風が僕らの端を無為に削っていく。 一通り過ぎた後、ここに何が残るだろう。 秤に乗せて絶えず焦る。何も手につかない。 一向に見えてこない出口を求めてはえずく。 いつかは君の熱も冷め元へと戻るだろう。 それならいっそこの手を離してしまえばと。 いつかの思い出は一つ残らずに上から書き換えていく、 簡単に忘れてしまえる魔法。 いざ手元にきた結末をすぐに愛せずにまた逃げた僕を責める。 いつもこの繰り返し。 やがては君の熱も冷め元へと戻るだろう。 それならいっそこの手をと思いが募る
きっと僕ら思いのまますべてさらけ出したとしたなら、 君はきっと傷だらけになってしまうだろうな。 誰が決めたかもわからない矢印に沿って、 疑問なく歩いていけるならそうきっと良かったのにな。 「間違いだらけの間違い探し」では何が答えかもわからなくなるよ。 そしていつかは何を考えていたかもわからなくなる。 目の前で起こることすべてに手を差し伸べていたなら、 キリがないことくらい僕だってわかっているさ。 少しずつ僕を蝕んでいく。その言葉が少しずつ。 なあ、ウエンディ。君が受け
右から左へ人が流れていく。その中で僕も身を任せている。 何かに引っかかり取り残された。ふと、世界が浮き上がる。 置き去りにして進んでいく景色が焦る僕を眺めてきた。 必死につながりを探していた時、僕は僕をみつけた。 当たり前だと思っていたことがあっけなく崩れていく様がみてとれた。 溶け出す、僕を縛り付けていたものが、ゆっくりとほぐれていく。 しがらみがなくなって解き放たれた僕を光が包んでいく。胸騒ぎがする。 理想の下、妥協の上、成り立つ世界が、 偶然にできて終わりに向か
花は少し揺れて首くらいから折れた。 伸びていく残り香、薄い胸をえぐる。 ふらりふわりゆらいだなら、心は不安定だろう。 ひびきとは裏腹にそれは切なく重い。 笑って過ごせたのはほんの少し前のこと。 掌は裏返る、前触れもなく。 いつになれば、どこなら安らげる? 落ちた葉が朽ちて跡形もなく消える。 受け入れて老いていくだけで終わるのは、僕は嫌だ。 これ以上でも以下でもない「ただそれだけ」などと、 物分かりよくも悟れるだろう。僕には無理だ。 僕は無理だ。 来るべく時が来て越さ
活動も増え、自分の想いや考え・作品を公に出していく必要性に駆られたので実験がてらnoteはじめてみました。生粋の飽き性なのですぐやめそうな気もしますが、良かったらフォローしてください !