■ 其の198 ■ 悪は存在しない〔中高生〕
大津高校 / 悪事への対応 / 事実
熊本県の県立大津高校で、サッカー部員を含む複数の生徒が飲酒、喫煙、パチンコ店への出入りをしていたという報道がありました。サッカー部では2年前に、1年生部員が土下座を強要され全裸の写真を撮られるいじめもありました。
こうしたことが自分の生徒や子どもに起きた場合、どういう対応があるでしょうか。「塾の先生の立場」だったらどうするか考えてみます。
一、正義の立場から、悪事をはたらいた子どもを注意し、諭す。
常識的な対応です。ですが、正しい大人としての役目を果たそうとし
ても、効果はあるのでしょうか。無意識のうちに「立場」を演じている
可能性があります。見透かされるかもしれません。
わたしはしないと思います。
二、腹が立って怒る、場合によっては手が出る。
今の時代、学校の先生はNGです。親の場合は、許せなくて腹が立って、
そうすることもあるでしょう。
ただ、塾が生徒に関わる範囲でそこまでひどい事は起きないです。
ですが、もし万一本当にひどい事があれば、包み隠さず自分をさらけ出
して怒るかもしれません。それだと問題にはならず、むしろ感謝される
と思います。
三、俺も昔はワルかった!の感じで生徒側に立つ。
「おまえら、やり方とか限度ってものがあるだろう。気をつけろよ」と
言って、思春期の気持ちを意識した感じで、落としどころを見つける。
わたしはキャラ的にこういうタイプではないので出来ません。
四、善悪ではなく、事実だと思うことを語る。
「ヤンチャで手に負えないタイプの人間は一定の割合いる。その人達が
世の中で果たしている役割もある。危険を伴う仕事をしたり、いざとな
ったら戦うマインドを持っている人間は必要だ。それが君たちなのかも
しれない。 しかし、ルールを破ったり無茶が出来る人間は、身を亡ぼ
す危険性も高い。一線を越えてしまう経験をするうちに、それが生き方
の一部になってしまう。薬物や犯罪などへのハードルも下がる。刑務所
などに身を置けば、暴力や性的な標的になるかもしれない。ヤバイこと
をするのなら、逆にヤバイことをされても大丈夫な心身の強さを持たな
いといけない」‥‥わたしは淡々とこういう事を言うと思います。
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