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あらためての憲法解釈2


 自衛隊の存在は、現在、憲法違反ともされるが、その存在があるということは、何らかの理由があると思われる。

 先に、憲法の解釈をしたが(https://note.com/ryusaku14/n/n701605d6ed3e)、そこでの重要な論点は、「信頼」であった。つまり、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して~」という憲法の前文の記述である。

 この「信頼」が壊されないことが大事であるが、どうもその「信頼」は、壊されようとしているという現実も認められる。それは、先に述べた中華人民共和国による中華民国(台湾)への威圧である。それがあるゆえに、「信頼」を壊された程度には、日本は戦力の保持が可能となるという解釈をした。

 これは、現在の問題であるが、これまで自衛隊の存在が許容されたということには、理由があろう。もうすでに、日本は、現在の自衛隊程度の戦力の保持が認められているのかもしれない。ということは、すでに「信頼」が壊されたということだ。そのような歴史があっただろうか。

 考えられるのが朝鮮戦争である。この頃自衛隊が組織されたという。たしかに、その時には、日本国憲法はできていたし、またそれでいう「信頼」も壊されたであろう。それゆえに、日本が戦力を持つことを許されたと考えられる。その「信頼」を回復するためにである。だから、その壊された「信頼」以上には、戦力は持てないだろうが、自衛隊の存在は憲法に沿っていると言える。

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