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日本人とマルクス主義について

日本の戦後世代がマルクス主義に走ったために、(90年代から)日本は経済成長しなくなったと書いた。


昔は、マルクス主義(左派)の社会党という政党があった。1回だけ政権をとったことがあるが、基本的に自民党と拮抗し、なおかつ、自民党には選挙で勝てないという政党だった。自民党と拮抗するということは、日本人の半分は、マルクス主義者(支持者)だったということである。さすがに、マルクス主義のソ連が終了してからは、社会党のような左派政党は流行らなくなっていったが、それでもまだ、マルクス主義者が半分くらいいると思った方が良い。

それは、日本人の住宅の構造に表れている。昔は、全部屋畳敷きだった。「〇ザエさん」の住宅を見ればわかるだろう。それが、90年代くらいには、畳敷きの部屋が1部屋だけ作られることが多くなった。そこは、おじいちゃんや、おばあちゃんの部屋として使われたとも聞く。また、そこには神棚や仏壇が置かれた。おじいちゃんやおばあちゃんは、基本的に戦前世代だから、マルクス主義者ではない。だから、神棚や仏壇を大事にした。

マルクス主義は、無宗教が基本である。無宗教というよりも神を否定する面がある。おとうさんやおかあさんがマルクス主義者だとしたら、その神棚や仏壇は引き継がれない。多分捨てるのではないか。神も仏も、マルクス主義者にとってはないのだから。だとすると、そのおとうさんやおかあさんが、新しく住宅を建てる時は、神棚や仏壇のない家となる。神棚や仏壇に触れないわけだから、その子どももマルクス主義者同様になる。そうやって、今、マルクス主義の住宅が増えている。(戦前世代の)おじいちゃんやおばあちゃんがいないわけだから、神棚も仏壇もないし、畳敷きじゃなくてよいとなる。そういうわけだから、今、畳敷きの部屋が辛うじて1部屋あった住宅から、「畳コーナー」と、部分的に畳の居間(リビングと言った方が良いかもしれない。)になったり、畳が全くない住宅になってきている。そういう住宅は、上に述べたように、おおかたマルクス主義だろう。

一回神棚や仏壇を捨ててしまうと、マルクス主義がその後の世代で続く。神棚や仏壇をもう一回置くという人もいるだろうが、それは珍しいかもしれない。そういうわけで、日本人の半分はやはりマルクス主義者なのである。あなたが、まだ神棚や仏壇を捨てていないというなら、大事にした方が良いと思う。

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