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2021.06.23 深夜

私は、自分で能動的に映画を見に行くことが少ない。
嫌いというわけではない。見たい映画を探す習慣がない。
意識することなく目に入った情報から映画情報を得ているだけなので、このような状態になる。

ところがここ半年くらいだろうか、変化があった。よく話をする知人が、「映画上映会をやりたい」と言い出したのだ。最新映画、というわけではないが、「いい映画だから是非みんなで見たい」といって、好きな作品を挙げては時間を合わせて参集し(といってもオンライン通話だが)、ワイワイと見て楽しむ。

これがとても面白い。ありがたいことに、自分で選びそうもない映画がポンポンと選出される。見るたびに、食わず嫌いは良くないな、と思い知らされる。人が勧める映画だけあってか、大変に質がいい。時々、誰も見たこと無いものを怖いもの見たさで見て、地雷を踏み抜くこともあるにはあるが、それも多人数で見ると笑い話にもなる。一石三鳥くらいある。
多人数で見ること、これも新鮮なことだった。一人で見に行く以外では、せいぜい気の知れた友人と二人で映画館に行ったくらいが関の山だったろう。作品そのものを純粋にインプットするには不向きかもしれない。没入感は減ってしまうだろうから。ただ、これはこれで考えようだ。騒がしいものならより楽しめるだろうし、例えば私はホラー映画が苦手だが、逆に没入感が減ることで見れる程度に軽減される。総じて、今の自分にはメリットが多いだろう。今日は「パフューム ある人殺しの物語」という映画を見た。小説が映画化したものらしい。内容はもちろんだが、カメラワーク、光源の当て方がとても印象的だった。良い時間になった。

さて、この素晴らしい時間に唯一問題があるとすれば。
自分がお勧めできる作品に乏しいことだ。
たまには、自分でも探してみようか。

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