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【闇】中華miniITXマザーボードを買った話

あいさつ

転職に失敗して現在無職。破産寸前のエイリです。
仕事を辞めることに関しては、退職金と多少なりの貯金、失業保険なんかもあるし大丈夫でしょ~くらいにしか思っていなかったんですが、住民税、国保、年金と、入ってくるものより先にいろいろ請求が来るというのが現実だったようです。

そんな中、物欲が抑えられず、またしょうもないPCパーツに散財してしまいました。今回は中華製品の闇です。
『JGINYUE B660I Snow Dream』

JGINYUE B660I Snow Dream

12世代Intel CPU向けのLGA1700でチップセットは名前からも分かる通り、B660を搭載したローからミドル向けのマザーボードです。

スペック

Bilibiliだったと思いますが、レビューを読んだ感じ12700(nonK)や13600Kくらいまでならいけるということです。
VRMがDR MOSとはいえ8+1+1なので、Core i7やCore i9のK付きモデルや、OCを行うには電源周りが確かに心もとない感じがします。

メモリはDDR4のDual Channel対応でG1で3850Mhz、G2なら4100Mhzまで対応。ただ、個人的にそこまで恩恵の大きい部分ではないのでさほど気にしなくていいかなってとこです。最大64GB(32GB✕2)まで対応とのこと。
見てわかる通り2スロなので4枚挿しには非対応です。

ストレージはM.2が表のファンが付いたスロットに1つと、裏面に1つあるので、M.2はPCIe Gen4で2スロット
裏面も使う場合、ケースはあまり大きなCPUクーラー用の作業穴の空いた物だと、ケースとサーマルパッドで接触させる冷却方法が使えないかもしれないので注意が必要です。
また、SATAも4ポート搭載しています。ただ、商品説明の注意事項に、下の画像のような注意が書かれているため、読めないのですがおそらくM.2スロットを使う場合、SATAのいくつかは排他利用になる可能性があります

読めない注意書きはアリエクの風物詩

リアポートにはDPが2つHDMIが1つの映像出力。
USB3.2✕2、USB2.0✕4。
LANはデュアルで1Gと2.5GのLANポートが、
ちなみに両方ともRealtekのものでした。
画像ではWifiアンテナがついてますが、”これはオプション”で、Wifiも使いたい場合自身でWifiカードを買って増設する必要があるので注意です。技適とか調べるのが面倒だったので、今回は用意していません。
オーディオは必要最低限って感じです。シールドとかも付いてないですが、ノイズとか基盤回路は詳しくは検証しません。やり方がわからないので。
地味に嬉しいのがバックパネルが固定されたタイプなところ。付け忘れが起こらないので非常にありがたい奴です。

バックパネル

フロント用の端子はUSB3.2はもちろん。
最近地味に使う機会が増えたTypeCも付いてるのが、需要の変化に敏感に対応してるのを感じられます。

メモリ横

ちょっと接続しづらそうな場所に、USB2.0✕1とAudio端子も付いています。内部機器をたくさん接続する人はハブを付ける必要があるかもですね。

リア

こんな感じで必要なものが一通りしっかり付いてて、ミドルとしてはちょっと贅沢なくらいのスペックに感じました。
あと、値段の割りにメモリスロットやPCIeスロットが金属シールドで耐久性も確保してるのや、プラ部分が黒ではなくグレーなのが白系を探してる人には嬉しいですね。

LGA1700のマザーボードで白系のminiITXって実は意外と出ておらず、MSIのZ790 EDGEやAsrockのZ690、H670あたりで、どれも3万~5万円台になるので、非常に高価。それでいて白基盤を採用しているモデルは存在しなかったりするんです。

この圧倒的白さ!
そして、お値段はなんと送料込で14,259円でした!

ただ、このマザーボード実はすでに終売しており、検索しても在庫は見つかりませんでした。1つ下位モデルのH610なら購入できるようです。

Jginyue H610i

https://s.click.aliexpress.com/e/_DFF5vQZ

こっちのマザボを購入する場合、この記事で紹介しているB660iとスペックが違う点、搭載されているWifiアンテナが恐らく技適認証されていない点に注意してください。

問題点

と、ここまで褒めちぎってるところなのですが、Jginyueって聞いたこともない中華メーカーだけど大丈夫なの?という不安があります。

結論から言うと、使えないことはないけど信頼はできるか怪しい。くらいになりました。

問題1
BIOSがデフォルトで中国語で、日本語は対応していません
。また、完全オリジナルでおしゃれな見た目なので、どこに何の設定があるのかわからないためBIOS画面で英語に直す必要があるのですが、全然読めないため最初は結構時間がかかりました。

問題2
M.2スロットのファン。経の小さいファンが付いており回転数の設定ができないため起動中は音が出ます。ケースに入れて蓋をすれば小さい音なので聞こえなくなると思いますが、高い音なのでオープンケースで使う場合気になるかと思います。

問題3
Windowsの認証が怪しい。マイクロソフトアカウントでログインしたらなぜか認証済みになってました。最近使っていなかった旧サブPCのWindows10ライセンスが認証されたのかと思ったのですが、マザボが違うので本来認証されないはず…謎。

問題4
ドライバやBIOS、マニュアルの入手が困難。Windowsで使う場合、チップセット等のドライバはある程度自動でダウンロードされるのですが、Jginyueのホームページは日本から通常アクセスできず、プロキシを使ったりしてアクセスしてもBIOSやドライバ等はダウンロードできないため、入手に工夫が必要となります。
自分の場合、購入した店舗にメッセージを送ったら、ファイルサーバーに最新版のBIOSとドライバをアップロードして、URLをメールで送ってくれました。が、信頼できるのか怪しいところです…。

問題5
RGBコネクタがついているが、何故かカラーコントロールのソフトウェアが存在せず、白く光るのが仕様とのこと。

”RGB”コネクタだが単色発光が仕様らしい

ファン等のカラーコントロールをしたい場合、Cooler Masterから出ているUSBに拡張するRGBデバイスを用意したほうが良いです。

ちなみにM.2スロットのアクリルになった部分も発光しますが、こちらはレインボーから変更できません。(どうせなら両方ともレインボーにするか、両方とも白単色発光に統一すればいいのに…)

問題6
これは構成によってはかなり影響が出るのですが、CPUソケットとメモリスロットが近すぎる
DEEPCOOL AK400とRGBヒートシンク付きメモリという比較的メジャーな構成でも、CPUクーラーとメモリが当たってしまったのは驚きでした。これは設計が甘いとしか言いようがないです…。
ファンの位置を後ろに付け変える、もしくは薄いファンに取り替えれば解決できます。

曲がってますね

これらの問題点が気にならない、ある程度自己解決できる自作PC中級者以上なら問題なく使えて、14,000円で購入できる白基盤でシルバーのヒートシンクのminiITXというマザーボードと考えると、オススメはできませんが物としてはいいおもちゃになるのではないかと思います。

写真すら充分に用意してない手抜き記事でもうしわけないのですが、他にも何か気づいた点があったら追記するかもしれないです。

2023/02/16 8:35 問題6を書き忘れていたので追記しました

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