🥁リベンジ無用 「一期一会」
「1度ぐらいならミスしてもOK」
「失敗しても次に成功すればOK」
「リベンジ」という言葉に「甘え」のニュアンスを感じてしまう自分はこの言葉をあまり使いません。
ライブ演奏を主業とするミュージシャン、ドラマーとして生理的に使いたくない言葉なんですよ(笑)
「自分にシビアな人なんですね…」
などと言われると萎縮します。
決してそんな事無いからです。
★コケた演奏(ライブ)は取り返せない
「リベンジ」の対象となるようなミスや失敗のレベルは「コケる」事だと思います。
ドラマーなら
・カウントを出し間違えた
・曲の途中で止まってしまった
・曲中の進行を間違えた
加えて…
・チェック不足による機材トラブル
も「コケた」と言えるでしょう。
演奏技術とは関係ありません。
全て「心がけ」の問題ですよね。
「心がけ」さえ守れば「入念な準備」や「心構え」が出来るはずです。
「リベンジ」の対象になるような酷い演奏にはならないはずなんです。
★一期一会
たとえ同じ会場で数日間に渡って演奏するにしても…
「◯◯年◯月◯日のライブ」
は1回切りです。
セット内で同じ曲を2度演奏する事も殆ど無いでしょう…
・そのライブが最初で最後のお客さんもいるかもしれません。
・そのライブがキッカケでバンドやアーティストを一生応援してくれるようになるお客さんもいるかもしれません。
・ファンの皆さんは音源と同等かそれ以上のモノを期待してライブに来ています。
「一期一会」の意味を改めて調べると…
「その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する」 とあります。
お客様から「貴重なお金と時間」を頂いてるのですから演者が誠意を尽くすのは当然です。
自分の場合は演奏はもちろん、レッスンにおいても同じ気持ちで臨んでいます。
★自分への言い聞かせ
意外に思われるかもしれませんが元々自分は凄く「緊張しい」なんです。
若い頃ライブの前の晩は緊張と興奮で寝れませんでした。
本番前も緊張を紛らす為に「ウリャー!」と大声を出し自分を鼓舞してそのまんまの勢いでステージに上がっていました。
しかも「俺が1番目立ってやる!」なんて思ってましたから余計にタチが悪かった(苦笑)
現在では最大限準備をした上で前の晩ぐらいから「無」の状態に持って行く事が多いです。
本番前は淡々と身体を解したり、セットリストに目を通したりしています。
いや…楽屋でメンバーとバカ話してる事が多いです(笑)
今でも練習の時や本番前に自分に言い聞かせている事がいくつかあります。参考まで。
・俺はやり遂げられる
・命まで取られる訳じゃない
・主役は歌、曲。俺じゃない
・音楽とドラムを好きな自分を忘れるな
・自分の事で必死になるな。周りをよく感じて
★音楽からのプレゼントを楽しむ
「リベンジ無用!
「一期一会の真剣勝負!!」
と言うとシリアスで張り詰めた感じがしますが
心がけ、入念な準備、本番の心構え…
これら全てが
「自分が大好きになった音楽から贈られたプレゼントの一部」
だと思えるようになりました。楽しめるようになりました。
バンドをされている方なら解ると思いますが…
本番は始まるとアッと言う間に終わってしまう感じがしますよね?
だからこそ
「準備も練習もじっくり味わおう!」
と思えるようになったんです。
アーティストさん、メンバー、自分を呼んで下さった方、スタッフさん、そしてお客様…
「皆さんと感動を共有する」
1番大きなプレゼントを手に入れる為に
全てを楽しめれば…
こんなに幸せな事はありません。
英太郎
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