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高度経済成長はあったのか。

日本は、戦後高度経済成長があったというのが定説である。しかし、私は、これは間違いだと思う。経済成長とは、国が豊かになることである。ところが、戦前に、10円程度で買えていた自動車が、今では、その10万倍の100万円を出しても買えない。これはどういうことかと言うと、通貨の価値が落ちたである。具体的に言うと、通貨の価値を保証していた金が海外に出ていったということである。それはある意味仕方がない。議会政治システムを輸入したり、造船、鉄鋼の技術を輸入したり、紡績の技術をだったり、飛行機の技術だったり、学校のシステム、電話の技術、科学技術など、かなり輸入したであろう。その支払いに金がつかわれた。戦後も戦後で、自動車の技術、家電の技術、科学技術、コンピュータ関連技術などをやはり輸入した。この支払いにも、金がつかわれたと考えてよいだろう。戦後、3000円だった月給が、今では100倍の30万円である。通貨の価値が1/100になっている。

 要するに、日本人の努力や、経済成長があったわけでなく、金があった。それだけなのだ。日本には金があったから、先進国(のよう)になれたということだ。それを勘違いしてはいけないと思う。

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