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なんども生まれ変わって、生きてゆく。

以前、知人から
こんな言葉をかけられたことがあります。

人生なにがあるか分からないよ。


たしかに。
人生というのは
いろんな意味で
なにがあるか分かりません。

考えもしなかった道に
進むことになったり
想像もしなかった未来が
待ち受けていることは珍しくありません。

これから先どうなるかなんて
世の中のことも、自分のことも、
まったく分からないものですよね。


その言葉を受けとった
当時のわたしは
先の見えない未来が
ただただ不安でした。

不幸なことが起こるかもしれない。
たいせつなものを失うかもしれない。

変わってしまうことを
とてもおそれていました。


「諸行無常」という言葉があるように
すべてのものは常に変化しています。

わたしたち人間も例外ではなく
肉体も、こころの在り方も
どんどん変わっていきます。


昨日の自分と、今日の自分。
同じように見えても
やはり違う存在です。

毎日
太陽が昇って沈んでいくように
わたしたちも
朝に生まれて
夜には死んでいく。

ちいさな生死を
繰り返しているようにも感じます。

たった一日と言えども
そこには数え切れないくらいの
変化があります。


これは裏を返せば
なんどだってやり直せる
ということではないでしょうか。


綺麗事かもしれません。
過去に犯してしまった罪や
負ってきた深い傷は
すぐに消えるわけではないですし
つらく苦しい状況が
一変するわけでもありません。
人生は残酷なくらい地続きです。

けれど
いつでも生まれ変われる、と
信じることは
希望になりうる気がするんです。


つまづいて、ころんで
いちどは壊れてしまったとしても
なんどもなんども
生まれ変わる。
生まれ変わってやる。

朝目覚めたら
昨日までの自分の殻を脱いで
あたらしい自分として
まっすぐに生きる。


人生ほんとうに
何があるか分かりません。

けれど
変化をおそれずに
それすらも味わっていくことが
人生の醍醐味なのかもしれません。



いつも、あたたかいサポートとお手紙をありがとうございます。いただくお言葉のひとつひとつが宝物です。こころをそっと照らす、ちいさな灯りのような作品をお届けできるように。これからもがんばります!^^