X(旧Twitter)で作ったお遊びミニミニストーリー

埋もれてしまうのも何なので、書き出しておきたいと思います。



#不気味な書き出し文藝

[1]
病院の待合室でテレビに目をやると、高校野球のバッターボックスで俺そっくりの奴がバットを構えていた。『蔵中大附属 3年 荒川涼』……母校名と名前が……。その時、「荒川涼さん」と診察室から名前を呼ばれた。16歳で足を切断したせいで、俺は5年経つ今でも通院が必要なのだ。

[2]
あいつは、かんぜんにつながってるものがすきだっていった。とぎれなくつながってるものがあると大こうぶつの女の人がたべやすくなるって。でもママは「数字も書けないの?」っておこる。ぼくはかけないわけじゃないのに。だって、かくとまん中に目が「ちゃんと書きなさい!」



#君・僕・死で文を作ると好みがわかる

[1]
明日、我が隊は、桜とともに散ります。実を結ばすに逝く僕を、君は泣かずに褒めて下さい。僕は君の居る国のために死ぬのです。

[2]
確かに僕は君を見詰めて居た。青白く迫る死に歯向かおうともし無い君に苛立ち乍ら。僕達が会へなくなることを、君はわかつてい無いのだ。見詰める以外に何が出来るといふのか。

[3]
「淳也、一緒に死のうよ」 君が僕の名前をきれいな笑顔で呼んだ。 「嫌だよ」 「何で?僕たち世間からは認められないんだよ。結婚なんてできないんだし」 僕が同意しないことに、意外そうに頬を膨らませる。 「死んだら君に名前を呼んでもらえないだろ」

[4]
目を覚ましたくなんてなかった。今だって死ぬほど眠いんだ。でも僕は全てを赦してくれる優しく温かなベッドから離れなければならなかった。君に叩かれてしまったから。 「んにゃー」

[5]
「失敗したって死にはしないよ」と、フライパンを持つ君が笑う。事故に遭った時は失血がひどかったけど驚くべき速さで回復し、今はそんな過去を微塵も感じさせないくらい元気だ。そろそろいいよね。毎日君の人形に血を与えている僕が、君を――


増えたらこちらに載せるようにするつもりです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?