肉や関節を休ませるという言い訳のもと、走るのをやめて歩きを交えつつA2へ到着。ようやくフルマラソンが終わった。天子山塊がなくなった分の計算が良くなく、計画より大分早く着いたお陰で気分はラクだった。

A2~A3 計画 2:00~2:10、実績 1:50、累積 6:30

 A2麓では、楽しみにしていた焼きそばとジェルを摂り、久しぶりのコーラを飲み、気分をリフレッシュさせ、水を補給してトイレに行き出発。厚木大学の仲間が状況を教えてくれていたが、順位は100位以内にならないとわからないため、この時点でどの辺にいるかはわからなかったが、まだまだ余裕があったので焦らずマイペースで進む事にした。この区間は序盤キャンプ場の横を通るルートになっていた。3年間でキャンプブームが進んでるなーって思いつつ、BBQの匂いを糧に脚を前に運んでいた。ここも同じ動きばかりはしないようにしよう、という言い訳をもとにたまに歩きを入れて進み、端足峠の登りに突入する。ここで使う脚が変わって余裕が出たが、まだ序盤なので焦らず前の人のペースに合わせて淡々と登っていったため、あまり苦労することなく登り切れた。下りのトレイルになり、気持ちよく走りたい気分になったが、先は長いので丁寧に前の人のペースで降りる事にした。ただ、やっぱりトレイルの下りは楽しかった!そんな感じで楽しみながらロードまで降り、ロードで少し走ったところで藤井さんに追い付かれ一緒にA3へ到着。

A3~A4 計画 2:20~2:30、実績 2:10、累積 8:40

 A3本栖湖では、トイレへ行き、水を補給しつつまんじゅうを食べ、もう1個まんじゅうを手に持ちながら出発。3年前はこの最初の登りがなんとなく上手く登れない感が出たが、今回はそんな感じではなく、マイペースではあったが追いつかれることなく前に追いつく感じだったので、少し心にも余裕が出た。やはり抜かれるより抜いたほうが心は元気になる。この元気になるきっかけをどう使うかがロング系のレースは重要だなって思っていた。そんな感じで登っていくと、またしても藤井さんに追い付きまた一緒に進ませて貰う事にした。トレイルに入ったことで使う脚が変わり余裕はあったが、まだ頑張りどころではないと判断し、藤井さんのちょうど良いペースに乗ることができた。その後のアップダウンもいいペースで進み、パノラマ台からの下りで先行させてもらい下りを少し楽しみ、そのあとの烏帽子岳の下りも無理せず楽しみながらリズムを作り、降りてからの樹海トレイルもほぼ走ってA4へ到着。ちょうど着くタイミングで藤井さんが追いつき、一堂さんはA4を出るところだった。

A4~A5 計画 3:25~3:35、実績 3:10、累積 11:50

 A4精進湖民宿村では、トイレに行き、雑炊を食べコーラを飲みつつ水を補給し、おにぎりを食べながら出発。おにぎりを食べ終わるまで少し時間がかかり歩き時間が長くなった。後から考えれば雑炊におにぎりを入れても良かった。最初の樹海は登り以外は走り、そのあとの紅葉台トレイル入り口までの長いロードは登りも含め走り切った。途中シンさんに応援を貰って元気が出たが、相変わらずのロードに結構脚は削られていた気がする。ただ、2月後半から結構峠走をやって走力を上げておいて良かったって思えた。ようやくトレイルに入り、また使う脚が変わるから楽しめると思っていたが、ここで少し内臓あたりのもやもや感が出た。このもやもや感はロングをやると必ず出るので、焦らずペースを抑え気味にして復活を待つことにした。そうしているうちにまたしても藤井さんに追い付かれたため、気分を紛らわすためにも話しながらついていく事にした。お陰で徐々に復活していったので本当に助かった。そして下り基調になるころにはちょうど良くもやもやも晴れて、気持ちよく下ることができた。途中誘導していた敏彦さんに会う事ができ、元気を貰って楽しくロードに降りる事が出来た。ここからのロードはさすがの藤井さんの走りだった。少し速いがタイムの底上げをしたいと思えてきたので、着いていく事を決めちょっと頑張った。

