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日本人は欧米と比べて豊かになれるか 小結論

豊かさの定義は、いまいちはっきりしません。しかし、金融資産の量を豊かさとするなら、現在のところ、日本人はまぁまぁ豊かです(日本、1830兆円、英国、965兆円、合衆国、9558兆円。)(金融庁「人生100年時代における資産形成」https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20190412/03.pdf)。しかし、シリーズの1~3で見たように、日本人の住宅、自動車、食料購入には、欧米と比べてムダがあります。だから、今後、金融資産の量で差がつけられるのは、考えられるシナリオです。
 一体どれだけの差をつけられるか。それを表にまとめました。60年から77年で以下のようになります。

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住宅で、2490万円から4680万円の貯金の差が出ます。日本人が住宅を長く使わないからです。自動車で、600万円から680万円の差が出ます。日本人が中古車をあまり使わないからです。食費で、1320万円から2520万円の差が出ます。日本人が贅沢をするからです。結局、5670万円から6600万円の差がでます。これは大きな額でしょう。日本人が無駄遣いをやめないと、これだけの差が出ます。

 カネを回した方が、経済に良いと言われそうですが、そういう社会主義の体制は、資本主義には勝てませんでした。だから、貯金は大事でしょう。残念ながら、早めに日本人が無駄遣いを改めないと、欧米の豊かさには届かなくなってしまいます。貯金をしておいた方がインフレなどが起こっても安心です(通貨以外で運用)。生活を見直してみてはいかがでしょうか。貯金の原資は、上の3つにあります。


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