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週休3日制について 2023.3.14

 経済競争や国際競争などと言う。その国の輸出品を増やして、収益を 高めるという競争である。これが行き過ぎると、どこも、たくさん輸出 品を作って、儲けようとなる。そうすると、供給が増えて、価格が安く なる。そして、給料が下がる。昔のある教派のヨーロッパ人は、質素に しつつよく働いたという。ウェーバーよれば(『プロテスタンティズム の倫理と資本主義の精神』)、Arbeite hart in deinem Beruf(汝の職 業に熱心に働け)と言われていたらしい。たくさん働けば、給料は下が るが、物価もまた下がる。デフレと言うが、豊かといえば豊かだ。た だ、競争に勝つところと負けるところがでてくる。そういうわけだか ら、働きづくめの国際競争は、労働戦争と言えるかもしれない。  もし、それが始まっても、財産のある人は、それに参加せずに済むだ ろう。das Ausruhen auf dem Besitz「財産による休息」とウェーバー は言う。前に書いたように、お金がたくさんあるほど、自由にできる。 そういうわけで、そういうなかで、休みたきゃ、お金を使って休めとな る。zeit ist geld「時は金なり」とも言う。  それはどうかと(労働戦争を続けるのは)、ヨーロッパ人は、本来週 に1日休みだったところを2日に増やしたのだろう。日本も真似をした が、1つ問題がある。ある程度お金を持っている人は、休みが増えても 問題はないが、お金を持っていない人が多く休むと、その人は豊かにな れない。強制された悲惨な休日となる。貧しい人は、休みが増えること よりも、お金を稼ぐことを大事にすると思う。  そういうわけで、今、週休3日制が検討されているというが、それを そのまま取り入れてはいけない。強制された悲惨な休日が増えるからで ある。年収1000万円の人は、週休3日で、年収500万円の人は、週休2 日、年収200万円以下の人は、週休1日と、それぞれの経済事情によっ て、決めれば良いと思う。国際的には、一人あたりgdpなどが高いとこ ろから、週休3日制を取り入れれば良い。そうやって、労働戦争を緩和 できるのでないか。日本人は、週休2日を取り入れてから、給料が上が らなくなった。これを緩和するのも大事かもしれない。

エイゾウ
eizo@eizo09.com

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