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アクリルデネブとホワイトワトソン塗り比べ(完成とその他画材比較)

よし、後は余分な箔を払えば完成だ。ついにここまでやってきた〜。

頑張るぞ〜!

まずは汚れてもいい服に着替え、ハンディ掃除機とコロコロ用粘着シート、そして金箔用の安い筆、ピンセットを用意。

あと気合いも多めに

今回は土台の紙の凹凸を激し目に盛り上げたので、いまいち載せた箔が浮いてる場所もあるはず。なのである程度箔を払ったら、金箔が剥げているところを補修した方がやり直しによる掃除の手間が省ける。で、最後に金粉を取り切る…と言う流れにしよう。いや、まぁいつもそうか。

いざ!

サカサカ🧹

まずはこの、金箔を買った時に付いてきたブラシを使う。ちょっと毛が硬めなので細かい隙間にも強気で入り込んでくれる。ただ糊が弱いと貼られてる箔ごと持っていかれるので優しめに…

鬼散らかる

で、サッと撫でたら箔をハンディ掃除機で吸う。箔が金粉と化してしまうと静電気で吸い込みにくくなるので箔が大きいうちに吸うのが大事だなと思った。尚、この時間違っても掃除機の吹き出し口が箔の方に向かないよう気をつける。

いや、やらかしたことはまだないんだけど、もし吹き飛ばしたら掃除やばいよなぁと、いつも無駄にヒヤリハット妄想をしてしまう。

そ、そぉ〜っと…

2回めのブラッシング。

粉々してきた

よし、掃除機で吸える分は大体吸い取った。

やれやれ…

では箔がうまく貼れなかったとこを確認していこう。

まずホワイトワトソン紙の方。

糊の塗り残しか、凹凸の激しさ故かは不明だが剥げている
細かい星達は割と剥げなし
やっぱ凹凸強いとこがつきにくいのかな?
ひらぺったい方は無事だもんなぁ

土台が真っ白なので、想像通りキワの貼り残しは目立つなぁ。

んで次は土台に下塗りを施したアクリルデネブ紙の方

縁をカラーで塗ったやつ

箔剥がれ隠しの効果をみよう。

塗るのサボった中央が剥がれてるが

どうなんだ?…でも星の剥げを見ると、全く塗らないよりは形がわかる分遠目で見た際にましかな?

もっと暗い色を塗るべきだったかも

濃い色…やっぱアクリルインク買ってこよー♪

ふーむ、やはり複雑なキワのあたり

塗ってあるといい気がする

取り敢えず、ぱっと見でわかるデカい箔剥がれには箔を重ねよう。

糊再び

さて、糊が乾くまで!と、休憩してきたら、追加で糊塗った場所がわからんくなった…←えぇ〜

だって糊透明になっちゃうんだもん…!見えないし!🛌

箔が欠けてるとこはきっと糊を塗ったはずだけど、ややカスれ?みたいな場所には塗ったんだか塗ってないんだか…。( ³ω³ )??

もういっそ全面に箔を重ねてしまいたい…。でも余分な箔出まくりで鬼散らかること考えるとやりたくない。てか箔も勿体無い…と言うわけで、諦めて明らかに剥げてる場所にだけ箔を貼って掃除をした

う〜む

多分平気…!でももしかしたら糊塗ったの忘れて若干ペタついている場所があるかも知れないし…どうしよう。出来ればペタ付きを無くしたい。

…思いついた🤔💡

ウチハク!!

君の出番や

最近すっかり使用がご無沙汰なこの画材を使おう。

ウチハクは糊の上に貼り付けて剥がすだけで散らからずに箔が貼れてしまうという画期的文具。しかし、いまいち仕上がりがしわしわになるのが難点でね。多分ツルツルな紙向けの製品なのかもね。

こんな感じ

平面的になるほどシワは軽減されているような…?いや、でもあんま平面に貼らないからわからない。

これでも平面的な方

ただこれ片付けが神レベルに楽チンなので、なんとかシワを食い止める手立てを探してる。けど…未だ打つ手なし。なので最近はあまり使ってなかった。

でも今回のちょっとした補修くらいならいいんじゃないだろうか。確か細い線だと殆どシワらなかったし。

というわけで使用する箔の色をAmazonの真鍮箔と比較。ウチハクの金色は種類が豊富だからね。

よし!「ゴールド」にしよう

さぁウチハクで優しく金箔面に触れていこう。

必要な分を切って使うよ

ペタついてるとこがあればウチハクが勝手にくっついて補修してくれるはず!