A5~A6 計画 2:45~2:55、実績 3:05、累積 14:55

 A5富士急ハイランドに到着し、デポバックを受け取る。寒さを感じたのでストーブの横に荷物を置き、エイドの食べ物を貰おうと思ったがパンを食べたいとは思えなく、コーラだけ貰って上の服を着替え、更に薄いシェルを着ながらデポバックに入れていたゼリー系のものを摂取する。後から考えると、もう少し何かを食べておいた方が良かった気がする。あと、追加投入しようと思っていた黒糖わらび餅を入れ忘れた。エイドに入る直前までイメージしていたのに抜けていた。なかなか完璧にやりこなせないのが、ロングの難しいところでもあり面白いところでもある。そんな中一堂さんがエイドに到着し少し話す。途中で仲間に会えると心が和むのでありがたい。準備ができて出発する前にトイレに行き、松井さんに応援を貰う。何をしていたわけでもないが、段取りが悪かったせいでエイドを出るまでに17分もかかっていた。そして、その影響なのか身体の動きが悪くなったのと、胃腸のむかむかが出始めまた歩くことになってしまった。登りはまだしも、平坦まで歩くことになり何人かに抜かれて焦りが出た。そして何のために3年間追い込んできたのかという気持ちで泣けてきた。ただ、泣き続けてもゴールはできないので、復活するまでできる事を考え普段の早歩きをイメージし何とか進んでいた。そのうちに下り基調になり始め、その下りの勢いを借り走るようにしたら徐々に回復し始め何とかまた走り続けられるようになった。同じようなタイミングで夜が明け始め何となく再始動感が出てきた。トレイルパートに入り、鳥居地峠方面へ登っていく脚にも力が入り始めたところでまめさんに応援を貰って元気になり、その先の開けたところで夜明けの壮大な富士山に遭遇し相当力を貰った。

やっぱり富士山は偉大、パワーを貰えた!

 その先のピーク辺りで散々お世話になった藤井さんにまた追い付いた。どうやら胃腸の調子が悪いと聞いたが、復活を信じて下りを先行させて貰う。そして忍野中学へ降りると霧と晴れが何度も繰り返される幻想的な天気に遭遇したが、霧になると結構寒くて晴れを望みつつ走り続けA6に到着。計画より遅くなったが途中から走れていたのであまり気にはならなかった。

霧の中の畦道を突き進む!

A6~A7 計画 1:30~1:40、実績 1:25、累積 16:20

 A6忍野では、トイレに行ってお菓子を食べて水を補給してすぐに出発した。まだ寒かったので長居をすると脚が動かなくなるのと、次のエイドまで距離が短かったので意図的に早く出る事を意識していた。それでも動き始めはあまり調子が良い感じはなく、ほぐすイメージで進んでいった。そのあとの林道のようなトレイルに入ると、脚が動くような感覚になっていった。そんな中、仲間から前のエイドで89位だった事を教えて貰い、余裕をもって良いペースで進めている事がわかり、リズムも良くなってきた。大平山-平尾山あたりの階段も、このリズムのお陰で比較的スムーズに通過でき、難なく下りへ突入することができた。やはり気持ちの影響は大きいって感じられたので、気持ちを上向ける方策を、特に後半にいかにちりばめさせられるかが重要だと感じた。その後ロードに降りて信号の先で黒田さんに追い付き少し話をさせて貰い、少し調子良く山中湖の湖畔のロードを走り、エイドの直前で織江さん、あっちゃんさん、シンさんに応援を貰い、元気にA7に到着。

