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免許教科・校務分掌と出世

コーチングについての本を読んでいると、体育会系の背景を持った人が執筆していることが多いなと感じます。
また、学校でも体育の教師がリーダー的な役割を果たすことが多いなという印象がありました。
今までは何となく感じていたことですが、今年度うちの学校で役職に就いている教師の中で、体育の免許を持っている人がやたらと目についたので、実際のところはどうなんだろうなぁと疑問に思いました。


校長と教科について調べた研究としては、

「「教科から見た校長職の登用・配置に関する実証的研究-京都府下の公立中学校を事例にして-」榊原 禎宏・浅田 昇平*・松村 千鶴 京都教育大学紀要  No.114, 2009」

があります。
PDFで読むことができます。

https://researchmap.jp/read0010253/published_papers/1441592/attachment_file.pdf

この研究は、京都府および京都市における公立中学校長の担当教科を調べたものですが、やっぱり保健体育が多いようです。
理由については推測の域ですが、教科柄、リーダーシップを発揮する場面が多いからではないかというのは有力な説な気がします。
でも、それなら吹奏楽や合唱にも当てはまると思うので、音楽も多くていい気がします。
あと、X(旧twitter)では、部活動や中体連で目立つことのできる機会が多いからではないか、と言っている人もいました。

うちの県では職員録を見れば校長の免許保有教科が載っているので、京都よりは調べるのが簡単です。
データ分析の練習だと思って調べてみるのもいいかもしれません。
また、特別支援学校だと高校と違う部分があるかもしれません。小学部の人もいますし。
自分が今までに知っている校長だと、体育もいましたが社会が多かった印象があります。


もう1つ、出世に影響しているのではないかと思う要素に校務分掌があります。
研修主任、教務主任の経験者が指導主事になっていることが多い気がします。

10年次研修の時、講義に来た指導主事が開口一番、

「この中で研修主任やってる人。おお、さすが10年目だといるね。進路指導主事。おお。生徒指導。うんうん。教務主任。これはさすがにいないか。あと、ああ、保健主事。」

と言ったのを聞いて、情報主任は出世を目指す人から見れば閑職なんだなと感じた覚えがあります。
まあ、情報主任は省令上の主任でも教育委員会で置く主任でもないですし、主任手当も無いですが。

これは調べるとすると、一人一人直接過去の経歴を聞くか、過年度の学校要覧(または校務分掌一覧)と過去の人事異動一覧(または職員録)の照合が必要なので、厄介そうです。

出世を目指す人は大変だなぁ。

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