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日本の1/3の労働者は要らない?

 日本の労働者の生産性は、先進国で最低レベルと言います。早い話が、長い時間働くけど、中身は少ないということです。以前のデータでは、合衆国人の労働生産性は、日本人の1.4倍あるということです。要するに、合衆国人は、日本人の1.4倍長く働くか、1.4倍中身を作るということです。しかし、前者ではない。これでは、豊かさに差が出てきます。
 もし日本人が合衆国人と同じ程度に働いたらどうなるか。100ある仕事を1倍で働いたとすると、100人必要です。100ある仕事を1.4倍で働くと、71人しか要らないことになる。そうすると、日本の労働者は現状と比べて、3割はだぶついていることになります。単純に言うと、3割の労働者は要らない。その人たちをどう食べさせていくかというと政治的な話ですが、一つに社会主義的政策がある。単純に言うと全員雇うです。ただ、これだと、先に言ったように、生産性の問題が出てくる。国際競争に負ける。また、社会主義が資本主義に勝ったという話は聞きません。いずれ貧しくなる。それなら、作業時間を7割にすればいいが、だいたい街を歩いていても、すごく速く歩いている人はそういません。だから多分簡単ではない。また、作業時間を7割にすると、給料が減ってしまう。それなら、仕事の量を140にすればいいが、日本でベンチャーというのはあまり出てきていません。仕事の質を1.4倍にする方法もあるでしょう。高品質なものを作るということです。
 こういうように、労働者を3割減らす(仕事の量を1.4倍にする)、作業時間を3割減らす(仕事の量を1.4倍にする)、仕事の質を1.4倍にするといったことが考えられるが、どうすればいい社会になるのでしょうね。今のところ、3割の労働者は削減されていませんから(非正規雇用はあります。)、とりあえず、作業を速くやるとか、仕事の質を上げるとか、売り上げを増やすとかでしょうか。うまくいかないと、その3割はいつでも切られる可能性があります。

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