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■ 其の109 ■ 「竜二」と「正欲」

🔣広島のミニシアター横川シネマで「竜二」と「正欲」を続けてみました。
「竜二」は、画面に力がありました。昭和の強さです。
結末が近づくにつれて悪い予感がし、不幸な終わり方だけはしないでほしいと思っていました。
ラストは、ディズニーアニメの「ジャングルブック」と同じだったので、救われました。
🔣「竜二」が凄すぎて、次の「正欲」は見劣りするのではと思ったけれど、心配は無用でした。
前半、新垣結衣が地方都市に住む販売員を演じている姿に、あのガッキーのイメージはなく、本当に女優だと感じました。
生きづらさを抱えた人達がたくさん出ていました。登場人物の表情で作りあげられた映画だった気がします。わたしは関西にいるMさんのことを思い出しました。
🔣去年の7月に、自分の車を含む駐車場の10台ほどのナンバープレートが、折り曲げられる事件がありました。警察がその日のうちに見つけ出したのは、近所に住む主婦ということでした。ご主人から謝罪の電話があり、何度かやり取りし、わたしは五千円振り込んでもらい直しました。中には十万円以上請求した人もいたようです。
当惑し憔悴したご主人と、病んでいた奥さんが、今どうなっているのかわかりません。あれから半年経っても、2台のナンバープレートは折れ曲がったままです。
🔣架空の映画の中にも、リアルな自分の近所にも、リアルバーチャルなno+eの中にも、生きずらさを感じている人は少なからずいるでしょう。
一方わたしは平然快適なのです。なんでかと考えてみました。ひとつは、多くを自己決定しながら一日を過ごせていること。もうひとつは、人との比較より自分の感覚や納得が上だと思っていること。そのおかげな気がします。「竜二」と「正欲」を見て、それを確認した気がしま


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