見出し画像

則天去私

則天去私とは、夏目漱石の晩年の境地を表した言葉で、一言で言えば自然体と言う意味です。

なかなか人は自然体では生きられないものでしょう。
そこには様々な要素が起因します。

漱石の弟子の寺田寅彦は次のような事を言っています。

夏目漱石先生には色々な事を教えられた。
自然の美しさを自分自身の目で発見する喜びを感じろ。
そうして、人の心の中の真なるものと偽なるものを見分け、真なるものを愛し偽なるものを憎め…

と。
皆さんはこの言葉から何を感じますか?
僕は心が弱いので、こうした言葉に勇気づけられ、日々を過ごしています。

漱石が多くの俳句を残している事は、余り知られていないかもですが、下記の二句は僕の支えになる句です。

菫程な 小さき人に 生まれたし
木瓜咲くや 漱石拙を 守るべく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?