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今週の新聞[2022.11.5-11.11]

ユーモアとアイロニー。日本語でユーモアは「おかしみ」「滑稽さ」。アイロニーは「皮肉」。ウィキペディアやコトバンクによると、日本語のユーモアとアイロニーは、英語のhumorとironyと多少語感が違うようです。けれど、いずれにも通底するものがあるらしい、と思わせてくれる記事を2つ見つけました。

「樋口恵子賞」は、80代90代の、なにをするにもヨタヨタヘロヘロの高齢世代を「ヨタヘロ期」と命名し、この世代が社会参加しやすくする活動を表彰する賞として、今年創設されたそうです(朝日新聞2022.11.10, p26)。

2022年11月9日、日本は環境NGO「気候行動ネットワーク」(CAN)より
「化石賞」を授与されました。「化石賞」は、化石燃料への公的資金の投資額が世界最多となったことが受賞の根拠だそうです(朝日新聞夕刊2022.11.10,p12)。

この2つの記事から思いを巡らせると、世知辛い世の中の問題点を笑いに変えて耳目を集めることまではアイロニー(皮肉)の作用で、その問題点を乗り越える新しいアイデアを掻き立てるエネルギーを生み出すのがユーモアの作用。私のオリジナルな解釈です。

ともあれアイロニーとユーモアは、問題点の正面衝突の衝撃を和らげてくれる作用があるのは間違いない。問題にへこたれず、平和に暮らすために身につけたいエッセンスですね。


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