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経済成長率が資本収益率を下回ることについて

 過去のデータを分析すると、r(資本収益率)> g(経済成長率)だという(「労働者は「いつまでも裕福になれない」…“世界中で格差拡大”のワケ」、https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb724e29738ddd9514b357207fc7428e5331742?page=2)。

だからこそ、資産を持っている人が資産を増やし、経済格差がひろがるという。そして、それならば、資産家への課税を強化すれば良いという。
 r > gという点については、どうこう言おうとは思わないが、その読み方については、私は違う読み方ができると思う。gよりもrが高いのは、優秀な人や、仕事で努力した人が、平均的な人よりも先に、資産を作るからだ。優秀な人や仕事ができる人ならば、労働場面だけでなく、資産運用でも、優秀であり、努力をすることが想定できる。つまり、r > gは、優秀な人(もしくは、努力した人)の収入 > 平均的な人の収入と読むことができるだろう。
 私は、優秀な人や、努力した人が、平均的な人よりも、多く稼いでも良いと思っている。優秀な人や、努力する人が、平均的な人に仕事を合わせると、生産力が小さくなる。平均的な人が、努力しない人に仕事を合わせると、生産力がかなり小さくなる。それでは、暮らしぶりが悪くなる。社会主義体制は、労働者を優遇するゆえに、製品の品質が二の次となって、悪くなる。それではしょうがないから、純粋な社会主義でない国は、労働者の労働を評価して、優劣をつける。よく働く労働者を給料などで優遇するわけである。そうやって、製品や経済が良く保たれる。
 そういうわけだから、平均的な人より、優秀な、あるいは、努力する人が多く稼げるのはまっとうだと思う。優秀な、あるいは、努力した人から、ただでさえ税を多くとっているのに、さらに多く税をとろうというのは、どうだろうか。資産を多く持っているのは、それは努力をしたからである。その努力の結果に、懲罰的な税をかけるのは間違いだと思う。r = gになってしまったら、努力しても何も変わらないとなってしまう。それは最悪の一つだ。

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