見出し画像

🥁続ける事

ドラムを始めた(スティックを買った)のが15の時でしたからブランク期間を差し引いても35年以上ドラムを叩いている事になります。

我ながらよく続いているな…と思います。
続いているも何も演奏やレッスンでお金を頂いてる訳で…
改めて呼んで下さる皆さん、レッスンの生徒の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになります。


★ドラムを辞めよう

「ドラムを辞めよう」と思った事があります。

それは
・いくら練習しても上手くならないから…
・プロを目指して色々と努力しているのに少しも結果を出せないから

というような理由からではありませんでした。

ドラムや音楽関係以外での人間関係、トラブルで自暴自棄になった時に「ドラムも辞めちゃえ」と思ったんです。
人間関係も、住む場所も、全てリセットしようと…人生そのものに対して投げやりになってしまった時です。
自分が30代半ばの頃の話です。
期間的には2年程ドラムから完全に離れていた事があったんです。

その時期ドラムセットを1台も持ってなかったんですよ。スネアとペダルを1台ずつは持ってたかな?押し入れの奥にしまっていました。
今の自分を知ってる方々はビックリされるかも知れませんね(笑)


ふとしたキッカケで1度辞めたバンドに再加入する事になりました。
「楽しむ事だけを考えよう」
かなり好き放題に叩いていたんですがメンバーはそんな自分を快く受け入れてくれました。
そのメンバー達に感謝の気持ちが絶える事はこれからも無いと思います。






★結果を求め過ぎると…


・バンドでメジャーデビューを果たす
・セッションドラマーとして活躍する
こういう目標を持つのは素晴らしい事だと思います。


10代、20代のプロ志望のドラマーと話をしていると本当に清々しい気持ちになります。

若いドラマーが慕ってくれる事は本当に嬉しいんですがプロドラマーとしてのアドバイス、業界的なマナーとか何も教えられないんですよ。

ドームクラスの会場でのライブ、40ヵ所を巡る全国ツアー、海外レコーディング…
彼等が思い描いてるような華々しい活動をしてないからなんです。



出来るアドバイスはほんの少しの演奏技術と

「ドラムを続けてね」

という事だけです。



自分と比べると今のプロ志望の若いドラマー達はすぐに結果を求めたがるんですね。


「3年やってダメだったんでドラムやめて就職します」
「バンドも解散したんでドラム辞めます」


何もドラムを辞めなくてもイイのに…
仕事しながらだってバンドは出来るのに…

しつこく何十年も叩き続けてる自分からすれば
潔い事この上ない訳です。



「何かに感動して身体中に電流が走るほどの衝撃を受けてドラム始めたんじゃないの??」

「ドラム叩いてるだけで楽しい!って感じた事ないの?」

と思うんです。






★50歳を過ぎて


年齢とともに上手くなってる感覚はそれ程ありません。
そもそも「上手い」という事に執着が無いかもしれません。


何十年も続けて来てハッキリ言える事が2つだけあります。



・自分のやりたい演奏のアプローチが少しすつハッキリしてくる

・年を追うごとにドラムを叩く事が楽しくなってくる



だから2年や3年で辞めないで欲しい。
結果を求めるのは決して悪い事ではありません。
ただドラムを辞めないで欲しい。


「一生かけて学べる、楽しめる」から音楽は、ドラムは楽しいんです。


レッスンで生徒さんが楽しそうに一生懸命ドラムを叩いている姿を見る度に1番大切な事を教わっています。


楽しむ事
ひたむきな事



自分は楽しむ工夫を教えているだけなんです。


これからも一緒に楽しみましょう!!





英太郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?