A7~A8 計画 3:00~3:10、実績 2:50、累積 19:10

 A7山中湖きららでは、豚汁を食べつつコーラをボルトへ補給する。これから気温が上がるだろうし、次のエイドまで距離も累積標高もあるので水分補給を意識した。これからUTMFが始まると思って、結構気を引き締める感じだった。あと久しぶりの高野さんと挨拶し、おにぎりを食べながら織江さんと話をして出発。出たところで稲村さんにも応援を貰うが、さっそく道を間違えちょっと引き返した。おにぎりを食べながら歩き、鉄砲頭への登りに突入する。どうやら79位上がったのがわかり、更に3年前より明らかに登れるようになっていたのが嬉しく、良いリズムになっていった。ただ、直射日光を遮るものがなく、この後気を付けなければとも思っていた。ピーク手前で水越君に遭遇し、写真を撮って貰い元気が出た。そしてヒデキさんが15分くらい前にいると教えて貰った。

カッコいい富士山と一緒に! Photo by 水越君

 ここから先はトレイルを楽しもうと決めていたので、楽しみながらもなるべく走るようにプッシュをイメージし始めた。そして、どんどん気温が上がってきたので、できる限り日陰を選んで進むようにした。そんな中、時計が2回フリーズと再起動を繰り返し、標高表示が出なくなってしまった。焦ってもしょうがないので、自分の感覚を頼りに進む事に集中し山伏峠に到着する。そこから先の登り返しポイントは結構急だが、そこで何人か抜くことができて、自分の方が調子が良いと思い込ませてPMA (Positive Mental Attitude) を実行していた。お陰で苦しみながらも良いペースと楽しさを味わいつつ、石割山へ到着することができた。水もちょうど切れる感じで狙い通りにやれていたのが嬉しく、無理はしないが気持ちよいペースで下りてA8に到着。

A8~A9 計画 2:50~3:00、実績 2:20、累積 21:30

 A9二十曲では、トイレに行き水分補給をしているところで、星野由香里さんがエイドを出ていくのを見送った。今回何度か見かけたが、最後まで先行できず安定した強さを感じた。ジェルとドーナッツを摂りつつ、この後の暑さを考慮し多めに水を飲み出発。立ノ塚までのアップダウンはウォーミングアップだと言い聞かせ、無理はせず進んだがそこまで苦戦することなく行けた。そして順位が62位に上がった事がわかりテンションが上がったが、暑さと日差しが気になっていたので、体温の上昇に気を使っていた。そして、ついにキツイ登りのパートに入る。ここは手を使って登る必要があり、使う身体の部位が変わるので良いイメージを持っていた。今回もここで4人くらい抜いたので、ここでも自分の方が調子が良いと思い込ませて進んでいった。登り切った後に出てくる杓子山までの違うピークを上り下りし、何とか杓子山に到着。山頂に白さんがいたので少し話して、元気だと言って貰えた事で良い気分で下り始める。前回はこの下りが積雪で大変なことになっていたが、ドライでとても走りやすく気分良く下ることができた。しばらく下って林道についたところで福島舞さんに応援してもらう。そういえば3年前もこの区間で雪の中応援してもらったなーって思い出しながら走っていると、後ろから福島さんが走ってきて、星野由香里さんのポジションを聞かれる。自分は抜いていないから前にいるであろう事を伝えると、走りのギアを変えてあっという間に視界から消えていった。その福島さんの後ろ姿がカッコよくもあり羨ましくもあった。その後も林道を走り続け、いったんロードが見える橋を越えた先がまたもキャンプ場になっていた。そして気温が高く急に疲れを感じたが、何とか進んで下ったところでA9へ到着。

