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今日の新聞[2021.1.14]

朝日新聞の「憲法季評」(2021.1.14, p.13)に、松尾陽さんが「「エンパシー」を出発点に; ハラスメントに対処するには」というコラムを寄せている。ハラスメント問題は、エンパシーの考え方を出発点として、多様な意見にバランスをとることが必要だと説くのに、「シンパシー」(共感)に対比する語として、「エンパシー」を使っている。

「シンパシーが自己の経験の延長上で他人の感情に共振する作用にたいして、エンパシーは、経験や価値観が異なる他人の感情と共振する作用である。」という。

これって、以前朝日新聞の「天声人語」で取り上げられてた”Like”と”Love”ににているなぁ、と思った。あの時、Likeは同質なものに対する好意的感情、Loveは異質なものに対する好意的感情、と説いてたように記憶する。当時ひどく感心させられた。

これらの言葉の違いを英語のネイティブ・スピーカーたちは意識して使っているのだろうか?だとしたら、やっぱり海外は多様な意見が普通にぶつかり合って、日常的にそれに折り合いをつけるこってことなんだろうなぁと思った。ともあれ、異質なものに出会ったときは拒否反応が出るけど、それを乗り越えた時の新しい発見は捨てがたいものがあると思う。

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