使用した結果

…全っ然ペタついてなかった。裏面から見た方がわかりやすいか。

欠けてるとこが箔の取れた場所

ほぼ全てちゃんと貼れてた。嘘みたい。絶対忘れてるとこあると思ったのに…優秀!この箔、まだ使えるから勿体ないなぁ。いつかの為に取っておこう。(こんなんばっかだな)

いやでもこの方法いいかも。表面にベタベタがないか確認できると安心だ。部屋に絵を飾ってて、一部分だけ埃まみれになったりしたらやだもんね。

それにウチハクなら散らからないから、仕上げ間際に「あ!ここの箔欠けてる!」とかなった時でも気にせず箔補修が出来るし。次回からこれで補修しよう。

では最後に金粉掃除だ。フィルムを剥がそう。

ペリ…!

すっきり!!

やっぱフィルムあると楽!(゚∀゚)

ん?

お?なんか傷入ってね?

えぇ〜!!!(´;ω;`)
なんでよ〜!

あれか、これマスキングフィルムくり抜いた時のスジかも。そっかー、やっぱ水彩で塗ったところって弱いんだなぁ。ちょっとしたことで傷になり目立つ…と。

まぁ幸いにしてこれ宇宙塗りだから適当にぼかせばいいか。その前に金粉を練り消しで掃除しよう。

〜掃除終了〜

なんか、前に使ってたウォーターフォード紙より、今回のホワイトワトソン紙とかアクリルデネブ紙の方が金粉掃除しやすいかも。紙目が平滑だからかな。

さて、ではさっきの傷の補修作業に入る。

幸いもう1枚のアクリルデネブの方には傷がなかった。優しくやったからなのか、紙の特性なのかは不明だけど。

画像の色味、不安定芸人

どう補修するか…下手にいじっても良くないよな。古美術の修復をするが如く慎重にいかねば。

まずは基本から試そう。水を含ませた筆でそっと擦るの、水にじみができないようにほんとに湿らせる程度で。

あ、そうだ。宇宙塗りの練習のやつ使えばええやん!

捨てるはずが大活躍

カッターで引っ掻いて…

こんなかな

湿らせた筆でこする…

まぁ…いいのでは?

ふーむ、こするというよりは、さっと撫でるって感じがいいかも。もっかいやってみよう。

まず傷をつけて…

傷つけるのうまくなった

さっと撫でる、薄い方から濃い方に撫でた方がいいかも…

🤥✨✨✨

よし!早速本番のでやってみよう!まず、傷ありの様子を撮っておこう。

引きで見るとわからんかも

アップで比較した方がいいな

よし

では早速…

あら?

あんま補修されないなぁ。なんでだろう。あ、試し塗りの紙はオフーフだったけどこれはホワイトワトソンだから?

オフーフは補修しやすいのか。覚えておこう。しかしこれあんまり触ると逆に剥げてきちゃうよなぁ。どうしよう…。水彩絵の具で塗り足すのは最後の手段にしたいんだけど…。

あ、そういや買って500年ほど経つ水彩色鉛筆があったな。あれちょっと塗ってみるか。

買って満足したやつ(いつも)

あれ?…水彩色鉛筆だと思ったんだけど…?

でもどこにも書いてないなぁ。裏面は会社紹介だし…

ん〜?水彩色鉛筆じゃなかったっけ??中に書いてあるのか?

くっ…ない!

蓋の裏にも何も!私が貼り付けた何色が入ってるかメモしか!!!

…と、思ったが

筆の絵がある!!

普通の色鉛筆なら筆の絵は描かんやろ!(決めつけ)

と、よく見たら鉛筆自体に「ウォーターカラー」書いてあるな。英語弱いんだっつの。でもまぁ良かった良かった。

んじゃ塗ってみよう。

オフーフに試し塗り
この色でいいや

その前に削ろう…(使わな過ぎて綺麗な鉛筆削りを取り出す)

…この削る動作

懐かしすぎる…。ではでは、軽い力で少しずつ塗りましょう…

できた!

