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時給120円の時代がやってきた。

最近は、人間の労働者に加え、コンピューター労働者やロボット労働者が増えてきた。そのロボット労働者の時給が120円くらいと言う(https://news.yahoo.co.jp/articles/49dfa08bbc9d35f9892db44618acb38956f455f8)。

経営者は、より安い労働者を使おうとする動機がある。そうすると、人間の労働者の時給が高ければ、ロボット労働者を使おうとする。人間の労働者が雇われるためには、ロボットより時給が高い分だけ優秀か、同じくらいの優秀さなら、ロボットより時給が安くなければいけない。そういうわけで、人間の労働者と、ロボット労働者の競争が始まったということだ。

今は、まだ始まったばかりだから、影響を受ける人は少ないだろう。しかし、将来的には、この競争が顕著になるだろう。政策的に、例えば、最低賃金を高めにするなどの設定は可能だが、その賃金が、高くなってしまうと、「ロボットの1/10しか働かないのに、10倍も賃金をもらいやがって。」というような人間の感情がでてくる。人間の感情は自由である。それなら、自由主義の政策の方が良いだろう。社会主義だと、ソ連の失敗の例がある。政策で賃金を決めずに、市場で決めれば良い。

勿論、高い給料をもらう人も居続けるだろう。しかし、末端はそういう過酷な競争になる。仮に、ロボット労働者と同じ賃金をもらうとして、シミュレーションしてみよう。1日8時間働いたとする。そうすると、時給120円×8時間で、日給が960円になる。この時給では、外食はできない。日給960円で月に21日働くと、月給が20160円になる。これでは、アパートも借りられない。1年働くと、241920円になる。10年働いても、2419200円だから(これから食費、光熱費を出すから)、車も買えない。40年働いても、9676800円だから(つまり、生涯賃金は、1000万円ほど。)、住宅も買えない。建て替えもできない。

ここまでで、末端の労働者にできないこととして、外食、住宅を借りる、車を買う、住宅を買う、建て替えるを挙げた。では、教育を受けるはどうだろう。1日の食費を300円に抑えるとする(ご飯と味噌汁は食べられるだろう。)。そうすると、40年で4320000円。残りの5356800円で、光熱費と、必要なものを買うとする。こうすると、教育を受ける余裕がないことが分かる。大学に行けば、4000000万円はかかる。もし奨学金を借りて大学に行ったとしても、これでは返せない。だから、できないことの一つに、大学に行くも加わる。

あと20年で大人になるような子は、この競争の影響を受けると考えられる。その頃には、競争が普及していそうだからだ。だから、あまり贅沢をさせない方が良いと思う。また、影響を受けそうな人も、贅沢は慎むべきだろう。奨学金を借りて、大学に行くのもやめた方がいいかもしれない。

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