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【アークナイツ雑談】獣主とネコちゃんの話(2024年1月11日追記)

 マシュマロからお題をいただきありがとうございます!2件のうち、1件は、私がネコちゃんを「獣主(推測)」に分類したからいただいたお問い合わせで、なぜネコちゃんが獣主かもしれないと考えたか、ネコちゃんの生態を整理しようと思います。

 この話に触れると、大陸版の開示済み情報は避けて通れないため、獣主の能力・生態について大陸版実装済み、日本版未実装の情報が入ってしまうこと、予めご了承ください。

一、獣主

 獣主についてシキネさんは既に詳しく考察してらっしゃったので、既に考察された部分についてくどくど述べるつもりはありません。

 シキネさんは考察で、獣主の特徴・能力についてまとめていただきました。
 ①ある程度動物的本能を有す
 ②ある種の不可視性がある
 ③圧倒的長寿
 ④テラにおいては不死と不滅性がある

 羊の主ドリーから確認した情報を加えると、特定な人にしか認識されないように認識操作もできるようです。

 獣主はいずれも外見が動物です。人語を喋り出すことが多いですが、サーミのアンマタルも、ドリーの分身も喋り出すことがなく、喋ることについてドリーは下記のように述べました。

普段はあんまり喋らんねぇ。儂しかこのように喋べらんかもしれんなぁ。儂の分身たち、人とあまりコミュニケーションをとりたくないみたいやなぁ。それとも、またうまく言えてないんかのぅ?

 獣主だからってみんな人語を喋るというわけでもないようです。

二、テラ世界の動物たち、猟犬の話

 ハーフアニバーサリーの時に、テラの肉類のほとんどは現実世界と違うと明言されています。
 既に気づいた方が多いと思いますが、テラにいる生物は、基本「~獣」と名付けられていて、魚*も、一部の昆虫*まで「~獣」と呼ばれています。
*魚:鱗獣、鱗魚。
*ルナカブのコーデテキスト:「夢の中でルナカブは花や葉の間で生まれた翼のある小さな獣」、イラストでは蝶々が描かれています。

 ネコちゃんについて触れる前に、ネコちゃんと同じように現実世界の名前がついている「猟犬」の話をまずしたいと思います。

 KZBSさんがアークナイツファンラジオで、「猟犬」について問題提起し、ドーベルマンも「猟犬」について「我々」に近い存在とコメントしましたが、なぜ「猟犬」は「犬」で、「獣」ではないのか、果たしてこれは設定のバグでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=XKhRQ-o24SQ

 猟犬についての情報があまりにも少なく、これしかありません。逆に一番肝心な情報が明かされているといってもいいと考えます。

広々とした古城のバルコニー、間に合わせの焚き火の前で休むあなた。そこへ通りすがりの冒険者が同席した。このよくしゃべる変わり者は、誇張された物語をたくさん話してくれた。
「クルビアの大統領は実はロボットらしい……」⇒孤星
「サーミの冬牙山脈で、巨大な山がゆっくりと移動するのを目撃した人がいるらしい……」⇒サーミ・ローグライク
「ボリバルの果てしない戦争の裏には、身の毛もよだつほど不気味な実験が隠されていて、あの猟犬という名前の生物はこの実験の恐ろしい産物だとか……」⇒不明

ファントムローグライク・語り部

 ローグライクの語り部イベントはいつも今後の展開を示してくれているので、猟犬の話が出たのは偶然ではありません。

極北の雪原とウェンディゴの戦士⇒第7&8章、双子の姫と巫王⇒塵影、黄金の都市と大いなる静謐⇒イベリアと海、火山とブリキの男⇒ライン生命漫画

 8章からも孤星からも、先民が石棺に戻ると、モチーフとなる動物の姿に戻ることがわかる以上、ドーベルマンのモチーフに似た存在の猟犬が「我々」に近い存在とコメントされるのは深い意味があるのではないかと考えます。

 現実と似たような生物の名前が使われるケースは上記の猟犬以外、ほとんどはオペレーターがお互い呼びあう時、例えばアーミヤを兎ちゃんと呼ぶブレイズ、長命種を呼ぶとき、例えば黒蛇、もしくは獣主を呼ぶときに使われます。
 例:エンペラー⇒ペンギン、ドリー⇒羊の主、ザーロ⇒狼の主

 そのため、現実世界の猫と同じ名前がついてる「ネコちゃん」も、普通の獣という分類ではなく、特殊な存在、例えば獣主に直結する存在ではないかという可能性が浮上しました。

三、ネコちゃん

 今まで出会ったネコちゃんの中で、一番特殊な存在がミス・クリスティーンで間違いないでしょう。ローグライクの秘宝で、「レディーのなでなで券」というものがあります。

あなたはレディーの許可を得た!

 発行元はどこでしょうか?

 ミス・クリスティーンはそれなりに知能を有する存在で、気に入ったファントムを助けるために動いています。

 神秘的な存在たる長命種の劇団長の気配もわかっているようです。

へイズ:それは……ミス・クリスティーンには、なんだか懐かしくて、畏敬の念を感じちゃって、どうしても見入っちゃうんだよねぇ。
ミス・クリスティーン:.....
ムース:もしかして、ヘイズは前にミス・クリスティーンと会ったことがあるんですか?
ヘイズ:あたしみたいな脱獄犯があんな高貴なネコちゃんと知り合うチャンスがあるわけないでしょ。たださぁ……あの優雅さとか、自由気ままな感じが昔あたしを助けてくれた「恩人たち」に瓜二つなんだよねぇ
ミント:それって……
ヘイズ:ああ……もう昔むかしのことだよぉ……にゃはは。この帽子、またイカレたでたらめを言っちゃって。注意してないとすぐにこいつに集中力を持ってかれちゃうんだよねぇ。
ヘイズ:まぁ……今のはあたしの冗談だと思っていいよぉ。

