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🥁「ゴール」 人生の落とし処

★絶対に○○してやる!


・絶対にドラムやシンバルメーカーと契約してカタログに載ってやる!
・絶対にバンドでプロデビューしてやる!
・絶対に武道館でライブする!
・絶対にプロのアーティストのサポートをする!
・絶対にプロドラマーとして成功して金持ちになってやる!

プロドラマーを目指した日から「絶対に!」という思いだけで30歳半ばぐらいまでツッパって生きてきました。

こう書くとカッコイイんですが、
いわゆる「屁のツッパリ」です。
何もわかってないし、的外れな事ばかりやってました。

絶対に…の中には実現した事も未だに実現出来ていない事もあります。



★隣の青い芝生が憎い…

馬鹿な自分は30歳半ばを過ぎてようやく周りが見えてきて「諦めモード」のような状態に陥りました。

「奴はあんなに成功してるのに俺は…」
「なんであんな奴がチヤホヤされるんだ?」
あげくの果てには
「俺は今まで何をやってきたんだ?ドラムなんか辞めてしまおうか…いっそ死んでしまおうか…」
そんな事まで思うようになりました。

そんな中途半端な気持ちで生きていた時期に音楽以外の事でトラブってしまいドラムから2年程離れた生活も経験しました。



★結果を求める事

どんな世界(業種、仕事)にいても結果を求めてしまうのが人の性です。
真面目な人ほど結果を気にします。
これが仕事になれば利益が絡み必然的に結果を求められます。


「結果を求める」のは決して悪い事ではありません。
大いに結構です。志高く、大きな目標(結果)を設定する。素晴らしいと思います。
特に若い世代にはそうあって欲しいです。

【好きな事を仕事にしてはいけない】

これは皆さんも聞いた事があると思います。

「好きな事を仕事に出来る?こんな素晴らしい事は無いじゃないか!」
自分はそう思います。

仕事にする事で好きな事が嫌いになるんだったら最初から好きじゃなかったんだと思います。

ここでは具体的に書きませんが
「そんな辛い思いをしたのに、よく今でもドラム叩いたり、バンドやったり出来るね…」
人からそう言われるような経験を自分は何度かしました。

「いくつかの修羅場を経験して…」

と書きたいところですが、そんなカッコイイもんじゃありません。
人生をナメていた未熟な自分が招いた事態ばかりですから(苦笑)


★好きで始めた事を続けて欲しい。

54歳になった今も自分はドラムを叩き続けています。困った事に日々、年々…どんどん楽しくなっています。

「好きな音楽とドラム」

それだけあれば「とりあえず楽しめる」んです。あと生きていけるだけの最低限のお金、そして健康であればOK!
プロ、アマ関係なく自分はこれからもドラマーでいると思います。

現在、自分はお金を頂いてドラムを演奏しています。

自分に声を掛けて下さるアーティストさん、プロデューサーさん、ミュージシャン、応援して下さる皆さん、レッスンを受けたいと言って下さる生徒の皆さんがいます。
大事な皆さんの為に自分の考える最大限のプロ意識と表現方法で応えたいと思っています。

純粋にドラムを楽しむ自分
期待に応えるプロとしての自分

どちらの自分も
「どうしようも無くドラムが好き!」
そういう気持ちが土台になっています。

本当に楽しくて仕方ない
出来なくてイライラする事、多いですよ…
皆さんが考えている何倍も自分は不器用ですから。
でもね35年以上やってきてやっと「自分のやりたい事」も見えてきたんです。

だから…続けて欲しい。


自分が胸を張って言えるのはコレだけ。

「続ければ続ける程楽しいからね」と。

「続ける事」に関しては過去にもこのブログに書いてます。参考までどうぞ↓




★「ゴール」人生の落とし処


自分はあと何年生きるんでしょう?
あと何年健康体でいられてドラマーでいられるんでしょう?
そんな事知りたくも無いです(笑)

最初に書いた「絶対に○○〜」という目標の中には達成出来ていない事も幾つかあります。
今、単純にドラムが楽しいのでそれらは何処かに飛んでしまいました(笑)

「明日死んでも悔いの無いように精一杯音楽をとドラムを楽しもう」

そういう結論に達しました。

この歳になって湧いて来た新しい夢や目標はあります。

自分は最大限の努力をするだけです。
ドラムを楽しむだけです。
そうすれば結果はなるようになると…

今この瞬間が「最期」だと思って楽しんでいます。

先日、個人的にも久々のライブだった
「ままみほ」でサポートさせて頂いた間々田優ちゃんのリハーサル、そして本番…
本当に有意義な日々でした。

「これが人生最期のステージになっても悔いの残らないように」精一杯やりました。

プレイバックをチェックすると個人的な反省点は沢山あるんですけど(苦笑)

レッスンも同じです。
「この生徒さんにレッスンするのは最期かもしれない」
「この生徒さんが最期のレッスンかもしれない」
そういう気持ちでレッスンさせて頂いています。

こう書くと悲壮感や極度な緊張状態をイメージするかもしれませんが「精一杯楽しむ」という事なんです。

困難な事、アーティストさんや生徒さんとのコミュニケーション…
「愛情」と「誠意」さえあれば楽しみながら乗り越えられると思っています。

好きで始めた音楽、好きで始めたドラムだから。

アマチュアだろうがプロだろうが…
練習だろうが本番だろうが…
ステージだろうがレコーディングだろうが…

「今やっている事」が「ゴール」のつもりで精一杯楽しみたいものです


英太郎



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