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レーザー加工機を用いたプリント基板の製作例(Pixy2を2個以上使用する方法)詳細版  回路図・DXFファイル・テストプログラムソース付き

前回記事にてレーザー加工機によるプリント基板の作り方を解説しました。今回は製作例の紹介です。上級者向けです製作は自己責任にてお願い致します。(サポートは致しません。製作の再現性については、2個製作して動作確認しております。)

部品表

Pixy2を複数個使用する為のプリント基板

Arduino にはI2Cスレーブデバイスとして機能する仕組みが用意されています。
この仕組みを利用してPixy2との通信をSPIで行い、画像処理結果をI2Cで出力するスレーブデバイスとしています。

Arduino Nanoをメインマイコンにする場合は内臓のシリーズレギュレータは使用せずに、外部で500mA以上供給できるレギュレータを用いて5V供給する必要があります。
これはPixy2を2個接続する場合に内臓シリーズレギュレータでは電流が不足する為です。

Pixy2をISP接続してI2Cスレーブデバイスにする基板

Pixy2との接続用のMIL10ピンにAtmega328P書込みピンが含まれるので兼用にしています。
I2Cスレーブデバイスとして完成させるまでのプログラム書込み用6pコネクタとI2C用4pコネクタ(ピン配置はダイセン電子工業さんのI2Cと同じです)を搭載します。

回路図

レーザー加工を前提にする場合(開封直後に現像して全面真っ青にした、感光基板をレーザー加工にてパターン書きする方法)、DXFファイルにエクスポートした結果が"一筆書き風"になる様にレーザー加工用のライブラリ作成、ポリゴンのアイソレーションや線間の距離を最小設定にします。

PCBCAD DRC設定

この設定でのパターン図は以下の様に線が見にくい状態になります。

パターン図
パターン図(DXF)

※返金不可設定になっておりますので、ご注意ください。

有料部分は、プリント基板をエッチングで製作する方法、実装写真、基板をArduino化する手順、動作確認手順と、これらに必要なファイルのダウンロードができます。
PixyCam2ATmega328I2C.dxf 
レーザー加工機にてパターンを作る為のデータ
Pixy2_LED_TEST.txt 
基板の動作確認プログラムソース
I2C_Slave_TEST.txt
基板をI2Cスレーブにするテストプログラムソース
I2C_Master_TEST.txt
メインマイコン側のプログラムソース
I2C_Slave_RX_Pixy2_D0OUT.txt
基板上のPixy2とISP接続、スレーブデバイス化プログラムソース

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