 ヘイズの集中力が落ちてミス・クリスティーンに瓜二つの「恩人たち」の話を持ち出そうとしていました。

彼女はミス・クリスティーン。どこから来たのかも、いつ消えてしまうかも、私の与り知るところではない。彼女は気に入った者にだけ身を寄せる……そう、今君にしているみたいにね。

 ファントムのボイスの中で言及したミス・クリスティーンの「どこから来たかも、いつ消えてしまうかも」わからない特性は、ムースのプロファイル、「ネコちゃん」についての箇所も同じように書かれています。


辛く寂しい日々を過ごしていたとき、彼女は後に「ねこちゃん」と名付ける生物に出会った。「ねこちゃん」たちが鉱石病に侵されることはなく、ムースの唯一の友達となった。

ムースが「ねこちゃん」と呼ぶ生物が、現在確認されたロドスへの危害は……ほぼなし。

事実の証明にあたっては、どんな対象であれ、理由もなく想像するのはナンセンスであり、加えてあれらは確実に普通の生物だ。この生物たちはムースが気が付かない状況で、ロドス内部を意のままにうろつき、軽々と高所に登り、足元の一切衆生を俯瞰している。優雅な足取りで踏み出し、廊下や部屋の至る所に、何かを主張するするかのような痕跡を残している。これらの瀟洒な姿が現れた後の見えたり見えなかったりといったエリアで、突然増える毛と……本当は自身の居場所で解決すべきモノが続々と発見されていった。

 ムースのプロファイルで、ロドスの職員は「ネコちゃん」がどんな生き物なのか以前見たことがないような反応を示しました。「ネコちゃん」という名前がムースがそう呼んでいたからそのような名前になったと書かれていますが、ロドスに来る前に、ムースと知り合う前のヘイズは、とっくに「ネコちゃん」という呼び方を知っていました。

ヘイズ:ふっふ~ん♪
ヘイズ:ネコちゃんを捕まえたいなら、もうちょっと賢くないとねぇ。

闇散らす火花/浮草のごとく

 というわけで、ネコちゃんという呼び方は、ムースが作った名前ではなく、ムースがどこから聞いた名前ではないでしょうか。または誰から?

ヘイズの秘録の勲章:「ネコちゃん」

 さらに、エイヤフィアトラのプロファイルで、「ネコちゃん」は「ちびめーちゃん」と比較され、「どちらも普通の動物となんら変わらないもの」と結論付けられた箇所もあります。

エイヤフィヤトラのペット
エイヤフィヤトラが連れている黒毛の生物は、母親が生前に彼女に与えたペットであり、彼女はそれらを「ちびめーちゃん」と呼んでいる。
ちびめーちゃんはムースの「ねこちゃん」と同じく、生物学上、行動パターン上どちらも普通の動物となんら変わらないものである。
いたずらっ子なムースの「ねこちゃん」とは違い、ちびめーちゃんたちは普段は穏やかでゆったりとしており、エイヤフィヤトラの部屋やロドスの広い場所で眠るのが好きなようだ。
また、エイヤフィヤトラの手伝いをしている様子もよく見られる。書類や荷物を運ぶだけではなく、ベッド代わりになってフワフワの背中で彼女を寝かせることもある。

 大陸版の夏イベをある程度知っているなら、「ちびめーちゃん」が羊の主ドリーの分身であることがわかるでしょう。それに類似するネコちゃんも、同じように獣主の分身である可能性が更に高まってきたのではないかと思います。

 「めーちゃん」と同じ獣主なのか、それとも「猟犬」と同じ深い事情がある存在なのか、この謎が明かされる日を気長に待ちましょう。

※.なぜムースのしっぽが2本あるか、情報が全くないので、本人のボイスも「変かな?」って言ってますし、絵師さんの趣味としか今のところいえることがありません。しっぽが同じ2本あるのはミス・クリスティーンです。モチーフがネコマタだからと言いたいところはありますが、とはいってもなぜネコマタなのかはまた謎ですね…。

*追記

档案资料四
夜烟从不掩饰自己对菲林兽亲们的喜爱。即使自己的感染和这些可爱的小生物有直接关系,夜烟却还是一如既往地饲养或喂食它们。因为这个原因,夜烟很喜欢同样可爱的菲林同族们,比如慕斯。

第四資料
彼女はフェリーンの小動物たちへの好意を隠そうとはしない。自身の感染がそれらの可愛らしい小動物と直接的な関係があるにも関わらず、彼女は小動物たちを飼育し続けている。また、同じ理由でフェリーンの同族、例えばムースのことも好きなようだ。

ヘイズ・プロファイル

 獣主、巨獣の存在が明かされた今、初期に実装されたオペレーターであるヘイズのプロファイルの第四資料には翻訳ミスがあったのではないかと考えます。大陸版で「菲林兽亲(フェリーン獣親)」と呼ばれている「ネコちゃん」は日本版で「フェリーンの小動物」と翻訳されてしまいました。
 獣主ドリーの分身である「ちびめーちゃん」と同列に語られている獣親「ネコちゃん」は果たしてネコの主の分身かどうか、獣親というのは果たして獣主の分身でいいのだろうか、今後の展開が楽しみですね。

2024年4月9日追記:
「獣親(Yostarはムースプロフの翻訳を修正して、今はフェリーンの獣眷」と翻訳されています)」=「獣主の分身」は大陸版の公式設定集『大地巡遊』で実証済み

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