見出し画像

日本人は欧米と比べて豊かになれるか3

 シリーズ3回目の今回は、食費です。
 日本では、80年代の円高移行以降、食が豊かになってきました。その時代と比べると、数字では落ち着いたように見えます(25.5%[(家計に占める割合)から22.9%と。])(農林水産省『平成23年度 食料・農業・農村白書』、https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h23_h/trend/part1/chap2/c2_2_01.html)。
 2005年時点での家計の消費支出に占める食費の割合は、日本が22.9%、英国が18.1%、合衆国が13.6%です。面白いのが美食と言われるフランスでさえ18.8%です。日本人は、フランス人より美味しいものを食べているのでしょうか。
 日本人の平均年収は、450万円程度ですから、この数字を使い計算します。日本人は、年間103万円食費に使っている。英国人は、81万円。合衆国人は、61万円使っている。年間で22万円、42万円差があります。これが60年続くと、1320万円、2520万円の差になります。どうも中古住宅が1件買えるほどの差が出るようです。美味しいものを食べるか、1320万円、2520万円の貯金をとるか考えた方が良いかもしれません。やはりこれでも、らくに日本のほぼ全部の企業が買えるだけの差がついてしまいます(660兆円。1320万円×5000万人。7560兆円。2520万円×3億人。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?