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KANEMARU DANCE

木南記念に日帰りで行くことにした。いまではGotoキャンペーンで日帰りのツアーで飛行機にのれば、驚くほどの金額で大阪まで往復ができる。ツアーで日帰りといえどもツアーで申し込めば「地域クーポン」まで発行される。帰りの飛行場のウェイティングで、それまでは缶ハイボールを飲んでいたのが、地域クーポンを使えば寿司のにぎりとつまみとグラスに入ったハイボールくらいは楽しめる。確かにお金はかかるかもしれないが、オンラインではない娯楽が一番の贅沢。それがこれまでよりも安価に楽しめるのだから、「どうせネットで観れるのだから」といわずに、積極的に心と身体を動かしにいくのだ。

一番安い飛行機をとって、モノレール、阪急、地下鉄を乗り継いで行き慣れた長居陸上競技場へ。すでに大会ははじまっているが、到着して、体温を測り、テレサというアプリで体調管理を提出し、取材受付でビブスを受け取りグラウンドへ。脇のミックスゾーンでは北口榛花選手が囲み取材のインタビュー中だ。女子やり投げには間に合わなかったけど、400mのスタートには間に合った。つまり、それは「KANEMARU DANCEに間に合った。」ということを意味する。

金丸選手には渋谷のラジオ時代のTtackTownSHIBUYAに出演してもらい、そこでじっくりとお話を聞いている。

仕上げの時期にはいった現役生活だけに、ひとつひとつのレースが重要になってくる。だからこそ、なるべく観ておきたいのだ。先月行われた全日本実業団では取材受付を終え、グラウンドに入ろうとした瞬間に目の前にレースを終えたばかりの金丸選手がやってきた。「どこにでもきますねー。」「いえいえー。また後ほど」。決勝で観れるだろうと思って、その場を離れたのだけど、金丸選手は予選でレースを終えた。熊谷の駅前で吉野家なんかいかずに、コンビニでおにぎりを買っていけば、間に合ったはずなのに。そのことを非常に悔いているのだ。

機材をグラウンド脇のコンコースにおいて400mのスタートを待つ。向こうから、招集所に向かう金丸選手がやってきた。今度は間に合ったから深々と礼をして、収集所へ向かう姿を見送った。金丸ダンスをトラックで見るにはレーンによってかわってくる。走るレーンによっては、選手が前にかぶってしまうことがあるからだ。今回は3レーン。ダンスエリアから正面が観れる一直線上にポジションをおく。長居で外側のレーンの場合は1段下がったコンコースに陣取る。そうするとグラウンドレベルがアイレベルになって真下から大迫力の金丸ダンスを見ることができる。手持ちに広角レンズがなくて、うわわわわと後ずさりして写真をとったことがある。二度とそういうことはないように、すぐにつけかえる広角レンズも準備済みだ。

金丸ダンスの特徴はその脱力した動きだ。数々の陸上好きが金丸ダンスの撮影を試みているが、みんなかっこよすぎると実は思っている。筆者が一番好きな金丸ダンスの瞬間は一番脱力した、ちょっと間抜けにも見えるタイミングだ。

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そして、大地を踏みしめるようにジャンプを2回。そしてコースをビシっと指差して方向確認。(じゃないとは思うが)

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レース後、金丸選手のもとには取材陣が殺到していたが、やっぱり新国立で「KANEMARU DANCE」を観てみたい。

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