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🥁自分が感動する「演奏」


★「必死」に感動する自分


最近ドラムレッスンをしていて生徒さん全員から感じる事があります。

必死に演奏する人
本当に楽しそうに演奏する人
上手く出来なくて悔しがる表情
上手く出来て喜ぶ表情

皆さん音が「弾けまくってる」んです。
皆さん表情が生き生きしているんです。

そういう生徒さん達の演奏や姿…
自分にとって「最高のライブ」でもあるんです。
音楽(演奏)にとって『1番大切なモノ』を教える側の自分が教わっているような気持ちになるんです。



★「想定内」に「不感症」になっている自分

現在54歳。ブランクこそ数年ありましたが40年近くもドラマーをしています。「音楽オタク」「全方位ドラマー」と言うにはあまりに程遠いですが自分なりにあらゆる音楽を聴いたり、演奏してきました。

そんな自分は

「そこそこ上手い想定内の演奏」

には何の感動もしなくなってしまいました。

もちろん人によって演奏技術の基準は異なりますし「オリジナルを忠実に再現」「当たり障りの無い演奏」も世の中に必要だと思っています。


★頭をかち割ってくれた「想定外生音ショック」

同じ「お金」と「時間」を割くなら

「頭をかち割ってくれるようなショック」
を与えて欲しい」

そう思ってしまうんです。

またそういうショックを与えられるような演奏者になりたい…と思っています。


自分が今まで生で体感した「ショック」には共通した「感覚」があります。

19歳の時に新宿PIT INNで観た山下洋輔さんのセッションのポンタさんに始まり、トニー・ウィリアムス、エルビン・ジョーンズ、スティーブ・ガッド、バーナード・パーディー、ジェームズ・ガドソン、クライド・スタブルフィールド、サイモン・フィリップス…

それぞれ「ほぼ生音」だからこそ体感出来たショックと言えるでしょう…

いずれも当時の自分には「想定外」でした。
違う言い方をするなら何かにおいて
【オーバーロード感】があったんです。

音が出た瞬間

「うわ、音デカっ!」
「音、なんか汚っ!?」
「え?これ何拍子?」

まず自分の頭が誤作動を起こす…
ところが4小節ぐらい過ぎたあたりから…
「ああ…コレは凄い…とてつもなく気持ちイイ!」
そんな感覚になるんです…

これらの衝動について1つずつ熱く語りたいところですが活字だと困難ですし、それだけで終わりそうなので、ここではやめておきます(笑) 

これらの素晴らしいドラマー達から頭をぶん殴られた「想定外ショック」
それら全てが今の自分のモチベーション、イメージの素になっているんです。

自分の嗜好や性格は
整った「シュっとした」演奏はどうも好きになれないようです。

ある部分において「破綻」「狂気」「熱量」「猥雑」そういった要素が無いと感動しないようです…
また演奏者としても何処かにそれらを盛り込みたくなるんです。 



自分の目指す演奏を文章で表す事は難しいですし、あまりカッコイイ事だとも思っていません。 

「実例を以って全てを表すべき」 

そう思っています。
アーティストさんのサポート、レッスン、SNSに投稿する動画…で少しでも具現化していきたいと思っています。


英太郎




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