A9~ゴール 計画 2:40~2:50、実績 3:00、累積 24:30

 A9富士吉田でついにヒデキさんに追い付けた。お互いの頑張りを称えつつ、あと1区間のエールを送り合った。かなり水分補給をし、うどんを食べコーラを飲んだ。そのあとトイレに行き水をかぶって出発。ただ、かなりの暑さと疲労でジョグペースでしか走れなくなり、なんとか進み歩道橋を越え、線路を通過した先の自販機でリアルゴールドを購入しリフレッシュ!美味しかった。
 そして、ついに3年前に登れなかった霜山パートへ突入。それと同時にすぐにヒデキさんに抜かれる。暑さであまり力が入らず、何とか粘って進み続ける。途中の送電線下は、さらに直射日光と急登に削られヘロヘロになり少しずつしか進めなくなった。更に胃腸も微妙になり、弱い心も出始めてしまった。そして、トラバース気味になり始めたところで、もっとヤバそうな状態の植田さんに遭遇する。気持ち悪さで補給できず力も入らないとのこと。自分もヤバかったので先に進ませてもらったが、すぐにヘロヘロになり木に腰かけてしまった。ここでまた泣けてきたが、もうどうしようもない感じだった。ただ、すぐ後から2-3人に抜かれ、田中さんに声を掛けて貰って気を取り直しちょっとずつ進む事にした。すると意外と脚が前に進み、少し進んだところで下りに切り替わるポイントに到着。これだけ近かったのだったら休む必要ないじゃん、とあとから思えたが、やってる最中はそれどころじゃなかった。心と身体のコントロールはなかなか難しい。ただ、少し休んだおかげか、下りはそこそこのペースで走り続ける事ができた。コースを設定した鏑木さんとしては、この最後の下りをご褒美のように噛みしめながら楽しんで欲しいんだろうな、って勝手に想像しながら下りて行ったが、ところどころの登り返しに苦しめられ、下りっ放しが良かったのにとも密かに思っていた。でも段々下界が近づいてきて、もう少しでロードというところで1人抜かせてもらい、ちょっと下ったところで遂にロード到着、ついにゴールできるって感覚になった。
 ここでまたしても松井さんに遭遇して元気になった。やっぱり明るく接して貰えるとこっちも明るくなり、元気になるなって思った。そのあと、少しロードを走ったところでちょうど踏み切りにつかまり、結構待つことになった。待ってる間に、休みながら3年前からこのレースの事まで色々と思い出してしまい、また泣いてしまった。踏切が開き半泣きでボランティアの方にお礼を言いながら走り始めたが、後ろから2人に追い付かれる。そのうちの1人が植田さんだった。霜山手前ではもう動けないような状況だったのに、ここまで来られて本当に良かったと思えたし、それ以上にビックリした。ただ、ヘロヘロなので自販機で補給してから行くとのことで別れる。そして残りの1人とほぼ一緒に走っていたが、最後まで競うのは嫌だなと思っていた。そしたら、その方が「踏切で待っていた分先にゴールして下さい」と言ってくれて、本当にありがたかった。少しの間話をさせて頂きながら一緒に走り、ゴール会場へ到着。最初にトキミンゴの大淵さんがいて、そのあとに織江さん、あっちゃんさん、もっこさん、ひさえさんに迎えて貰い、シンさんに最後に会って、気分良く走ってゴールする事ができた!ゴールしてから、応援し続けてくれた家族や仲間、キツかった練習、スタートからゴールまでの24時間半の疲労など色々想い出してまた泣けてきた。どうやら相当おじさんになったみたいだけど、でもそれも含め嬉しかった!みなさん、本当にどうもありがとうございました!

ひさえさんを見ると最近なんか泣けてくる Photo by ひさえさん
無事にゴールできた! Photo by 織江さん

 ゴール後の振り返り

 何とか24時間半で走り切ることができて、本当に嬉しかった!振り返ってみると、走力の底上げをやり続けた効果があったと思える。意図的な追い込み練の間のランや歩き練のペースを上げ、日々やっていた練習のレベルを少し高め、コツコツと積み上げてきた努力が間違ってなかった事が確認できて少しほっとした。その一方で、最後熱中症っぽくなってしまい、霜山にボコボコにされてしまった借りをまた返しに来なければならないなとも思えた。走力以外の部分で、練習の成果を不意にする可能性がロングレースには含まれており、そのリスクをいかに想像し対応策を準備しておくか、準備できてなくてもアドリブを効かせられるかが重要だと改めて思えた。そのためにも、熱中症対策の勉強をしなければならないし、走力としても普段の練習の強度を上げて平均速度の底上げと、意図的な追い込みを行い強さを増していきたいと思った。まだまだ伸び代ばかりで辞められそうもないですw

Stravaの記録はこちらです➡https://www.strava.com/activities/7026281602

もうちょっと強くなって帰ってきます!


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