生徒指導とは?(Leaf1)

*生徒指導リーフより

まず生徒指導とは?

社会の中で自分らしく生きることができる大人へと育つように、
成長・発達を促したり支えたりする意図でなされる働きかけの総称のこと。

すなわち、
学校生活の中で児童生徒自らが、
社会的資質を伸ばすとともに、さらに社会的能力を獲得していくこと。
「資質=伸ばすもの、養うもの」「能力=獲得するもの、培うもの」
(教育基本法第5条2項 参考)

そして、
その資質・能力を適切に行使して自己実現を図りながら、
自己の幸福と社会の発展を追求していく大人になること。

そうしたことを願って、
児童生徒の自発的かつ主体的な成長・発達の過程を支援していく働きかけのことを、生徒指導と呼んでいる。

(例)
【登校・授業の場面】
・始業時間に着席させること
・正しい姿勢で机に向かって学習すること
・教師や他の児童生徒の話に積極的に耳を傾けること
・自らも進んで考えたり発言したりすること

【道徳教育・特別活動・キャリア教育などの場面】
・自らの言動や生活態度をより好ましいものに高めるよう問いかけ、見つめ直させる
・友人関係について考えてみたり、異なる学年や異なる世代の人と積極的に交流したりする機会や場を与えて進んで活動させてみたりする
・将来のために、今何をすべきかを諭したり、自分の生き方や将来の職業について思いをめぐらせるようにする

【特別支援教育や教育相談】
・他人に迷惑をかけるような行為を心ならずも行ってしまう生徒に向き合い、学校や社会にうまく適応が図れるよう配慮する
・自分自身に悩んだり、人間関係に傷ついたりした生徒を受け止め、次の一歩を踏み出せるように考えていく

【日々の注意や非行防止の場面】
・他の生徒の学習を妨げたり、学級や学校の約束を守らなかったりした際には、時には厳しく「悪いことは悪い」と伝えること
・自他に対して危害をもたらすような行為について知らせ、問題を回避できるよう促す


ワンポイントアドバイス

生徒指導は、意図的・計画的に行うことが大切である。

①自校の生徒をどのような生徒へと育んでいくのか、どのような働きかけであれば、望ましい大人へと成長・発達していくのかを明確にし、それが実現するような働きかけを計画的に行う。

②臨機応変に行われる時々の働き掛けについても、同じ一つの方向性の中でなされていくようにする。