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■ 其の70■ 気になる言葉

【 心が折れる 】

🔣雑誌ちくまに載っていた金井美恵子さんのエッセイ―を読んでいたら、
『ひところ、心理的ダメージを表わす言葉として「心が折れる」という表現が流行したことがあり・・・』と書いてありました。

そう言えば最近、心が折れるという表現を耳にしない気がします。
いつ頃から使う頻度が減ったのでしょう。 
もしかすると、コロナでみんなの心が折れていたから、あえて使う必要が無くなったのか、それともそんな言葉を使う気にもならなかったのか・・・
一体どうなのでしょう?


【 つぶやく 】

🔣ツイッターがXに変更になったのは今年7月です。
取っておいた10年ほど前の記事にこんな事が書いてありました。

 一作年、米国発祥のツイッターの運営を日本で委託された企業幹部に話を聞いた。未知の用語だったツイッターの和訳について、日本人担当者らは悩んだ。「さえずり」では言葉のすわりがしっくりしない。利用者になじみやすい言い方を検討した結果、「つぶやき」にたどり着いた。
         〈中略〉
 ひとりでつぶやく程度のことなら、だれもが気軽に参加できる。思い切った意訳によって、日本のツイッターは個々人のつぶやきをネットの世界に引き寄せ、ツイッターへの参加者を一気に増やした。
 
英語の辞書を引いてみると、たしかに tweat の意味は、
 名詞・・・(小鳥の)さえずり声
 動詞・・・(小鳥が)さえずる
と書いてあります。

名称は変わりましたが、これを機に、Xで行き交う言葉の
心ないつぶやき が減少し、
気遣いのあるさえずり が増えればいいなと思います。


【 ~だそう 】

🔣テレビ番組のナレーションで、「……だそう」という語尾を聞くと、違和感があります。NHKの「こころの豊かさ系」や「癒し系」の番組に多い印象があります。
テレビを見ていて、やだなーと嫌悪感を持つのは、
  今だに、配慮のマスクをし、
  けっこう昔の写真なのに、本人以外の顔にぼかしを入れ、
  ナレーターが「〇〇〇だそう」と語る。
とにかくわたしは、この三つが苦手です。
みなさんはどう感じているのでしょうか?
 
 




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