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年老いた珈琲豆焙煎屋流、ドリップコーヒー淹れ方の極意

コーヒーを淹れるには、焙煎したコーヒー豆を粉に挽く必要があります。

そして、挽いたコーヒー粉を使ってコーヒーを淹れる方法として、数多くの方法が知られています。 どの方法でコーヒーを淹れるかについては、風味・香味を優先するか、経済性を優先するか等、色々なことが関係してきます。

 
コーヒーの淹れ方ですが、煮沸・浸漬・圧力を利用する淹れ方が知られています。
ボイリング(煮沸)によるコーヒーの淹れ方は、一番古くから知られているコーヒーの淹れ方です。 ターキッシュコーヒー(トルココーヒー)が、その代表です。
 
パーコレーターや全自動のコーヒーマシーン(コーヒーメーカー)は、コーヒーを淹れるのに重力の力を利用します。

フレンチプレスは、プランジャー(メリオール)とも呼ばれているプレス式のコーヒー抽出器具で、コーヒーの粉を湯に浸漬させてコーヒー成分を抽出します。

熱く加圧した水蒸気がコーヒーの粉を通過することで、急速にコーヒーの成分を抽出するのがエスプレッソコーヒーです。エスプレッソコーヒーの他に蒸気圧を使って淹れるコーヒーに、モカポットを使って淹れるコーヒーやサイフォンを使って淹れるコーヒーがあります。
 
コールドブリューコーヒー(浸漬式の水出しコーヒー)は、冷たい水を使って、数時間かけて、コーヒーの粉を浸漬・ろ過して造ります。

というように、コーヒーの淹れ方は数多あるわけですが、年老いた珈琲豆焙煎屋が何時も採用しているコーヒーの淹れ方はハンドドリップです。

コーヒーを淹れる時に使う水

淹れたコーヒー(コーヒー浸出液)の99%は水ですから、一番重要なコーヒー(コーヒー浸出液)の成分は水(使用する水)だと言われています。そして、水に含まれているミネラル成分は、コーヒー(コーヒー浸出液)の色や味覚に影響を与えるとも言われています。

飲料水には、軟水と硬水があって、ミネラルをたくさん含んでいる水が硬水で、少ないのが軟水です。

飲料水は、純粋な水ではありません。飲料水には、ミネラル成分など、いろいろな物が溶けています。

ミネラルとは、カルシウムやマグネシウムといった鉱物で、水の硬度に関係しています。

ヨーロッパなど、大陸の水は硬水がほとんどで、日本の水はほとんどが軟水だと言われています。これは、水の地下にいる時間が、大陸では長く、島国では短いためだと説明されています。

一杯のコーヒーの約98~99%は水です。ですから、淹れたコーヒーのいちばん重要な成分は水だとも言われています。

硬水と軟水、どちらがコーヒーを淹れるのに適しているかは好みの問題だと思いますが、年老いた珈琲豆焙煎屋は、基本的にドリップ抽出でコーヒーを淹れているので、コーヒーを淹れるのに適している水には、あまり硬度の高い硬水は不適切ということで、日本の水道水程度の軟水がコーヒーを淹れるのに適していると考えています。

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