見出し画像

2050年、2080年の各国GDP推計

 マルクス主義は、労働者を第1に考えるゆえに、製品の品質が悪くなる。私は、前にそう言いました。言い換えると、生産性が低くなる。国際競争力がなくなる。です。90年代にマルクス主義の国家ソ連は終了しましたが、日本では、マルクス主義の遺産が残っています。それは、労働者を保護する規制などです。簡単に解雇ができないことなどです。
 これができないと、外国の企業と価格競争になった時に、人件費の多さで負けてしまう。これは、半導体やテレビなどでもみられた例です。
 だから、解雇規制を緩和や撤廃することは、国際競争力を高める上で大事だと思う。
 さて、これまでの30年間は、「失われた30年」などと言われます。日本経済の成長が失われた30年でした。生産性、国際競争力を高めないと、また「さらに失われた30年」になるでしょう。その規制改革が行われない前提条件で、各国のGDPを推計してみました。これは、2010年から2019年のGDP成長率で2050年のGDPを線形で推計したものです。


 中国は、成長が鈍化しましたので、合衆国を抜くかは不透明ですが、この2国が1位、2位だろうと。3位はインドです。日本の経済規模の3倍になります。そして、ドイツが4位。日本は5位に後退します。それでも、この場合は、日本は、まだ経済大国に近いと言えるでしょう。30年は、規制改革なしでもまぁまぁその地位を保てるかもしれません。

 つづいて、同様に2080年のGDPを推計したものです。これも同様に、「失われた30年」が続いた場合です。


 1位、2位、3位は変わらず。韓国が4位になります。日本の経済規模のおよそ3倍になります。5位がインドネシア。6位がサウジアラビア。7位がドイツ。8位がイギリス。日本は9位になります。こうなると、G7の他に、新しい経済会議が作られるようになるでしょう。60年かけて、日本やフランスといった、労働者保護規制が強い国が没落します。それならもっと早い時期から規制改革をすれば良い。ただ、今すぐしなくとも、多少なんとかなるようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?