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小ロットのコーヒー豆を1回・1回バッチ焙煎するスモールバッチ焙煎 | コーヒー豆自家焙煎店の特徴

コーヒー生豆の生産、コーヒー豆の焙煎、コーヒーの醸造(コーヒーを淹れる)という3つの作業プロセスを経て、いつも飲んでいる1杯のコーヒーが出来上がります。

その中で、年老いた珈琲豆焙煎屋のようなコーヒー豆自家焙煎店の店主に馴染みがあるのは、コーヒー豆の焙煎とコーヒーを淹れるプロセスです。 コーヒー豆(生豆)の生産については、馴染みがありません。

年老いた珈琲豆焙煎屋はコーヒー豆自家焙煎店の店主ですから、コーヒー豆の焙煎とコーヒーを淹れるという2つのプロセスに馴染んでいるわけですが、焙煎したコーヒー豆を購入してコーヒーを淹れているコーヒー消費者が馴染んでいるのは、コーヒーを淹れるというプロセスだけだと思います。

高品質の素晴らしいスペシャルティーコーヒー豆を焙煎して、熟練の技術でコーヒーを淹れたとしても、コーヒー豆焙煎のレベルに違いがあれば、そのコーヒーの味・香りにも違いが出て来ると思っています。

コーヒー生豆は日持ちしますが、焙煎コーヒー豆は日持ちしません。
ですから、焙煎コーヒー豆の流通ルートを短縮する必要があるので、コーヒー豆の焙煎作業は消費地で行われています。
コーヒー豆の焙煎作業は消費地で行われているのですが、一般のコーヒー消費者からは見えない場所で行われています。

ですから、一般のコーヒー消費者には馴染みがありません。
しかし、コーヒー豆焙煎の出来具合は、一杯のコーヒーの味・香りに大きな影響を与えていると、これまでの年老いた珈琲豆焙煎屋の経験から断言できます。

コーヒー豆の焙煎という作業は、もともとコーヒー生豆に含まれていたコーヒーの風味前駆物質を、加熱工程を経てコーヒーの風味に変化させる作業だと考えています。

21世紀の現在(2021年)、コーヒー豆焙煎についての技術・理論はほぼ確立されていて、年老いた珈琲豆焙煎屋がコーヒー豆の自家焙煎を始めた頃(1990年代前半)と比べて、コーヒー豆焙煎の学習は相当容易になって来ています。理由は、焙煎プロファイル理論(コーヒー豆の焙煎による品質変換理論)が、ほぼ確立されているからです。

業務用のドラム式小型コーヒー豆焙煎機を使ってのコーヒー豆焙煎プロセス、その大雑把な手順は次のようになっています。


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