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今日の一枚/ヤコブへのあこがれ

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一枚の写真をとりあえず選んで、そのあとダラダラとテキストが続く「一枚の写真」。こちらは、高校生ながら福岡クロカンシニアの部で8位とはいった洛南佐藤圭汰選手。1500、3000、5000mの高校記録をすべて塗り替え、「高校時代にやり残したことはない」佐藤はU-20部ではなく、シニアの部にエントリーした。昨年、2年生ながら圧倒的な強さで日本人トップ、着順は2位となり、もはや同年代では留学生くらいしか佐藤の相手となる選手はおらず、シニアに格上げエントリー。シニアの中でどこまで走れるか?前年、「シニアに胸を借りるつもり」で走った順天堂大三浦が優勝。という事件が起こっただけに、佐藤のレース結果に注目が集まるが、トップフォームレースを知ってる身としては身体がやや重いことを感じた。

このあたり、あくまでの高校の部活動の中では、年始年末のコロナ禍で思ったような練習ができなかったからであるが、佐藤がこの入学するのは駒澤大学。新入生合宿で一気にしぼってくるだろうと思われる。

先日、「今度、駒澤に入る洛南の佐藤の走りは傍でみてると速そうに見えないのに、なぜあんなに速いのか?」と、聞かれた。動きの仕組みや専門的なことはそこまで詳しくはないけれども、「彼が憧れている選手の影響がとても大きい」と答えた。もし、彼が日本人選手、例えば大迫傑選手に憧れていたとしたら、いかにもバネを効かせたようなキビキビした走りをするだろう。しかし、彼が憧れている選手は外国人選手。それもケニア人ではなく、ノルウェーのヤコブ・インゲブリクトセンであると。佐藤は彼の走りを教科書のように参考にしているからだと、この写真を見せた。

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