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HP Tango X で印刷できる紙一覧
解説
HP Tango Xは300gの厚紙を印刷できる上に顔料インクのみでも動くと言う、割とお手頃価格なプリンター。
家庭用プリンターの大半は300gの厚紙印刷に対応していないため、デジタル線画を塗りたい水彩画民としては色めき立つ仕様。
しかし300gの厚紙というのはあくまでツルツルな写真用紙の話であって、水彩紙への印刷はおそらく推奨していないと思われます。
そのため、印刷が成功しやすい紙と、しにくい紙があり、後者の紙では印刷開始位置がズレてしまうことがあります。基本的には250g程度なら余裕、300gであっても指でしっかり押せば5㎜以内のずれで収まると言った印象です。
※指で押す動画↓
Tango X 印刷開始位置がずれないように指を添えている様子 pic.twitter.com/yl1zR15QDC
— エールー (@etoeelluu745) November 8, 2022
しかし数ミリでもズレたくないと言う人もいるでしょうし、水彩画といえば紙が命。具体的にどの紙でどう印刷できたのか気になる人も多いのでは…と言うわけで、この記事ではHP Tango Xで印刷できた水彩紙の一覧を記載していこうと思います。
尚、「絶対に数ミリも」ズレたくないという方や下記画像の左側の様な線画(紙の縁ギリギリまで描き込みがあるタイプの絵)を描かれる場合にはHP Tango Xをお薦めしかねます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94778481/picture_pc_bab1d5dbacc498180cacfb1941b3c1b2.png?width=800)
こまけーこた気にしねーよ民の線画例
精度を求める場合、紙の歪みを防止する為の水張りテープやマステ等を使い、フチを固定して塗る人が大半かと思いますし、マット付きの額に入れて飾る際にも枠が数ミリ程度はトリミングされるものなので、紙のフチギリギリまで線画を印刷する需要はさほど高くないとは思いますがまぁ一応注意喚起ってやつです。
では、本題。
印刷できた紙一覧
★は自分で印刷した紙、☆は情報提供頂いた紙や、ネット上に印刷した人がいるなど、なんらかの情報があった紙のマークです。
殆どズレずに印刷される紙
(指での介助不要な紙)
マルマンヴィフアール水彩紙中目242g…★
Ohuhu 水彩紙 ブロックタイプ 中紙300g(超厚口)… ★
ミューズワトソン190g…☆
ミューズマットサンダース256g…☆
印刷時に指で紙を押してあげる必要のある紙
※指で介助せずに印刷した場合印刷開始が3〜5㎝程度ズレることがある紙。吐き出し時に空回りするものも含む。
アルシュ300g細目…★
ミューズランプライト300g…★(強めに押せばいける)
ミューズホワイトワトソン300g…★
モロー水彩300g細目…★(強めに押しても2㎝ほどズレた・要注意)
ストーンヘンジアクア300g細目…★
ホルベインウォーターフォード300g…☆(強めに押せばいける)
ストラスモア300g…☆(強めに押せばいける)
モンバルキャンソン300g…★(吐き出し時に一瞬空回りがあり線画に気にならない程度の欠けが発生した)※画像↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95044385/picture_pc_f9f3cff91fd83b56cce4ce864e67f9d5.jpg?width=800)
以上です。この辺りの紙はもしかしたら失敗するかもなーという覚悟の上で使用した方がいいですね。でも手描きのペン入れだって、失敗することありますからね。私なんかは特に。よって、時間や体力面のロスを考えれば、個人的には全く許容範囲だと思います。
今後試そうかなと思っている紙
※水彩紙ビュッフェで手に入れた紙があるので、試したら随時更新します。
ファブリアーノトラディショナルホワイト300g
セザンヌ300g細目
ウォーターフォード中目300g
アクリルデネブ300g…☆(介助の有無は不明だが印刷可能)
W&Nコットマン270g荒目
W&Nコットマン270g中目
W&Nコットマン270g細目
ホルベインクレスター…☆(介助の有無は不明だが印刷可能)
オリオン シリウス…☆(介助の有無は不明だが印刷可能)
上記又は他の紙でも、HP Tango Xでの印刷経験があるという方がいましたら情報をお寄せいただくか呟くかしていただけますと、購入を検討している方の役に立つかと思います。水彩画民が増えると画材が廃盤になりにくくなるという利点もありますし、よろしくお願いします。(この記事を書いた動機はそれ)
では、良い水彩画ライフを〜。
関連↓
継続して反応のある記事なので、多分潜在的な水彩画やりたい民は結構いると踏んでいる。気になる方はぜひ。