近くで見るとこう

なおったー!!(゚∀゚)✨

いや天才やな。まぁ天才は画面に傷つけないが。

いやはや、思わぬところで足止めを喰らってしまった。しかしお次はいよいよ最終工程…

仕上げ作業

まず今回は目ん玉にも金箔を貼ったんだけど、このままだと線画が消えちゃってるので書き起こす必要がある。

取り敢えず周囲はコピックのマルチライナーとかで囲うか。

ブラウンで行こう

これが

瞳を塗ると

こうなる↓

うむ

しかしこれ実際に見ると光り過ぎて( ³ω³ )??✨

まぁ瞳の境目は濃くしたからいいか。もう一枚も…

塗る前

で、塗った後がこう

変わった…か?

いやまぁ、書いてあることが大事だな、うん。

さて次。襟の内側を塗るの忘れてた。

ここ

何色で塗るか…マジックの黒でもいいんだけど、やっぱ水彩の方が自然なのか?…わからんけど調和的な…。まぁ塗ってみるか。

ふむふむ♪

どれにしよ〜う(゚∀゚)

先にインダンスロンブルーにして、薄かったらプルシャンブルー重ねる感じにしてみるか。

ぺちょぺちょ…
おっけ〜い

結局ウインザーアンドニュートンのマースブラックって色も重ねちゃった。

こんな色

この色は例の宇宙を塗れる本に「あると便利」って書かれてたから買ったんだけど、粒状化するせいか、塗った色を深くしたい時に非常に便利だった。あの本大変役に立つ!

主に縁のあたりに
たっぷり使ってる

青を塗り重ねるだけより簡単に深みが出せる。気に入ったぜマースブラック…。

さて、お次はこの髪飾りの球体部分のスジを金色にする。

鞠みたいなとこ

ここはバッジより奥まってる感出したいから金箔じゃなくて絵の具にしたいんだけど…

金色大好きマンなもので…

どれにしようかなぁ。でもやっぱ王道でファインテックにするか…

箔と比較…
こっちかなぁ?

うむ、ハイリフレクションゴールドにしよう。まぁ正直、どれほど光る金絵の具でも箔の輝きには到底敵わないのよなぁ。早く塗れる金箔が開発されて欲しいものだ。出来れば匂いキツくない水性でお願いします🙇💦

水滴を垂らして待つ…

金系の水彩絵の具の輝きは、どれだけ濃く溶くかにかかっていると言っても過言ではない。とにかく水彩絵の具とは思えないほどドロドロに溶こう。

では、日本画の線画を描くために開発されたというお高い人工毛の面相筆「康尖」でグリグリ混ぜまして

筆が泣いてやしないか(でも描きやすいんだもん)

んで

こう

そんで縁をちょっと黒くしよう。

おけーぃ

完全に自己満。間違い探しレベル、だがそれが楽しい。

金キラだぁ…!

さてさて、髪の毛に薄くラメ絵の具を塗って…完成!!

やったー!!

線画は同じなんだけどなんか違う顔に見えるね。不思議。

画材の比較検討

さて、描いた直後しか覚えてらんないからな。ちゃんと記録しとかねば。

まずホワイトワトソンとアクリルデネブの比較。アクリルデネブは細目の方ね。

スケッチブック表紙
紙目を並べて撮った図

紙面の凸凹、私はあんまない方が好き。で、アクリルデネブの中目は凸凹感強いなぁって思い、細目にしたのよね。感想としては、凹凸に関してはどっちも同じく平らで気に入った。並べたらわからない位差がないと感じる。

塗り心地
吸い込みはホワイトワトソンがすっ…ぼやんって感じとしたら、アクリルデネブはタプン…ジワリ…って感じ。(伝われ)

なんかアクリルデネブは紙面上に一旦水が浮かんで、少し経つとしみる的な。吸い込みが遅い分、絵の具がかなり広がって滲む印象というか。ほらほっぺたの滲みを比較するとわかりやすいかも

