🥁ドラムの音

好きな音楽を聴いたり、好きなドラマーのYouTubeを観る、SNS上で色々なドラマーの皆さんの動画を観るのが大好きです。

★音はそれでイイのか？

色々なドラマーの動画を観ていて少し残念に思う時があります。

それは「音」です。

手順に関心を持って演奏してるのは伝わってくるのですが、全くチューニングされていないドラムの音だったり、演奏元(オリジナル)の音とかけ離れた音だったり、エフェクト音ばかりが目立ってたり…

「良いドラムの音」という基準は人によって千差万別だと思います。ここで自分が言いたいのは

「意図的に音作りをしているか？」

という事なんです。


練習記録、テクニックや練習方法の解説、カバー動画など…
目的はそれぞれだと思いますが、
自分が演奏するドラムの音にもう少し拘りを持って欲しい…と感じる事が多いです。

★初心者の皆さんへ

初心者の皆さんがリハスタに置いてあるドラムをチューニングをチェックせずそのままの状態で練習(演奏)している…というケースも多いように思います。

リハスタのドラムですから乱雑な使われ方をしてスタジオ側のメンテナンスか行き届いていない場合もあるとは思います。

・ドラムサウンドやチューニングに関心が無い
・チューニングの仕方がわからない

この２つのケースが考えられると思うのですがこの際キッパリ言ってしまいますが
「関心が無い」方は関心を持って下さい(笑)

音源や生演奏、
それらに感動をしてドラムを始めた方ばかりだと思います。

「同じような演奏をしたい！」

と思うのであれば音も近づける努力をしてみて下さい。

録音された音源の場合は加工されたモノが多いので

「元のドラムの音はどんなだろう？どういう方法で音作りしてるんだろう？」

そういう想像をして欲しいんですね。

手順やリズムは勿論大事ですが

「まず音ありき」なんです。


「しっかりショット出来る」

これも重要な要素である事は言うまでもありませんが、これには少し時間を要します。

チューニング方法、ミュート方法、ヘッドの種類など「知らない」だけで損をしないように…

「せっかく頑張っているのに音が…」
そう思う事が多いんですね。

レッスンを受けている方なら先生に教わって下さい。ドラムショップでスタッフさんに聞くのもイイ方法です。自分の知りうる限り、ショップのスタッフさんは現役のドラマーが殆どで親切に教えて下さる方ばかりです。　　

★ドラマー仲間の皆さんへ　

速く手足を動かせない、沢山叩けない、爆音と言うほど音も大きくない自分ですがサポートでの演奏、レコーディング、レッスンの際は「自分の出音」には責任を持っています。

SNSにあげる動画も「観てくれる人達が聴くであろう音」がイメージと違う場合は撮り直し、もしくはボツにします。

演奏の失敗で撮り直す事ってあまり無いんですね。最初から失敗しない範囲内で演奏内容を決めていますから。
結果、演奏内容がワンパターンになりがちなんですが(苦笑)

バンド活動をしているドラマー、自分同様レッスンをしているドラマーに限らずSNSの動画を観て感じる事があります。

常に「同じ音」なんです。

ここでいう「同じ音」とは、そのドラマーのタッチによる「個性」ではなくて、楽器のチューニングの話です。

「コレが俺の音だ！」と言われればそれまでですが…
例えばスネアのピッチ１つとっても常に「カン高い音」だったり「ズシっと低い音」だったり…

ドラムセットにしろスネアにしろ様々なピッチ、チューニングやミュートを選択肢に入れた方が奏でる演奏(音楽)は豊かになると思うんです。

違う言い方をすれば「様々な選択肢を楽しんだ先に個性はある」と思うんです。

★ドラマーが聴いてる音はウソ？

自分は他界された村上"ポンタ"秀一さんの言葉や考えにかなり影響を受けました。
氏の言葉の中に

「ドラマーは自分の耳を信用しちゃいけない」
「ドラマー自身が聴いてる音はウソだから」

があります。
自分なりにライブやレコーディングの現場でそれらを痛い程、経験しました。

具体的な例や自分なりの方法論はここでは書きませんが、演奏中に自分が聴いてる音、録音や録画の音、録音機材や録音場所による音の違い、メンバーが聴いてる音、お客さんが聴いてる音…

それらを聴いて(リサーチして)比べてみて下さい。驚く程に違う事が解ると思います。

それらの実験、ライブやレコーディングなどの経験を経る事によって目的の音にする為に
「どうチューニングすれば良いのか？」
「どう演奏すれば良いのか？」
が判ってくると思います。

もちろん自分もまだまだ研究途中です。
音作りも演奏同様に「終わり」がありませんし、「正解」は無いんです。
「意図的である事」が大事だと思います。

★皆で一緒に考えてみよう

「初心者の皆さんに少しでも音作りのヒントを与えたい」

その思いから2020年11月に中川広君と
「ドラムサウンド研究会」というイベントを開催しました。

このような状況の中、沢山の方々にお越し頂きありがとうございました！
初めての開催という事もあり、色々と不手際も多かったと思います。

チューニングの事をもっと解り易く、そして
初心者の皆さんにとって効果的な練習方法、それぞれの悩みにも答えたい…
その思いから「ドラムサウンド研究会　第2弾」として
「初心者ドラマー駆け込み寺」というイベントを中川君と共に2021年5月末に開催予定です。
＊間も無く詳細発表致します

「駆け込み寺」だから自分と中川君はナビゲーターじゃなくて僧侶？住職？になるのかな？(笑)

演奏、練習、チューニング、楽器…
初心者の皆さんはつい「気が遠くなる」事も多いと思うんです。


目標はどんなに高くてもイイ。
目標に向かって焦らずに今出来る事をコツコツ楽しんでいく…
そのお手伝いを出来れば幸いです！

これからも一緒に音楽を、ドラムを楽しみましょう！

英太郎