1人1台端末とChatGPTが、個別最適な学びを現実的なものにするのか

文部科学省も検討を始めているChatGPT等の生成系AIですが、「使わない」という選択をする前に、「何のために、どのように使うのか」をまず考えてみる必要があると思います。

少し前に、東京大学の吉田塁准教授が資料を公開されていました。ChatGPTの教育利用について、非常に分かりやすくまとめられていると感じました。
イベント「教員向け ChatGPT 講座 ~基礎から応用まで~」 5/13 開催報告と振り返り│Lui Yoshida Lab (u-tokyo.ac.jp)

この中で、「ブルームの2シグマ問題を解決する可能性が出てきた」という記述があり、インストラクショナルデザインを大学院で学んでいる最中の私は思わず膝を打ち、共感したところです。

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また、中教審の委員をいくつも務めておられる上智大学の奈須教授がよく取り上げられているブランソンによる「学校の情報技術モデル」ですが、ChatGPTの利用はこのモデルを一歩先へ進めるようにも感じました。
参考:JSiSE2021_C1-1.pdf (gsis.jp)

もちろんChatGPTの活用については、留意すべきことも多くあり、これについては冒頭の吉田准教授も指摘されているところです。
ただこれまで私は、「どのように使うか」を考えることが多くありましたので、改めて「何のために使うか」を考えてみたいと思いました。

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