デネブのがワトソンより赤味の面積広いっしょ?そんな感じ。

なので塗りやすさ的にはホワイトワトソン…と言いたいところだけど、デネブの方が重ね塗りに圧倒的強さを見せた。ホワイトワトソンのがややもけりやすいなと。私みたいにコネコネしない人には良いかもだけど。

あと多分デネブのがマスキングテープにも強い。ワトソンよりマスキングテープにやや持ってかれる自体が発生しにくかった。

雑に剥がし過ぎ説もあるが

なのでさっと塗るなら繊細なホワイトワトソン。コネコネしたいなら頑丈なアクリルデネブって感じだろうか。

となると毎回マステやら金箔やらを貼る私はデネブ向きなのやも。

でも仕上がりの水彩らしさはホワイトワトソンのが強い気が済んだよな〜。

誤差のうちかな?

デネブは少し筆跡がパキッとしてるような。

でもほっぺは滲んだしなぁ

まぁでもどっちの紙も最近使ってたウォーターフォードって言う紙よりは1冊当たり1000円以上安いからね。そう考えれば全然文句なし。

…てか考えてみると、ウォーターフォードはこの2枚の良いとこどりって感じだなぁ。やはりだてに価格ついてないぜ…。

さて、もう一つの比較は盛り上げ材についてだ。

サインの部分を比べてみると、アクリルデネブの方がやや平らな画材。

ホワイトワトソンのがガッツリ盛り上がる画材で描いた。

ホルベインのジェッソS
クサカベジェッソ軟

これはね、もう好みの問題だと思う。

肉眼での話なんだけど、ホルベインの方が圧倒的に立体感がある。だから豪華。あと立体感があるせいで、美術館の展示みたいに、スポットライトと言うか、上から強めに光を当てた際のツヤツヤが凄い。キラキラと言うかプリツヤ。

しかしその反面、自然光だとクサカベの方が光る。多分、平面的な方が自然光(と言うか普通の蛍光灯下)では金箔の反射面が増えて良い感じに光るんだと思う。なので遠目で均一に金キラなのはクサカベ、近づくと豪華なのがホルベイン。く…悩む😕

星の比較
言うほどの大差は無い

でも左右において比較すれば違いはあるけど、めちゃくちゃな差ってほどではない。となるとサインはクサカベかなぁ。点や線の打ちやすさが良いからね。でもホルベインは中央が凹まない点が素晴らしいかった。なので今回の結論としては、ガッツリ段差つけたいとこはホルベイン。細い文字や点はクサカベって感じかな。で、面でツヤツヤにしたいとこはグロスポリマー混ぜたやつだなぁやっぱ。

もう少し手ブレしなくなると良いんだけども

星がポッテリしがちなので手書き感はありつつキリッとさせる良い手を考えたい。あ!ちょっと新しい作戦を思いついた!週末に試そうね。た、楽しみ〜🤭

よし、比較すべきはこんなもんかな?

はぁ…完成…嬉しい…思う存分キラキラさせよう…(゚∀゚)✨

こんなとこまで付き合ってくれたんだ、目ん玉のキラリ感をぜひ味わってって。

もう深夜なのに

写真を撮る手が
止まらない💃📷

ああ、描き終わっちゃった…_(:3 ⌒゙)_

早いよぉ〜。もっとやりたい…。でも流石に3回目塗るのは間を置かないと飽きるしなぁ。

新しい線画が欲しい…もう1人の私が同時進行で書き起こしといてくれたら嬉しいのになぁ…。

でも週末に塗る用に明日だけで塗り絵線画描くのは厳しいよな…少なくとも金曜日の深夜までに水彩紙に印刷して水張りしとかないと土日に思う存分塗れないし。うーむ。良い加減デジタルお絵描きに取り組むっきゃないな。よし、土日は画材の実験と水張りパネル剥がしだけとして、シコシコとデジタル線画を描こう。

5月のデジタル絵もゼロやしな

簡単なのでも良いからなるべく早く線画が出来るように頑張らねば。凡人は質より量って言うし数をこなした方がいいはず!ファイト!

では長々とお付き合いありがとうございました。また会う日まで👋

満足…✨