中高一貫校とは何か?入学するためには?
中高一貫校のこと、皆さんどのくらいご存じでしょうか
例えば、中高一貫校には3種類あるということをご存じでしょうか。
中高一貫校について、文部科学省のホームページを基に情報を整理してみる
中高一貫教育導入の趣旨
中高一貫教育の実施形態
中高一貫校の実施形態には3つある
(1)中等教育学校
一つの学校として、一体的に中高一貫教育を行うもの
(2)併設型の中学校・高等学校
高等学校入学者選抜を行わずに、同一の設置者による中学校と高等学校を接続するもの
(3)連携型の中学校・高等学校
市町村立中学校と都道府県立高等学校など、異なる設置者間でも実施可能な形態であり、中学校と高等学校が、教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深めるかたちで中高一貫教育を実施するもの
中高一貫教育校へ入学するには
公立の中等教育学校・併設型中学校では学力検査を行わない?
公立の中等教育学校・併設型中学校で学力検査を行わないということだが、
どうやって、入学者を決めているのでしょうか。
各自治体、学校によって異なるとのこと。
例えばということで、東京都の入試内容を確認してみることにした。
募集枠が3つ
(1)特別枠募集
報告書と、面接、作文及び実技検査のいずれかとを適切に組み合わせて実施
(2)一般枠募集
報告書と、面接、作文、適性検査(共同作成問題及び各校独自問題)及び実技検査のいずれかとを適切に組み合わせて実施
(3)海外帰国・在京外国人生徒枠募集
海外における最終学校の成績証明書等と、面接、作文及び実技検査のいずれかとを適切に組み合わせて実施
入学者決定における検査等の方法は各学校で異なる
主に「報告書」「適性検査」が行われ、
学校によって「面接」「作文」が採用されている。
入学者決定における検査等について
報告書とは何か?
報告書とあるがこれは何か?
東京都立小石川中等教育学校の入試案内を確認すると
各教科の学習の記録(5年)225点
各教科の学習の記録(6年)225点 → 450点
検査とは何か?
検査についても東京都立小石川中等教育学校の入試案内を確認した
(1) 適性検査Ⅰ(共同作成問題)
文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。
(2) 適性検査Ⅱ(大問1及び大問3は共同作成問題、大問2は独自問題)
資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。
(3) 適性検査Ⅲ(独自問題)
身近な事象を通して、分析力や思考力、判断力などを生かして、課題を総合的に解決できる力をみる。
入学者の決定方法は?
一般枠募集の入学者の決定には、報告書、適性検査の結果を点数化したものを、換算して総合した成績を用いるとのこと。
独自問題もあり、入学するには綿密な入試対策が必要なことがわかる。
文部科学省ホームページにあった
”中高一貫教育校が受験準備に偏した教育を行う、いわゆる「受験エリート校」になったり、受験競争の低年齢化が生じたりするようなこと”
は”あってはならない”というかなり強い文言で記載されている。
果たして今、あってはならない状況になっていないだろうか。
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