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今日の新聞[2021.10.26]

「湯を注ぐと水が漏れるから、見て頂戴」で始まる記事に目が留まった。読み進めてみると、「お直ししてくださる?」「わかりました。やってみます。」「じゃあ、おねがいよ」「先生、あの茶碗『ジャヤジャモレ』って名づけたわよ」(朝日新聞2021.10.26. p.34)。

「先生」は、陶芸家(15代樂吉左衛門)樂直入さん。「あの茶碗」とは、樂直入作の「焼貫」という茶碗。

要するに、お茶碗を買ったコレクターの菊池智さんが「お茶碗にお湯注ぐと漏れるからなおしてくれる?」と頼む。すると作家の樂さんが「はい、なおします」とお返事。なおした後で菊池智さんが「あのお茶碗、じゃじゃ漏れ、って呼んでるの」という会話。

あっけらかんとした朗らかなやり取りから、芸術家たちのおおらかさを感じ、感服いたしました。


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