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絵を描く時のアイテムを紹介①【液晶タブレット】

漫画やイラストの制作はもうPC上でほぼ完全にフルデジタルで作業しています
2000年ぐらいに一時期windows98でちょっと絵を描いていた時期がありました(その後10年は全く絵描きをやめてしまいましたが)
その頃に比べてお絵かきツールは格段に進歩を遂げています
今回はそんな僕のデジタル作業環境を紹介してみようかと思います

あらかじめ言っておくと、僕はイラストをなりわいにしているわりには
そんなに道具にカネをかけているほうではないです
ですので、これからデジタルでイラストや漫画を描きたいなと
思っている人にも参考のひとつになると思います

液晶タブレット ワコム「Cintiq 13HD」

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タブレット選びは絵を描く上では紙と筆にあたるものなので、重要です
タブレットにはペンで入力するとPCモニタに描画されるいわゆる「ペンタブレット」
タブレット自体にモニタがついていて直接描画できる「液晶タブレット」があります

以前はペンタブを使ってましたが、今は液タブです
7万ぐらいしました
「さっきカネかけてないって言ったやん」て声が聞こえてきそうですが
液タブは高いんです^^;
(コンパクトデジカメ使ってる人が今度は一眼レフにしようかな~と
値段を調べてビビって「まだいいや…」と諦めるのと似てます)
イラストや漫画をなりわいにしようと思ったから、会社を辞めてさほど間をおかずに思い切って買ったのです

僕の使ってるのは13.3インチですが、画面が大きくなると値段が跳ね上がります
しかし直接描画できるメリットは僕にとっては計り知れず、
これを買っていなければ今のような漫画やイラスト制作ができていたかわかりません
結論としては液タブ様々でした

ただし、お金に余裕があればもう少し大きなものを買ったほうがスムーズに作業できると思います
なぜかというと、13.3インチという小さい画面だと全体像が把握しにくいのです
出来上がったものを書きだしてPCのモニタで見ると、
小さい画面ではわからなかった粗さや、描き込みの甘さに気づくことがしょっちゅうあります
大きな画面ならば作業中に仕上がりが確認できるので効率がいいのです

液晶タブレットがいいという話をしましたが、
ペンタブレットでバンバン活躍しているイラストレーターさんは沢山います
ペンタブを使いやすくするコツは、モニタのサイズと比率を、タブレットとなるべく合わせてやることです
そうしないと、ペンで入力したときの感覚と、画面に描きだされる線の動きに違和感が生じて描きにくくなります
液タブにすればそういうことは考えなくていいので、その点でもおすすめです
海外の安い液タブも今は出ていますし
特別悪い評判もいまのところ聞かないので、それも選択肢の一つではないでしょうか
僕は手堅くワコム製にしましたが…

ボタンの数は重要

Cintiq 13HDは操作のショートカットを割り当てられるボタンがついてます
ちなみに僕は左利きなので、ペンは左で持ち、ボタンは右手で操作できるようにしています(上の写真の状態をさかさまにしたのが右利き用になります
設定で変えることができます)

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パッと見、ボタン数は大したことないように見えますが
「Cintiq 13HD」には
上2つ、中央(リングキー)に5つ、下2つの計9個のボタンがあります

僕の場合は漫画には「CLIP STUDIO PAINT」というソフトを使うため、そのための割り当てを紹介します
①ペン②消しゴム③操作の取り消し④操作のやり直し
⑤ズームアウト⑥ズームイン⑦拡大・縮小・回転⑧マッピング画面切り替え⑨キャンバスの回転(押しながらドラッグ)

これだけでも通常よく使うショートカットはかなりカバーできます
僕が以前使っていたペンタブは4つしかボタンがなかったので、これは雲泥の差
ショートカットが絶対必要な③④⑤⑥に加えて、⑨キャンバスの回転がラクラクできるようになったのはかなりデカイ!
絵を描く時は線の引きやすい方向ってのがあるため、キャンバスはしょっちゅう回転させるので、これはかなり重要なポイントだと思います

これはあくまで自分用の一例にすぎないので、
人によってやり方は違います
ズームイン・ズームアウトは、押しながらドラッグでできる「パン/ズーム」というのもあるので、それを使うならボタンは一つで済む…など
色々と使いやすいように工夫してみましょう

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もっとガンガン操作を割り当てたい人は、そのための外部入力機器を買って使っています
ソフトの操作に慣れてきたらそういうアイテムも検討してみるといいでしょう

マッピング画面切り替え

余談ですが、上で紹介した中の⑧「マッピング画面切り替え」というのが
聞きなれない言葉なので説明します
タブレットで絵を描いているときでも、頻繁にモニタ上の別のアプリケーション(ブラウザとか、音楽プレイヤーとか・・・)を操作したい時があります
その時、操作する画面をタブレット⇔モニタと切り替える機能です
液タブを買う前にはあまり考えることがない機能ですがわりと重要です

これを使えば液タブを板タブのように使うことも可能ですが、
あまりやらないかもしれません

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今回は漫画を描く道具を紹介してみましたが、またの機会にはソフトウェアも紹介してみたいと思います


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