🥁聴き倒す、観倒す、真似る。

★ドラムを始めた頃

38年前の鹿児島。
自分は中学2年の時にドラムを始めました。
父親の肩叩きのアルバイトをして近所のレコード屋さんで買った1ペアのスティック。
それが最初の楽器でした。

当時はYMOとか高中正義さんの音楽に夢中でしたがドラムをコピーしようにもやり方が全くわからないんです。
YouTubeや教則ビデオはもちろん、習う金も無い、近所にドラムを叩いてるお兄さんもいない…

そこで参考にしたのがテレビの歌謡番組。

「夜のヒットスタジオ」
「ザ・ベストテン」
「8時だョ！全員集合」

歌手の伴奏をしているビッグバンドのドラマーやバンドのドラマーの皆さんからドラムの基礎を盗み取りました。

ハイハットって右手で叩くのか…
あ！両手でも叩いてる！
演歌はスネアの淵を叩いてコツコツ鳴らしてるぞ？あれが「クローズドリムショットか！！」

そんなレベルでした。
毎日「大発見」の連続な訳です(笑)

ビデオデッキも無い時代ですから物凄く集中して観てました。ラジカセをテレビの前に置いて録音もしました。

★実践！でも…なんか違う

雑誌の「売ります・買いますコーナー」で初めてのドラムセットを手に入れました。
Pearlの「Modern Jazz」というベニヤ材のセットです。

覚えたての8ビートを叩いても前述の歌謡番組のドラマーの演奏やYMO、高中さんのレコードの音には程遠いんですね…

スネア一つとっても「タン！」とならない。
ベシャ、ボヨーン…締まりの無い音しか出ません。

「なんか違う…楽器なのか？チューニングなのか？技術の差なのか？」

中学生なりに悶々と試行錯誤の日々を過ごしていました(笑)

高校進学と同時に入部した吹奏楽部のドラムセット(YAMAHA YD5000）で毎日のようにあらゆるチューニングやミュートを試行錯誤していたある日、タムがドーンという理想の音になりました！
また別の日にはベースドラムがドフッという迫力のある音に！

「コレか！このやり方なんだ！」

それぞれの日の感動は今でも覚えています(笑)

もちろんチューニング方法もヘッドの種類も沢山ある訳ですが、まずは
「自分にとって確実なモノを一つ見つける」
これがスタートになるんです。

ここでは音作り(チューニング)を例にあげましたがリズムの考え方、演奏、身体の使い方なども同じアプローチでやっていきました。
とにかく自分で色々やってみるんです。

★人は「なりたいモノ」に近づく

何かを聴いたり観たりして感動・衝撃を受け楽器を始める人が殆どだと思います。

感動や衝撃の度合いは人それぞれですが
「近づく方法論」は至ってシンプルだと思っています。

【沢山聴く、沢山観る、真似る、録る、撮る、比べる】

コレで全てです。

【まずは自分でやってみる】


コレが大事なんですね。　　
レッスンで人に教える立場としてこういう事を言うのは何ですが…

「ドッ、タン、ドット、タン」のように
習得したいリズムや音を言葉にして口で言ってみる、なるべくノリや音を似せてみる。

「自分の中に明確なイメージを持つ」
為に大事にしている練習方法の一つです。

★今も変わらない普遍的なやり方

今の時代はYouTube、教則DVD、音楽学校、ドラム教室、SNS…色々な方法で手軽にノウハウや情報を手に入れる事が出来ます。

前にもこのブログで書きましたが
「あまりに情報が多過ぎて何からやっていいかわからない」
といった悩みを持つ初心者の方も多いです。

その気持ち凄く解ります。
30年以上ドラムを叩いてきた自分でさえ同じ事を思いますから。


自分も今でこそ多少の経験値がありますから
大抵のモノは「どうやっているか？」は解ります。

でも演奏の習得方法は昔から根本的に変わっていないんです。

聴いて、観て、口で真似て、演奏で真似て、録音して、録画して、比べて…

コレを延々と繰り返しています。

小さな子供が大人が喋ってるのを聴いたり観察したりして言葉を覚えるのと同じです。

奏法、理論、楽典、歴史、楽器の知識…
全てとても重要だと思います。
自分も毎日少しずつではありますが勉強中です。

「なりたい目標」なんて最初は1曲でも、1人のドラマーでもイイんです！

まずはスティックを手に入れて、生ドラムを叩ける環境を整えて、
自分にとっての「カッコイイ」を目指して真似てみましょう！

のめり込めばのめり込む程、
知識や技術は後から幾らでも付いてきます！
付いてくるはず(笑)

自分のやり方はいわゆる「最短距離」ではないです。時間を要します。

ただし「感動」と「自信」の度合いが違います。

もっと具体的に内容を知りたい！
早く習得したい！

そういう方は是非レッスンのお問い合わせ下さい。

一緒にドラムを楽しみましょう！

最後に宣伝させて頂きました(笑)

英太郎