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Dr.ヒロのおさらい心電図No.2

X/Twitterに公開:2023/9/24
https://x.com/ekagemaster/status/1705807436991586453?s=20

Q:波形な~んだ?

65歳,男性【おさらい心電図No.2】

R-R間隔はレギュラー(整)で,頻脈(100/min[bpm]以上:R-R3マス)です。これって,いわゆる「narrow QRS tachycardia」(QRS幅の狭い頻拍)ですよね。

まず除外すべきは“サイナス”で,I, II, aVF, V3-6(陽性), aVR(陰性)で洞性P波が確認できるため,「洞頻脈」(sinus tachycardia)と確定診断して良いでしょう。

次にすべきは,「でも,なぜ?」…「洞頻脈」を見たら必ず理由を考えるクセをつけたい。V4, 5波形で見られる基線の揺れは?ここだけ呼吸性の胸郭変動と考えるより,汗や呼吸(苦?)の影響なども考慮する方が無難かもしれない。


正解:「洞頻脈」Sinus tachycardia

【診断基準】についてまとめました!

【診断基準】洞頻脈

国内外を見渡すと,専門家も含めI,II,aVF(とせいぜいaVR)で洞性P波の確認はOKとする基準もあるようです...(ビックリ)。Dr.ヒロ流の「イチニエフ・ブイ(サン)シゴロ,そしてアール」を推奨します。

どうでしたか?
少しでもアナタの心電図の勉強に役立ったら光栄です。
ではまた次回お会いしましょう!


by えかげますたぁ|Dr.ヒロ|杉山裕章
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